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コロナ禍で休業したゲストハウスが、“ゲストハウス”を辞めることに。リニューアルに向け、クラファンを始めた話。

今回、コロナ後の新しい旅の変化を見据えて、ゲストハウス「ますきち」をパワーアップさせるべく、動き出します! 8月16日からクラファンに挑戦させていただいています。

 
そこで、「ますきち」のことをもっとお伝えしたいと思い、改めてご紹介させていただきます!!!

ますきちとは?

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「ますきち」は、南慎太郎が北海道大学卒業、地元である愛知県瀬戸市へUターンし、築140年の古民家を改装して、誕生したゲストハウスです。

建物は、1873年に明治政府が初参加したウィーン万博にも参加した、陶工・川本桝吉さんがお弟子さんと住んでいた旧・邸宅を利用しています。

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ますきちができるまでには、約300名の方にお手伝いいただきました。また、たいへんありがたいことに、クラウドファンディングで181名の方から、1,279,500円をご支援いただき、スタートしています。

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場所は、名古屋の繁華街・栄から名鉄瀬戸線で、最寄りの尾張瀬戸駅から約30分。最寄駅の尾張瀬戸駅からは、徒歩8分です。

そんな立地にありながら、「ますきち」は880㎡という大変広く、和室やソファでくつろげる洋室、お庭などがあります。

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2019年10月からは、金・土曜の夜はカフェも開き、関係性のある地元作家さんの作品や食品を中心に使わせてもらいます。瀬戸はこだわりのある方が多いので、直接、扱う商品をお伝えしながら、提供させていただいています。

ユカイに暮らす仲間づくり

「ますきち」は、瀬戸市内、瀬戸市外問わず、人と人をつなぐ拠点として、様々なイベント企画も立ち上げてきました。

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2019年には、ますきちの約一年前に誕生した、アーティストが約20名集うスタジオ「タネリスタジオ」と、アートと瀬戸の入口をつくるコラボ企画を開催。

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同じ年に、瀬戸がもっとも賑わう、約30万人が訪れる陶器市「せともの祭」に「若手ツクリテ市」を開き、やきもの以外の瀬戸を中心にしたご縁ある作家さんや飲食店さんなどに出店いただきました。

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僕の師匠的存在で、現在、東京・恵比寿&渋谷の会員制カレーキッチン「6curry」のカレープロデューサーの新井一平さんと、なんどもスパイスカレー教室を開催しました。せともの祭で「一平ちゃんカレー」を開いたり、合宿でカレー起業塾「マサラクエスト」なども一緒に開催しました。

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そのほか、いろいろな方にいろいろな企画を持ち込んでいただきました。

◉管理栄養士・せっちゃんによる「食堂おせつ」
◉町の人や宿泊者の方と一緒に開催した「ボードゲーム大会」
◉ギタリストの山本 哲也さんのライブ
◉ますきちで月に2回開催される、子ども向けプログラミング教室「Coder Dojo 瀬戸」
◉そめそめおさんによる流しソーメンの会などなど。

「ますきち」という場で、もっとも大切にしていることが、「ユカイな仲間づくり」です。僕が行うことのすべては、ここにつながっていきます。

コロナウイルスがやってきて


ところが、コロナ後は「人が集まる」という、これまで当たり前であったことができなくりました。新しい出会いや人と人をつなぐことが、困難になってしまいました。

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また「ますきち」は、宿で完結するのではなく、瀬戸の魅力的な飲食店や銭湯(宿の近くにあった銭湯は、コロナ禍で閉業されてしまいました)、そのほかのスポットをおすすめして、旅が成り立つスタイルでした。

けれど、まちの方もコロナに対する考えは人それぞれなので、こちらが一方的に「おすすめ」することに躊躇が生まれました。その結果として、緊急事態宣言が出る前の2020年3月末、初めて「休業」という道を選びました。

コロナ禍での取り組み

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コロナウイルスが拡大した当初は、オンラインでのイベント開催に挑戦したのですが、人と人をつなぐには、リアルには勝てなかった。

そんななか、瀬戸市には昭和7(1932)年から、毎年9月に行われ、約30万人もの人が集まる、陶器市「せともの祭」が中止へ。オンライン開催になってしまいました。

このお祭りが、川沿いにずらっと約200店舗が密集するスタイルだったため、そうではなく、市内の窯元や飲食店などの拠点をめぐる形で、なんとか開催できないかと「せとひとめぐり」という企画が動き出しました。

まだまだ、コロナが一体何者なのか見えない中、声かけをしたところ、27店舗がすぐさま参加してくださいました。これまで関係性をつくってきたことが形となって、とてもうれしかったです。

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この企画は、瀬戸の窯元「翠窯」の穴山大輔さんと穴山文香さん、デザイナーの尾関真彩ちゃんの5人で運営しました。その様子はNHKのドキュメンタリー番組『ひとモノガタリ』に紹介していただけました。(現在、「NHK-WORLD JAPAN」の『 Hometown Stories』でご覧いただけます。

また、「サントリー文化財団」による「サントリー地域文化賞」の特別賞までいただき、本業ではほとんど売り上げが立てられないなか、チャレンジし続けたことが少し報われた気がして、とてもありがたかったです。

「ますきち」という場への想い

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この3年間で、さまざまなことにチャレンジしてきました。そのチャレンジに、いつもみなさんが楽しそうに参加してくださって、ありがたいことに仲間が増えきたなあ、と感じています。

今回、「ますきち」の2階を使い、旅館業で営業するのは、いつかはやりたいと思っていたことでした。けれど、大学を卒業して、自分ひとりで立ち上げるには、あまりにも投資額が大きく、最初はドミトリー(相部屋)のお部屋のみから、小さく始めました。

そんなふうに始まった「ますきち」は、2018年には800名の方に泊まっていただけました。ここからさらに安定して伸ばしていこうと思っていた矢先、コロナウイルスの拡大で、4度の休業。

2019年は830人、2020年が329人、2021年は6月までで132人と、宿としては、かなり厳しい状態が続いています。

休業中は、宿以外で、妻と瀬戸のみなさんの広報のサポートをしたり、僕が講演といったお仕事をしたり、あるいは、コロナ関連の補助金申請などをして、生きていくことができています。

ただ、僕たちがしていることは、やっぱり「ますきち」という人が泊まれて、集まれるリアルな場があるということが土台にある。だからこそ、みんなが安心して、集まれる場所にしていきたい。

2022年春、リニューアルオープンをめざして

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2022年春に向け、ますきちは動きはじめました。そのときに、案内本もお渡しできるようにがんばりますので、どうぞよろしくおねがいします!

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