中毒性も毒性もある!?かまって心理
こんにちわ。
メンタルコーチ&カウンセラーの成澤 けいです
梅雨の時期になりましたね!
今年が、いつもより暑くなるのが早いように感じます
夏になったらどのくらい暑くなるんだろう…
と、ちょっと身構えています
夏といえば太陽の日差し!
太陽の光を浴びることで、セロトニン(安心ホルモン)が作られると言われています
セロトニンを沢山作ることで、自律神経のバランスが整うと言われています
室内に引きこもると、気分がいつも以上にガクッと下がる
引きこもることで知らないうちに、寝付きが悪くなり、気持ちが不安定になっていきます
(私は気持ちが不安定になった経験者です。かなり辛かったし、生活習慣を見直そうと、その時は反省しました)
毎日調子の良いメンタルを保つためにも沢山太陽の光を浴びて、この暑い夏を一緒に楽しみましょう!
そして今日は、「かまって心理」について、お話します
かまって心理とは?
皆さん誰かと会話をしている時に、なんとなく相手から
(あ、この人、今こう言ってもらいたいんだな…)
なんて、察したことはありますか?
この心理、みなさんも少なからず経験してるのでは?と思います
一つの例です
【自分は可愛くないと思うA子と、話をとりあえず聞くB男】
A子「私って、可愛くないよね〜」
B男「どうしたの?」
A子「だって、最近モデルさんみたいな綺麗な子多いでしょ?それに比べて私は顔も丸いし、目も大きくないし、体型もモデルさんみたいじゃないからさ〜」
B男「ん〜…そんなことないよ!」
A子「え〜ほんと?そうやってBに言われると嬉しい〜」
というような会話です
この会話、なんとなく聞き覚えありませんか?
なんとなく、相手が求めている言葉を、こちらが察するような会話です
B男が会話の途中で、内心なんとなく思っているのが、
(あ、この人、可愛いって言ってもらいたいんだな…)
です
(もちろん中にはストレートな意見を求めている方もいます)
そして、この時にB男が
「あ、たしかに普通だね」
と、いった先には
(その言葉がほしかったんじゃない!)
と、A子は不機嫌になるかもしれません
このように、自分の求めている言葉を、相手から言わせるようにしているシチュエーションが”かまって心理”です!
皆様も、経験はないでしょうか?
(私は聞いたことも、やったこともあります…)
癖になるとメンタルと会話が歪む!
結論から言うと、かまって心理で得る感情は健全でないことが多く、得ようとすることでメンタルもコミュニケーションも歪むことがあります
心理学の中の交流分析では、この一連のほしい感情を得るための交流を「ゲーム」と言い、自分が欲しがっている感情を「ラケット感情」と言います
この2つをあわせて、ここではわかりやすくかまって心理と総称しました!
かまって心理の中の、「ラケット感情」は、例えば下記のようなことが当てはまります!
・間違えて覚えた感情
→本当は「悲しい」のに、「怒り」がでてくる
・子供の頃に身につけた感情
→自分の言うことを聞いてほしくて泣き叫んだら、相手が言うことをきいてくれた
・中毒性のある自分がほしい歪んだ感情
→過去の心の傷に浸りたくて、辛い話を再び掘り出す
ラケット感情はその感情がほしいという気持ちに駆られ、「やめたいけど、やめられない!」という癖になりやすいです!
「怒りたくないのに、また相手に怒っちゃった!」ということは、ありませんか?
本当は「怒り」たいのでなく、相手が理解してくれないことが「悲しい」
その「悲しみ」の感情が本物だけど、間違えて「怒り」を使ってしまう
また他には、「私がここで怒ったら、この人は私を慰めてくれるかもしれない」ので、怒りの感情を使った、ということもあります
どちらも「ラケット感情」の一つです
また、人はネガティブな感情でも、「この感情に浸りたいな〜」という時に得ようとする心理があると、交流分析の中では言われています
ただ、その感情に浸りたい!他人から得たい!という癖がついていると、その感情を手に入れようと、歪んだコミュニケーションに繋がることが多々あります
ほしい感情が得られない時に苦しむのは”自分”
よく耳にするシチュエーションを例に出します
これはかまって心理がうまくいかなった時のパターンです
「自分が謝ったのに、相手は何のフォローもしてくれなかった…これって相手が無神経な気がする!」
この例は、相手が自分の思った通りの言葉をくれなかったので、自分の思った通りの感情、「ラケット感情」に浸ることができませんでした
見返りを求めるようなことで、求めたものが得られない状態です
このやり取り、すでにコミュニケーションが少しこじれているのが、なにか気づけましたか?
例えば、ここから推測するのは下記のとおりです
・自分が謝ったら、相手も謝るものだ!という個人のルール、決めつけ
・自分のほしい感情がもらえないと、相手をせいにする、攻める姿勢
自分の狙い通りのコミュニケーションと感情が得られなかったために、自分の気持ちにストレスが掛かったり、自分の決めつけに縛られてしまうことがあります!
相手から欲しかった感情をもらえない!
もらえないことの辛さ、またもらえないことを相手のせいにしてしまったりなど、なかなかうまく感情や物事の処理ができなくなります
そうすることで、相手とのコミュニケーションも少しこじれることもあります
ただ、どうしても相手から欲しくなっちゃう
もらえないのこともあるのも知っているけど、やっぱりほしい!
「わかっているけど、やめられない!」
得たい感情を相手から求め続けると、負の無限ループが始まってしまいます
相手に期待しないことが安心の鍵
自分のほしい感情は相手がくれるものだ!と思っても、得られないことが多々あります
なので、期待はしない方が、期待から外れるショックを受けずに済みます
必要以上にショックを受けることが減ります
自分でがっかりしたり、嫌な思いをしたり、相手を嫌だと思うことがないのです
残念ながら、相手は自分の期待通りに答えることはできません
私達も、普段期待どおりに応えることの難しさをよく知っていると思います
かまって心理に気づき、相手に多くを求めないことで、現実はうまくいかないというギャップに自分が苦しまずに済みます
欲しいものは欲しい!と思うことは大事
自分が他人から得たい感情を、一切得るな!
ということではありません
感情は何でも自由に感じることができて、欲しい感情は欲しいと思って大丈夫です
まずは第一の理解者が自分であり、時には相手に対してそのことを率直に伝えてもOKです!
それが俗に言う、「甘える」という言葉かもしれません
相手に甘えても大丈夫です
そうすることで、相手の言われたことに対して「怒り」を使うのではなく
「今そういうふうに言われたことが、悲しいんだよね」
と、素直に相手に伝えられて、相手も「そうなんだ」とストレートに理解することができます
お互いの意見が食い違う喧嘩の場合は、相手にも同じかまって心理が発生していることがあり、本当は「怒り」ではなく、傷ついていたり、悲しんでいることもあります
コミュニケーションは、本当に奥が深いです!
かまって心理の発端は”自分を守るため”
ほしいものが手に入らないのは、その時は辛くなるかもしれません
もともとのかまって心理の中の「ラケット感情」は、小さい時に周囲から愛情や承認をもらうために、試行錯誤して作られたものと言われいてます
なので、自分を大事にするためにもその時は大切だった手段でもあったのです
ただ、大人になると、それを使うことで歪んだコミュニケーションに繋がることがあります
得られる手段は、いくらでも良い方法はあります
だんだんそこに気づくと、「今もこれって必要なのか?」と、考えることができます
もしかしたら、もう使う必要はなくなるかもしれません
もし、必要でないと気がついたら、手放すという選択も可能です
そして、相手を使わずとも、自分で本当に得たかった感情に出会えるかもしれません
感情の処理がうまくできるのは”自分”
ハマると癖が強く、やめたいけどやめられない「かまって心理」についてお話しました
皆様、ご自身の「かまって心理」はいかがだったでしょうか?
私達は生まれてここまで学んできたコミュニケーション、心のあり方はいろいろ試行錯誤して試しているのだと思います
「この気持ちを持っていたい!」「これは持たなくてもいいかな」など、自分のあり方、気持ちの整理をするのが大事だと思います
その中で、自分にあった心のあり方を探っていきましょう!
ラケットを探して解消していく方法を、セッションでもじっくりと探すことを行っております
手放すと、スッキリ!一皮向けるような感じです
一緒に、心のあり方を整理して、自分の望むメンタルを手に入れましょう!
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