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 ヨーロッパ映画アカデミー(EFA:European Film Academy)が運営する映画賞。2022年の賞の候補からロシア映画全般を除外した。
 アカデミーはこう述べる。

「ロシアが始めた戦争を強く非難する。ウクライナの主権と領土は尊重されなければなりません。プーチンの行動は残虐で全く容認できないものであり、我々は強く非難する。」
「我々が最も失敗しているのはウクライナ人の命運であり、我々の心はウクライナの映画製作コミュニティと共にあります。我々は、メンバーの中に武器を取り侵略者と戦っている者がいることを十分に認識している。アカデミーは今年のヨーロッパ映画賞からロシア映画を除外し、彼らをボイコットする各グループを支援する」

European Film Academy Strongly Condemns Russian War, Excludes Russian Films From European Film Awards(翻訳引用者)

 もともとEFAはロシアによるウクライナ侵攻に対して抗議姿勢を示しておらず、ウクライナの映画監督【セルゲイ・ロズニツァ】氏が2月28日に公開書簡を出すなど、その弱腰姿勢が批判されていた。
 しかしEFAが今年の映画賞からロシア映画を全面的に除外する措置を取ると発表すると、ロズニツァ監督は断固としてこれを批判。「パスポートで人を判断してはいけない。パスポートは生まれた場所で決まるが、行為は自ら行うものだ」と述べている(なおその結果、彼はウクライナ映画アカデミーから除名された)。

 カンヌ映画祭なども今回の侵攻を受けて、公式代表団などロシア政府関係者の出席を拒否する決定をしているが、カンヌではロシア国内で侵略に抗議している人々もいることを指摘し、個人としてのロシア人映画製作者の参加は排除しないとしている。

参考リンク・資料:

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