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 1997年にラブデリック社により開発、アスキーから発売されたPlayStation用ゲームソフト。2019年10月に国内で、2020年8月に国外でNintendo Switch版の配信が開始された。
 ジャンルはRPGであるが、「もう、勇者しない。」をキャッチフレーズに、従来のRPGとの差別化を強く意識した、いわゆる「アンチRPG」「アンチドラクエ」と呼ばれるタイプの作品である。

 本作にはフェミニストのキャラクターである、その名もずばり「フェミ」が登場する。
 女性解放を訴えるフェミは、森林保護を訴えるモミ・水産資源保護を訴えるウミとともに「エコ倶楽部」という3人組を結成しており、いずれもかなり戯画的に描かれている。

「私は女性蔑視と闘っているの」
「ちょっとしたことをセクハラにこじつけるのが大得意よ」
「男の方が偉いなんて私は絶対に認めないわ 何故なら私は女だもの」
「女の方が偉いのよ これがフェミニズム よく覚えておきなさい」
 といった香ばしいセリフを発するキャラクターである。

 とはいえ別に彼女らばかりが戯画化されているわけではなく、本作は全体として皮肉がどぎつい作風である。オタクを戯画化したキャラクターも存在する。
 開発したラブデリック社は2001年に解散しているが、配信プラットフォームのe-shopを運営している任天堂に対し、フェミニスト連中は抗議を開始した模様である。

 しかしながら任天堂はこれを適切にも黙殺している様子で、現在まで配信中止などの事態が起こっていないことは喜ばしい。

 そもそも【宇崎ちゃん献血ポスター事件】【太田啓子】のように、単に巨乳なだけの着衣のイラストまで「環境型セクハラ」呼ばわりしている以上、『moon』のフェミの発言「ちょっとした事をセクハラにこじつける」はフェミニストへの偏見でもなんでもない、極めてリアルな発言であったりするのだが。

参考リンク・資料:

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