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【トーマス・ジェファーソン像】

 トーマス・ジェファーソンはアメリカ合衆国第3代大統領。アメリカ独立宣言起草者のひとり。
 2020年6月14日、オレゴン州ポートランドにある「ジェファーソン高校」のBLM運動の暴徒によって台座に落書きされ、引き倒された。ツイッターに投稿された動画では、引き倒された像の顔にひとりが近寄って顔に唾を掛けている様子が映っている。

 台座に落書きされた“SLAVE OWNER”とは「奴隷所有者」の意味。
 これは間違いではないが、同時に彼は奴隷制度は廃止されるべきであるとも明言していた。これにはジェファーソンは持っていた奴隷を高額の負債の「かた」にしていたため、自分の意志では手放すことができなかった事情があったという。
 また、ジェファーソン自身が建学したヴァージニア大学にある像にも「人種差別主義者+レイプ犯」と落書きがされた。

 ちなみに「レイプ犯」というのは、ジェファーソンが彼の所有する奴隷であり、正妻の異母妹でもあったサリー・ヘミングスという女性と子をもうけたという、真偽の疑わしい風説に基づいていると思われる。

 ジェファーソンについては他に2021年1月、【サンフランシスコ市の公立学校名】からその名前を消去するという決定が、同市教育委員会によって行われている。

 またニューヨーク市では、同市の公共デザイン委員会が「黒人・ラテン系・アジア系市議会議員団」の要請を受け、採決の結果8vs0で市議会議事堂からジェファーソン像を撤去する決定をおこなった。像はニューヨーク歴史協会が運営する博物館に移設される。



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