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 ある作品のなかで何らかの悪事を行ったキャラクターが○○であることは、その作品のメッセージが「こんな悪行をする奴は○○だ!」であることを意味しない――すべての道理を弁えた人類に共通する常識であるが、残念ながらフェミニストはその中に含まれなかった。

 2019年9月13日、ツイッターでとある美術系の女子学生(当時)が、このようなアートを発表した。これが通称「タピオカアート」と呼ばれるものである。

 これにフェミニスト系のツイッターユーザーが「女性差別」「女叩き」と一斉に噛みついた。顔が女性に見えたというだけで。以下はそのごく一部である

 フェミニスト達の攻撃は単に批判に留まらず、執拗な嫌がらせや、果ては作者の個人情報特定や暴露にまで及び、多くの人を引かせてハッシュタグ【#近づいてこないでフェミ】が作られる原因ともなった。
 ちなみに本件においても、個人情報暴露は流石にイメージが悪かったと慌てたフェミニスト達の中に「フェミニストがやったんじゃない!【ミソジニー】男だ!」と言い張る者が現れているが、現実はこうである。

 また後には「作者に失礼なDM返信を受けた」と【嘘松】証言をしては、作者直々に「そんな記憶は全くない」と指摘されて鍵垢にしてしまったフェミニストもいた。

 そもそもタピオカそのものが主に女性の間で流行っていることは間違いなく「残して捨てる者」の割合が等しければ、当然捨てる者も女性が多くなるのは当然であり、フィクションがそれを反映するのは差別でもなんでもない。
 流行の商品が廃棄問題と結び付けられてバッシングや偏見を受けるのは、1970年代の「仮面ライダースナック」や80年代の「ビックリマンシール」、2000年代の「握手券付きCD」など男性向けの商品でも幾らでも起こってきたことであり、最近たまたまタピオカの廃棄問題が取沙汰されているからといって、女性差別として大騒ぎするには値しない。

 また歴史的に「ものを無駄にして祟られる」というタイプの物語で女性ばかりが悪役を演じるわけでもない。アンデルセンの『パンを踏んだ娘』は女性である一方、日本民話の「餅の的」では男性である。同じく日本民話「餅の白鳥」では男女両方に餅を粗末にした責任があり、報いを受けるのも両性ともである。
 現代の作品でも、漫画『キン肉マン』の怪獣テンドンの回で、騒動の原因となった海老天を捨てたのはキン肉マン(男性)である。1982年の公共広告機構のCM「もったいないおばけ」においても、好き嫌いで食べ残しをした子供達4人のうち、男子は3人・女子は1人であった。
 直近ではアニメ【ゲゲゲの鬼太郎(アニメ第6期)】71話は、このタピオカアートが発表されたわずか2週間前(9月1日)に放映されたが「男性が傘を使い捨てて、妖怪唐傘に抗議される話」である。

 ほぼ同じ時期に性別を逆転させた「無駄に捨てて祟られる作品」が存在したことで、図らずも『鬼太郎』はフェミニストがタピオカアートに示した反応の異常性についての、格好の比較対象となった。

 なお作者をバッシングしたフェミニスト達は、その証拠消しに躍起になっているらしく、本件関連まとめのtogetterが次々と削除に追いやられ、いたちごっこ状態となっているようだ。


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