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今日は何処にもいけない。だって雨に濡れぬのが嫌いなのだ。しょうがないので、本でも読もうか、松本清張の黒い画集を手にとる。いつの間にか私は山に登っていた。手にロープが食い込む物語は意外な終焉になる。今度は車に乗っていた。なぜかいつも男になっている、女の人はか弱い描写が多い、でも突然したたかになる。彼の描く推理小説は迫力があって好きだ。

子供の頃は雨が好きだった。お気に入りの傘と長靴が履ける。水玉模様の水色の傘を最近買って貰った。それまでは黄色い傘だった。ついでに長靴も水色で花模様だった。少し早めに友達の家に着いたので傘をくるくる回して待っていた。「ごめん、待った」全然と私、彼女は一番の親友だった。