くだらないって、最高。
昔からそんなにお笑いとかコメディに興味が持てなかった。理由は「くだらない」から。
なんだかもうこれを書きながらそんなこと言ってる自分の頭をバシッとスリッパで叩いてやりたいくらい、なんてくだらない人間なんだろうとすでに落ち込みかけているのだけれど、最近私自身の毎日に、もっと『くだらなさ』を足していきたいと思うようになった。
読む本を選んだり観る映画を選んだりするときの癖が、「学びのありそうなものを選ぶ」「成果につながりそうなものを選ぶ」という、なんともまあ結果主義といいますか、無駄を好まず効率的に生きたい人間の生き方の基準みたいなものを持っていたわけなのだけれど、最近そんな基準で選んでいる人生が「全く楽しくない」ということをじわじわと身にしみてきたように感じている。
くだらないこと=無駄という方程式はいつの間にかタトゥーのように私の脳内に切り刻まれ、「それ本当か?」と問いかけてみることは一切せずに生きてきた。それがなんだかここ数日、私の中に「思いっきり笑いたい」「面白おかしく暮らしたい」という気持ちが生まれてきていることに、ふと気づいた。
なんだか「バカ殿」を観たいと思った。
今は亡き志村けんさんのバカ殿様を知らない人は日本人にはいないだろう、ひとつのお笑い番組。YouTubeで検索をかければいくらでも動画は出てくる。
久しぶりにくだらないことで笑った。
バカ殿って時代設定的には殿様なのに、シンプルにバカ。そして本当ーにくだらない!
でもその周りはいつも「笑い」が溢れていて、こんな殿様じゃきっと政治も何もかも回らないだろうに、みんな幸せそうだ。(もちろん作り話なのは百も承知だし、たまに今の時代的にはタブーなところもあったりするけれど。)
こういう毎日、きっと楽しいよな。
ウ◯コ!とか言って面白がる小学生男子みたいなくだらなさだけど、なんでも面白がれる遊び心がそこにはある。
真面目にばっかり生きてないで、今シンプルに目の前にあるもの何ででも遊び倒せるくらいの遊び心を持つ。バカ殿様を筆頭に、くだらなさを味方にしてどんな時も笑えたら、成果とか結果とかそんなことはきっとどうでも良くなるし、誰になんと言われようが幸せでい続けることができる自分に、きっとなれるような気がするんだな。