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星読大学文学部占星文学レポート

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占星術+文学=新しいヨミカタ。ということで、作家・漫画家の作品とホロスコープを読んでまとめたレポートです。古典現代、国内海外、純文学からライトノベルまで。ジャンル問わず。
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#海外文学

レポート;プレヴォー後編

さて、作品とホロスコープの話に戻る。私は、こういったファム・ファタールもののヒロインは作者のアニマに相当しているのではないかと推測した。
アニマとは、男性の中の女性性のことで、ホロスコープ内では月や金星に相当する。女性の中の男性性はアニムスといい、太陽や火星が関係する。これらはリズ・グリーンの『占星学』の第5章に詳しい。

この中で、アニマ・アニムスはしばしば理想的な異性の姿として現れる、と述べら

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レポート;プレヴォー前編

前回のレポートの最後でエミール・ゾラの話が出たので、今回はフランス関連作家ということでプレヴォーについて考察する。
ただ、プレヴォーについて現代日本でどれくらいの知名度があるかは少し自信がない。フランス文学専攻でもないと知らないレベルまで忘れ去られているかもしれない。しかし、後の文学に大きな影響を及ぼした重要な作品である。

アントワーヌ・フランソワ・プレヴォーことアヴェ・プレヴォーはアヴェ=僧侶

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レポート;牡羊座の作家−−アンデルセン

「ハクチョウのたまごからかえったのだったら、、たとえアヒルの巣から生まれたにしても、そんなことがなんでしょう!」H・C・アンデルセン、『みにくいアヒルの子』より

占星術の12サインで、一番目は牡羊座である。春分点はここに置かれ、春の始まりを意味する。エレメントは火、クオリティは活動。ルーラーは火星。性別は男性星座。

牡羊座の特徴として「主観的、情熱的、勢い、リーダーシップ、パワフル」という単語

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