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エッセイ・朝

朝は生きている。歩く人々は皆が皆それほど生き生きとしているわけでもない。むしろすぐ近くにある現実と戦う覚悟を感じる。また、生き急いでいるようにも感じる。そしてその1人に僕がいることも自覚している。

『希望』は素晴らしいものだ。ただ、素晴らしいものに限ってパワーがいる。持ち続ける、抱き続ける、これらは強くなければ持ち続けられない。アメリカ的価値観で言えば強きものには責任が伴うのだ。
しかしみんなが強く生きる必要があるのだろうか。そんなはずはない。本当にそうだとしたら貧弱な社会の証明をしたも同然。強くいる必要もない、強者になる必要もない、自分らしくなんて社会が構築した概念だ。自分らしさは好きな言葉だけど色々やっていけば自ずと自分らしくなっていくと思う。

僕が好きな歌の歌詞を引用したい。希望から逆算するのではなく地獄も味方にする忍耐力こそ生きる根源であり朝への小さな反抗でもある。
【地獄の底から次の僕が這い上がるぜ】

空が透き通って美しい割になんだか蒸し暑くスッキリしない朝。おはよう朝。おはよう現実。今日も仲良くケンカしよう。

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