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都会の星は見えない

そんなような話をした
お前は変だとはっきり言われた
価値観が違うんだと、おもった。
わかって欲しいわけじゃない、理解なんかしなくていい、許容してくれなくていい
ただ、わたしは、私の考えてること
普段何を思って生活しているか
それを知って欲しかった

へー源氏名は、そんなこと考えてるんやな

その程度のことでよかった

でも理想と現実は違った
でももしかしたら、私の理想が高いのかもしれない。
普通の人間は、そんなこと言われたら、きもちわるい、変人。頭がおかしい奴だな。そう思うのかな。
これが普通の反応なのかな。
普通の人間は何を美しいと思うんだろう。
何を汚いと思うんだろう。何を面白いと思うんだろう。
私は歌舞伎町のゴミの集まりを見て面白いと思った。から、写真に収めたことがある。
そんなもん撮るのやめや!といわれた、けど絵に描きたいと思ったから。撮った。
吐瀉物も、気分のいい時は正直、見たい、と思う。
会田誠展でコラージュされてるのを見た時に見慣れたからだろうか。これもなんか、描いたら面白いのかもな、と思った。複雑な構成だし、人体に一度入ったものだから。
まあこれは確かに気持ち悪いから人には言わないようにしている自覚はあるし、撮ったりはしない。

そういう、綺麗、醜い、
の感情が、彼には乏しいのだ。
見たい、見たくない、の感情までもが乏しいのだ。
私はなんてつまらない人間なんだと思った。
だけどそれは私の価値観であり
それを強要することは価値観の押し付けで、間違いである、のだと、他人に話していてハッとした。
私は危うく道を踏み外しそうになった。
それは間違いだ。
彼には彼なりの、価値観があるのだ。
都会の星を見たいか見たくないかなんて、そんなことはひとそれぞれであり
私が誰かに強要するようなことではない。
これはあくまで例え話である。
都会の星は別に私も見たくは無い。

芸術が好きな人間もいれば
全く興味のない人間もいる
アニメやゲームも芸術であればそうであるとは言えるから
そういう形で触れているんだよ、
そういう風に教えてあげればいいのだ
別に
ふーん
とかえされればそれでいい
それ以上でも以下でもない。

私は何物でもない、つまらないただの凡人であり、ただの普通の人間なのだから。

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