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お金が手に入れられる能力と学歴や仕事ができる能力は、ほとんどが関係なかったというお話

突然ですが、お金をいっぱい稼いでる人は、学歴が高かったり、仕事ができる人と勘違いしていませんか?

結論としては、お金を稼ぐ能力と、仕事の能力、そして、評価軸によりますが、少なくとも僕は、ビジネスの良し悪しはほとんど関係ないと考えています。もっというと、お金を稼ぐ能力と学歴もほとんど関係はありません。

というと、いやいや、いい大学を出ると、給与の高い大手企業に就職できるから、お金稼ぎやすいじゃないかという指摘があると思います。お金の稼ぎ方を給与に限定すると、確かに学歴は有利に働きます。被雇用者としてお金を稼ぐために働くということは、自分の時間を切り売りすること。それだけに限ると、従業員から買い取る時間単価が高い会社に入社するには、一般的に学歴が重視される傾向にあるので、学歴とお金を稼ぐ能力は相関関係があるように見えます。

しかし、このことは、「お金を稼ぐ=被雇用者として時間を切り売りすること」という固定概念に従ったときのみに成立することです。実際には、お金を稼ぐ=お金を手に入れる方法というのは、被雇用者として働く以外にもたくさんあり、むしろ、それ以外の方法のほうが圧倒的に多くの金を手に入れる可能性が高いのです。

被雇用者として、時間を切り売りということは、売れる時間には、上限があります。誰でも1日は24時間しかありませんし、法律によって、被雇用者の勤労時間には上限が定められていて、厳しく取り締まられているので、事実上、売れる時間には、上限があります。収入は、単価X時間なので、単価が多少高かったとしても、大した金額にはなりません。約6000万人という日本の人口の約半分を占める給与所得者のうち、年収1000万円以上の割合はわずか5.4%(令和4年分 民間給与実態調査)しかいません。

日本では、近年、夫婦共稼ぎが急激に増加し、夫婦世帯の実に約7割が共働き(男女共同参画白書 令和4年版)という状況になっています。対象を世帯まで広げると、年収1000万円以上の世帯の比率は、12.6%(2022年 国民生活基礎調査の概況)と倍以上に増えますが、夫婦一人当たりにすると500万円ですから、なんとも寂しい数字です。

しかも、この切り分け基準の年収1000万円というのは、都心で暮らすには、なかなか厳しく、豊かとはお世辞にも言えない金額です。この年収レベルで5%台と考えると、お金を手に入れる方法として、被雇用者という選択をすることは、効率的とは言えそうにありません。この給与所得者の中に、被雇用者以外に、役員報酬をもらっている雇用者も含まれていると考えると、なおさらです。

なぜか、我が国においては、被雇用者として働くことが、前提となっているため、その中で、給与の高い会社に入りたい=そのための学歴という考えが一般的です。確かに、企業側から見ると、内容は別にして、受験勉強を経て、難関大学に入学、卒業した者は、学んだ内容にかかわらず、ある種の情報処理能力、目的に向かい達成する能力が高い可能性ががあると推測して、仕事においても、遂行能力が高いという期待をせざるを得ません、学校卒の未経験者を採用するときには、彼らのポテンシャルを推測する方法は限られているので、その中で、受験の難易度を参考にするというのは、確率論から考えて、悪くない考えではあると思います。

東大出てても、仕事ができない人がいるじゃないか。

おっしゃるとおり。もちろん、東大を出たからといって、全員が入社後、業務遂行をスムーズにできるわけではありません。が、割合として、そつなくこなす「確率が高い」と推測しているというだけです。そのため、ほとんどの会社では、特別な技術や資格が必要な専門職を除いて、大学で何を勉強したかは、あまり重視せず、むしろ、その大学に入ったことと、卒業したことを重視している傾向にあると思います。多くの企業が、高学歴の候補者を採用したがりますが、就職希望者は、給与の高い、大手企業への就職を望むので、給与の高い大手企業に就職するためには、難関大学を出ることが有利である、従って、中学受験から、難関大学に行けそうな進学校を目指し、学習塾に通わせるということになっているのでしょう。ちなみに、少子化が叫ばれて久しいですが、中学受験者数は、過去最高を更新し続けているそうです。(ご苦労さまです)

これは、単なる固定概念(思い込み)でしかなく、実際にお金を作る手段として有効な方法は、被雇用者として給与をもらうことから、遠いところにあります。

いくつか代表的なものを上げると、

1つ目は、ビジネスオーナーです。被雇用者の逆の立場、雇用者の立場であり、会社のオーナーです。被雇用者によって組織される会社というキャッシュマシンを所有することによって、そこから、フロー収入を得て、最終的には、会社(ときには事業)を売却することで、フローの数十倍から数百倍といった大きなお金を手に入れることができます。

2つ目は、相続です。これは、たまたま、実家が裕福だった。ただそれだけです。最近では、親ガチャという言葉がありますが、金銭面でいうと、親ガチャ成功というやつで、全く、自身の学歴はもちろん、当人のいかなる能力とも相関関係は一切ありません。

3つ目は、投資や運用です。
ネット上に転がっている儲け話のほとんどは詐欺ですが、運良く、とんでもない倍率で資金が増えてくれることもあります。例えば、ビットコインが1,000円だったときに、10万円買っていて、今もそのまま持っていたとすると、10億円以上の価値になっています。これは極端な例ですが、こういったケースは、いくつもあって、iPhoneが発表されたときにアップルの株を100ドル買っていれば、その後50倍になったというのは有名な話です。

多くの人は、人生に2度とないラッキーかもしれませんが、このようなことを再現性を持って繰り返せる人が実際稀にいて、本当に100万円を100億円にしたりしています。そんな特殊な才能を持った人たちの中で最も成功しているのが、2024年現在、世界第6位の富豪であるウォーレン・バフェットですが、彼自身は、ビジネススクール出身の高学歴ではあるものの、「大学で学ぶ投資理論では勝てない」と明言しています。彼は、世界最大の投資会社バークシャー・ハザウェイのファウンダーで筆頭株主のCEOですから、ビジネスの能力もありますが、投資で勝てることと、ビジネスメイクができることはあんまり関係なさそうです。

日本で有名なのは、テスタさんですが、彼は300万円から20年かけてデイトレード中心に累計100億円の利益を達成していますが、本人曰く高卒で、大学などで投資理論などを学んだことはないそうです。

みんな、お金のために、非効率なサラリーマンという雇われの人生をすることを目指して、実際選択しておいて、FIREしたいと言い始める。なんとも矛盾していますよね。でも、人間はそもそも、合理的な生き物じゃないので、仕方ないんですが。

理想的には、お金はお金を作る方法に特化して、作り出し、自分がやりたいことをやって、儲けすぎない程度にお金を稼ぐ。金儲けを目的化すると、いい仕事になりづらいので、金儲けは目的にはしないけど、お金をもらうというのは、資本主義社会における承認手段の1つなので、赤字じゃいけない。好きなことをやって、多すぎない、ある程度の儲けを出している=承認されている状態。

勘違いしてはいけないのは、利益が多い仕事がより認められている仕事だというわけではないということ。利益の多い少ないは、その仕事が認められているかどうかとは、直接的にはリンクしていない。

ただ、誰かが、誰かの仕事に対してお金を払うという行為は、その対象の仕事を承認している現れであるというだけで、その時に動くお金の量はあまり関係ないということ。

僕自身、それほど疑問を持たずに、というより、勉強はできたから、当然、この大学にいくんだなと思って、いわゆる進学校に行って、その大学に行って、日本国内の誰もが知っているような有名な大企業に入社した、まさに、洗脳されて育った典型みたいな人間だけど、それが役に立つのは、正直、被雇用者の世界であって、それ以外の方法で、特にお金を稼ぐっていう観点でいうと、その経歴自体は、無駄にこそならないけど、大したアドバンテージにはならないと感じています。

もちろん、大学の出身者や、1社目に入社した会社の出身者がいろんなところで活躍しているので、つながりやすいとかはあるけど、だから、お金が稼ぎやすいかというとそんなこともない。

被雇用者限定で、給与で年収2000万円とかを稼ぐくらいまでは、有利なのかもしれないけど、お金持ちになれるかどうかとは、ほとんど関係ない。
年収2,000万円て、都心で生活してたら、結構、カツカツですよ。

家がお金持ちでない場合、まずは、投資の才能があるか考えて、幸運にも投資の才能があるなら、投資に一直線でいけばいい。

そうじゃない人は、起業する以外にお金持ちになる道はほぼないんですよね。スポーツや音楽に生まれながらの才能が大きく影響するのと同様、受験勉強をはじめとお勉強も、生まれながらの向き不向きがあります。向いていないのに、学習塾に通わせて、向いていない勉強を頑張って、もし、有名と言われる大学に行くことができたところで、ある程度保障されるのは、被雇用者として少し有利な条件で、自分の時間を切り売りすることができることくらい。

選択肢は2つ。1つは、自分が得意なことを見つけて、起業すること。
もう一つは、誰か、投資の才能が本当にある人を見つけて、その人の判断に乗っかること。2つ目は、ほとんどいなくて、見つけた大半は詐欺かインチキなので、注意が必要ですが。

この話って、学歴のお陰で、人生勝ち組だと信じていた学歴がある人にとっては、悲報、学歴がないからと自分を卑下して諦めていた人には朗報になるんですかね。

なんどもいうけど、学歴高い方が、お金作れないって言ってるんじゃないですよ。お金作れるかどうかと学歴が関係ないって言ってるだけなんで、学歴が高い人で、お金持ちになる人ももちろんいるし、お金持ちになれない人も、もちろん、たくさんいます。学歴が高くない人でも同じ。

こういうのコメント荒れそうだな。