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『クイーンズ・ギャンビット』

『クイーンズ・ギャンビット』を読みました。

全編通してラストシーンが一番好きな、数少ないドラマ。の、原作の邦訳♟️

実写化されたドラマがNetflixで大人気の作品で、
天才的なチェスの才能を持つ少女が、
孤独や依存症や古い男社会と闘いながら、
自らの力で誰もが認める唯一無二の存在にのぼりつめるお話(フィクション)です。

ドラマ版では主人公ベスが、「自分は天才なのか、狂人なのか」と悩んでいたようだったけど、
小説版では「自分はなんて取るに足らない退屈な人間なのだろう」と悩んでいるように感じた。

そしてこの作品は、ベスが自分のことを心から唯一無二の存在だと思えるまでの物語なのかもしれないとも思った。

チェスのルール分からなくても面白い!
分かったらもっと面白いんだろうな。

冒頭のシーンが印象的だから、ものすごく重苦しい話なのかな?と思うとそうでもなく、
チェスを通じた心理戦や、
ベスをはじめとした魅力的なキャラクターのおかげでアドレナリンがドバドバ出て、
読んだ後すこし放心状態になってしまうほど
スピード感のあるお話です。

ドラマのラストにかけての高揚感は、
小説でももちろん変わらず、少年漫画と例えられるのも納得できる展開☺️

小説を読んで改めて印象に残ったのが、
直感型の天才と呼ばれ、
ドラマチックな攻撃が大好きなベスが、
世界チャンピオンとの対戦前に、ずっと避けてきた退屈で教科書どおりのチェスを一生懸命学ぶシーン。🤠

天才にも苦手分野があって、苦痛を耐え忍びながらも勉強してるんだな...と震えました。
当たり前のことなんだろうけど恐ろしくないですか?
天才がさらなる努力を重ねている中、私は何をしているんだ...絶望的...😨

ドラマでは、アニャ・テイラー=ジョイ演じるベスの目からさまざまな感情を読み取るしかありませんでしたが(それがいいんだけどね)、
小説では他者に対する激しい感情が事細かに描写されています。

私は養母のアルマとの母娘のような、姉妹のような、悪友のような関係が好きです。
ドラマではジョリーンとのシーンがすごく好きだけど...

ドラマのサウンドトラックも素敵なのでぜひ聴いてみてほしいです。
綺麗なお洋服👗を着て、筋トレ💪するのがベスに近づく第一歩だと思って
今日も頑張ります!


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