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ありがとう、さようなら。

え〜。。。めんどくせ〜。。。と思うことでも、自分の扱い方次第で全ては結果オーライになる。

マイルーティンの早朝ジムは大抵6時半〜7時半の約1時間で集中して行う。早朝ジムのメリットはなんと言っても人が少ないこと。

マシンの順番を待つことも、おじさんの気合の入った雄叫びを聞くということもなく、とにかく快適にその1時間自分のトレーニングに没頭出来る。早朝メンバーもほぼ決まっていて、特に挨拶はしないがアイコンタクトで「今日も来てるね」とお互いの存在を確認して、各々自分のトレーニングに取り組む。


そんなある日のことである。見かけないええ身体のマッチョなおじさん(推定50代)が、我らの安住のジム、エニタイムに現れた。彼はニコニコしながら私に話しかけた。私は集中モードを切り替え、イヤホンを外した。「この時間は空いてますか?」と彼は言った。私はスポーツマンシップに則り微笑みながら爽やかに答えた。
「混んでいてマシンを待たなければいけない、というほどではないですね。比較的空いていると思いますよ。」


その日、彼はいくつかの質問をし、私はそれに対しても丁寧に答えた。

また次の日にも遭遇した。彼は「いつも何時くらいに来ているの?」と私に聞いた。聞かれたことに対して馬鹿正直に答えてしまうのは私の良いところでもあり、警戒心のない間抜けなところでもある。その日から彼は私が来る時間に合わせてやってきて(話によると私の時間に完全に間に合わせるのは難しいらしく、小走りで店内に向かってくるのも見た)、トレーニング中、自身のインターバルのタイミングで何かと私に話しかけてくるようになった。「今日は○○と××と△△のトレーニング?」と私のメニューを言い当てて、食事はどうしてるのか、自分は昔ボディビルの大会に出ていた、と、話した。とてもニコニコした人当たりの良い笑顔と安心感のある口調で。自分が取っている行動で私がどんなふうに感じているのか全く気づいていない様子で。きっと、本当にとても良い人なのだろう。トレーニング仲間が出来ると頑張れるのも事実だ。年齢や性別を越えて、一つの共通点で話せる相手が出来ることはとても楽しく幸せなことだ。
お互いが同じタイミングで同じように思っていれば。


私の選択肢は2つ。
1つは「時間帯を変える」、もう1つは「場所を変える」。
まず、時間帯を変えるならば、夜という選択肢はそもそもないので(疲れていて頑張れない)、より早朝の5時半〜6時半になる。つまり4時半起床だ。
次に、場所を変える。会員であれば世界中どこの店舗でも行けるのが24時間ジムの強みなので、違う店舗に行こうかとも考えた。だがしかし。。。

ジム後に仕事に向かうことを考えると動線の流れが悪い上に月額で支払っている水素水飲み放題が利用できない。うーーん前者かな、、と思いつつ、うちの最強の相方にも相談した。案の定、「とっとと時間変えちまいな」と迷う背中を張り倒してもらい、前者の「時間帯を変える」を選択した。
そして結果的に、これが本当にとてつもなく、良かった。


5時半にジムに着くには移動も考えて4時半に起きる必要がある。
4時半に起きるためには、睡眠時間7時間の確保のため、21時半に就寝する必要がある。
21時半に寝るためには、18時に仕事が終わった後、やるべきことを限りなくシンプルにする必要がある。

自分の生活の優先事項をしっかり把握しなければこれが達成できない。必然的に無駄なものが限りなく削ぎ落とされたタイムスケジュールになった。

ジムが6時半に終わってから、営業開始の9時までは2時間半あるが、うち1時間はサロンの準備時間と考えて持ち時間は1時間半。
ここに自分がやるべき細々としたタスク(仕事もプライペートもなんでも)を入れ込む。
すると、営業開始の9時には(早起きしてすでにしっかり覚醒している上に)やりたいことは既に完了している。仕事の時間は仕事のみに集中できる。夕方には心地よく疲れがやってくるので21時半には就寝できる。
最初は4時台起床のハードルはかなり高く感じた。が、やりたいことをやるためには、まず、まずは取り組むしかない。何かをする、と決めることは同時に、何かをしない、と決めることだ。自分の持ち時間24時間で最も優先することを先に確定すれば、自然と優先順位の低いものは消えてなくなる。

何をしないか、を決めること。


私が今回最優先で確保したのは7時間睡眠である。一方、しないと決めたことはSNSのアカウントの1つの無駄な閲覧&更新と動画サブスクの視聴時間の制限だった。


何かを得たいなら、今は不要になった何かを手放す必要がある。
一日24時間の持ち時間は皆等しい。これは絶対だ。
その24時間の使い方がその人の生き方を表す。


ニコニコおじさんは私がいなくなって不思議に思っているだろうな。
ものすごく楽しそうにしていたもんな。

新しい生活スタイルに導いてくれたことにとてもとてもとっても感謝している。
だけど、お互い、別々のトレーニングタイムを楽しみましょう。

心からありがとう、さようなら。


Life is Wonderful.

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