見出し画像

アーユルヴェーダと私~インドで子宮頸がんの治療を受けた話vol.1

今日は2015年の11月。南インドのケララ州にあるアーユルヴェーダクリニックに滞在することになったきっかけを綴ります。

12年前に治ったはずの子宮頸がんが再発した


その3ヶ月前、私は中目黒の病院で子宮頸がん検診を受けました。診断結果は子宮頸部の高度異形成。12年ほど前にも同じく子宮頸部の上皮内癌になりPDT療法(レーザー光線を病変部に照射しがん細胞を破壊する治療方法)で手術をして完治していたと思っていたけど、再発していました。

このPDT療法は特殊な治療法でフォトフリン注射の副作用で光に弱い身体になる為、遮光が必要。3週間の入院中、病室は真っ暗でロウソクの火がぽつん。。。という。(日にち毎に遮光は弱まっていきます)退院後も普段よりも極度に日焼けしやすい為、遮光しなければならない生活が半年は続きます。12年前は広島に住んでいて、旦那さんも母も毎日お見舞いに来てくれたので精神的にも支えがあることで耐えられたけど、今回は都内在住で独り身。。。とてもあのストレスに耐えられる自信がなかった。

病院で医師から宣告された時、ショックでした。まさか再発するなんて。。。心の準備も出来てないうちから、医師には「自然に治ることはないから、完全に癌になってしまう前に早く治療をしなくてはいけない。手術するしかない」

そう言われ、円錐切除で子宮の一部を切ってしまうのにかなりの抵抗があった為、やむ得なく今回の高度異形成でもPDT治療を選択し、その場で手術の日と3週間の入院日も決まっていました。

精神体力ともに限界に達していた時。。。色んな方面から「手術はしてはいけない、自然療法がある」とメッセージが降ってきていて(この時は不思議なことの連続でした)インドに行く覚悟を決めたのはある方からの会話からでした。

私にドクターを紹介してくれたのは日本で活躍中のアーユルヴェーダ料理研究家でした


当時、渋谷でアーユルヴェーダのレストランを経営していたアーユルヴェーダ料理研究家の水野香織さんが私が経営していた写真館に来られるきっかけがありました。香織さんと二人でゆっくり話すのは初めてだったと思います。

私は精神的にも疲れ切っていて、病気にもなり、会社を経営していくことの重さに耐えられず、写真館を閉館することを考えていました。

病気のことを香織さんに話しながら、ボロボロ涙が出て止まりませんでした。香織さんは座っていた席を立って、私を優しくハグしてくれ香織さんの胸で大泣きしたことを覚えています。

香織さんは「インドのドクターを紹介しましょうか?アーユルヴェーダで治療してくれますよ」と、私に日本以外で治療する選択があること教えてくれましたが、インドなんて考えもしなかったこと。

写真館のこともあるし、私がいないと全ての事業がストップしてしまう。そう信じ切っていた私。香織さんが帰った後、ずっとインドや写真館のこと、治療法を考え、紹介してもらったクリニックのサイトを見てる間、心の声が聞こえて来ました。

「もう、全て手放そう。ずっとそうしたかったんじゃないか。。。」
「日本の病室で真っ暗闇の中で治療するよりも、インドの自然に森林に囲まれた病院で治したい」

香織さんと会った3日後。

私は日本での入院と手術はキャンセルし、写真館を閉館することとインドまでアーユルヴェーダの治療を受けに行くことを決意したのでした。

妹と共に作り上げた大事な写真館も手放した

病気がきっかけで今までの生活を振り返り、インドに帰ってからも同じ仕事、同じ生活をしていては私はきっと治らないだろうと、妹と共に作り上げた大事な写真館を手放すことを決断し、その撤去作業は妹が全て担ってくれ、治療に集中させてもらえました。

日本から離れてからは私は誰とも連絡を取らず、仕事の電話がかかってきても取らないという徹底ぶり。仕事関係の人と話をしたり、仕事のことを考えると頭がビリビリと痺れて、脳がストップしていたので、妹に任せるしかなかった。

初めてのインド。英語も全く喋れない。。。一人で行くことの不安より日本で真っ暗な病室で治療するよりも、緑に囲まれた太陽の下で治りたいという思いが強かった。藁をも掴む気持ちで訪れたインドのニチイルアーユルヴェーダナーシングホーム。

そこで私は二人の日本人女性と出会います。
その時の体験が、2016年7月15日に発売された「流水りんこのアーユルヴェーダはすごいぞ〜!」に作者のりんこさんの実体験レポートとして描かれています。私もありがたいことに実名でキャラクターの一人として全編に登場させて頂いてます。

日本のお医者様も知らないインドの3000年の歴史を持つ医療アーユルヴェーダが、ここまで解りやすく作られた本は初めてではないかしら?
ストーリーも面白くてプロローグから引き込まれます! 

日本で皆それぞれの視点でアーユルヴェーダを伝えている方達がいらっしゃいます。私も本当に小さな力だけど、体験したことなら伝えることはできる。高度異形成〜上皮内癌で円錐切除以外の治療法があるということを日本の人達に知ってほしい。

私がアーユルヴェーダを体験し、その後の日本での生活、そして軽度異形成まで治った経緯、その後の現在までを綴って行きます。

ニチイルアーユルヴェーダナーシングホーム


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?