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番外編:今年読んだお勧めの3冊

今年もあと残りわずかとなりました。ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、私はシドニーの日本の古本屋さん、Hondarake full of books さんとコラボして、月1回のブックトークや文学賞の開催をしています。毎年12月のブックトークのテーマは「今年読んだ中からお勧めの3冊」です。今日は番外編として、今年の12月トークで私が選んだ3冊をご紹介したいと思います。学生さんにも興味を持って読んでいただける3冊だと思います。

ブックトークの映像はこちら↓

Hondarake シドニー古本屋ほんだらけフルオブブックス on Instagram: "📚2022年のマイベスト3冊📚をテーマにキャンベラ大学の中西仁美先生とインスタグラムライヴで本トーク致しました‼️ Book Talk with Dr. Hitomi Nakanishi @hitomi_nakanishi #夜に星を放つ #窪美澄 #ソ連兵へ差し出された娘たち #平井美帆 #マリアビートル #伊坂幸太郎 #燕は戻ってこない #桐野夏生 #tugumi #吉本ばなな #タラント #角田光代 #はたらく細胞 #清水茜 #図書館の大魔術師 #泉光 #theislandofmissingtrees #elifshafak 今年も見ていただいた皆様 ありがとうございました! 年明けの本トークは1月8日の予定です! どうぞお楽しみに~🎵" Hondarake シドニー古本屋ほんだらけフルオブブックス shared a post on Instagram: "📚 www.instagram.com

私は日本の本3冊と洋書1冊をご紹介していますが、日本の本は今年出版されたものの中から選びました。

1冊目は「ソ連兵へ差し出された娘たち」(平井美帆)です。

第二次世界大戦後の満州で、開拓団として居住していた日本のコミュニティを襲った悲劇。絶対に忘れてはいけない史実の一つだと思います。

2冊目は「燕は戻ってこない」(桐野夏生)

若い女性の非正規雇用及び困窮、生殖医療ビジネス及び代理母出産と、現代社会の問題を浮き彫りにした、秀作です。

3冊目は「タラント」(角田光代)

戦争で片足を失った祖父。大学時代に海外でやってしまった事を引きずりながら、平凡な生活を送る主人公のみのりと不登校になった甥。家族の物語であり、それぞれの個人の物語でもあります。みのりの友人の生き方も興味深く描かれています。私は祖父の夢をあきらめない姿に感動しました。

そして、洋書はこちらをご紹介しました。

キプロス紛争を題材にした、壮大な家族の物語。キプロスの歴史を知るきっかけになりました。作者はブッカー賞にもノミネートされたことのある、イギリスではとても人気のある方です。

もし、お正月休暇中に「何を読もうかな?」と思われている方がいらっしゃいましたら、是非参考にして頂けると幸いです。

最後に、Hondarake full of books さんとの月1回のインスタグラムについてですが、こちらでチェックを!​​​​​​instagram.com/hondarake_fullofbooks/
出演:中西仁美 Twitter:@hitominakanishi
           ライト知子 Twitter: @Toming0

今年も本地味note(笑)をお読みくださりありがとうございました。良いお年をお迎えください。

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