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やっぱりフィールドワークは基本

5ヶ月ぶりの投稿です。ここ数ヶ月お休みを頂いていたり、パートタイムで勤務したりしておりました。その間、今大学内で私が責任者としてレビューしているカリキュラムについても色々動きがありました。その事についてはまた後日まとめたいと思います。

今日は新型コロナウィルスに関する規制が世界中で緩和されている中で、やっぱりフィールドワークは大事(特に私の専門である都市計画分野では)と再認識した事を書きたいと思います。私はnoteをお休みしていた間、約3ヶ月間日本におりました。個人的な事情でそのほとんどを地元で過ごしていたのですが、時々県外に出て、フィールドワーク(くだけて言うと、街歩き)をする機会がありました。コロナ禍でここ2年ほど、ほとんどフィールドワークができませんでしたので、とても新鮮な気持ちで取り組むことができました。

フィールドワークは各分野によってやり方が違うと思いますが、基本の作法を知っておくことは大事です。私は宮本常一さんの「調査されるという迷惑」という本がとても参考になると思っています。

今回、日本では大きく分けて街に関するフィールドワークと建築に関するフィールドワークを行いました。今回は街に関するフィールドワークについてです(建築についてはまた後日書きたいと思います)。

直島という島をご存じの方は多いと思います。香川県にある島で、ここ20年ほどは「アートの島」として、3年ごとに開催される瀬戸内国際芸術祭(https://setouchi-artfest.jp/)でも中心的な場所なので、行かれた方も多いと思います。

直島港に着くと、草間彌生さんの「南瓜」(この記事の最初の写真)が迎えてくれます。直島は私はもう何回も訪れていますが、何回行っても新しい発見がありますし、誰と行くかによってもまた違います。今回は幸いな事に都市計画分野の研究仲間と行くことができました。直島では自転車で移動します。まだ9月の初めだったので暑かったですが・・・

(Photo: Naoto Tanaka)

島ならではのなんとなくのんびりした雰囲気がなんとも言えません。研究仲間と思ったことを色々話しながら、自転車であちこち巡りました。

(Photo: Hitomi Nakanishi)
(Photo: Naoto Tanaka)

直島と言えば、江戸時代に建てられた古い家がまだ残っている地区があります(本村地区)。そこでは「家プロジェクト」というアートプロジェクトが展開されています。

(Photo: Naoto Tanaka)

アートを楽しみながらも、地元の方達にご挨拶したり、「まちを楽しみながら観察する」という私のフィールドワークの軸に沿った調査をやりました。そうすると、前回来た時に見過ごしていたことなどが色々わかります。

コロナ禍で多くのことがリモートになり、「現場」に行けないので、Google Earthなどを活用したりしていましたが、現地に行けないと分からないこと(例えば、sense of place)はたくさんあるな、とつくづく思いました。

学生の皆さん(特に院生)も、デスクワークも大事ですが、時々は外に出て、まちを見に行ってください。きっと新しい発見があると思います。そして、できれば友達何人かと行くと、それぞれ視点が違いますので、自分1人では得られなかった「気づき」があると思います。今こそフォールドワークの良さを再発見して下さい。


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