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フリーダカーロへの考察、花と眉毛と口ヒゲと

フリーダカーロ。誰もが一度は耳にして、彼女の作品を観たことがあるであろう、20世紀を代表するメキシコ生まれの女性画家。

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https://youtu.be/-CTM7FcY1LE

先日、フリーダの映画を観た。
青と緑と土を帯びた赤と。。。
美しい色とたくさんの花、メキシコの文化とユーモアのある毒が特徴的な彼女の作品群。毒々しいのには訳があって、彼女の壮絶な人生は毒なしでは語れない。
フリーダは高校生時代に通学で使っていたバスが市電と事故を起こし、生涯を通じて身体の痛みと向き合うことになる。もともと父親がフォトグラファーだったこともあり、アート一家だった彼女は、ベッドの上で過ごす長い療養時間がきっかけで絵にのめり込んでいった。
身体は生涯30回以上の手術を強いられ、常に痛みと闘って、こころは夫で20歳年上の画家、ディエゴリベラの浮気に苦しめられる。

彼女は、身体の痛みとディエゴとの関係性を常に作品に表してきた。
強いオンナ。

シャネルを調べていたときにも思ったんだけど、強いオンナは常に自分で人生を切り開く。
運命に背かれているように感じたら、立ち向かうのみ。

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多くの自身のポートレートを描いた彼女はこう言う。
『わたしは私自身のミューズ。一番よく知っている題材なの。』
『私を見て。人は自分がなりたい人になれるのよ。』
1953年、自身初のメキシコでの個展会場に寝たきりのままベッドごと登場して周囲を驚かせる。
翌年、フリーダは47歳の短い生涯をとじた。

天蓋ベッドに付けられた鏡越しに自分のポートレートを描いていたというフリーダは、いつでも自身を客観的に見つめる目を持っていた。

ようは、最近眉毛が繋がってきたとか、
ヒゲが生えてきたとかでクヨクヨしてる場合じゃない、ってこと。
真の美しさって、そういうところはまったくもって問題じゃない。

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