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すべての「デザイン経営」に悩める人へ、届け!

こんにちは。

社会人3年目。普段はLPの制作やWebマーケティングを担当しています。

先日書いたnoteが反響を呼ぶ

ありがたいことに先日、noteさんで取り上げて頂いてから見て頂く方、フォローして頂く方が増えました。ありがとうございます。


この記事では、デザインに全く知識のない上司にあまり理解されず、悔しい思いをしたから考えたことを書きつづりました。主に、デザイナーが組織でどう評価されるか、という視点で書きました。

一方、今回は「デザイン経営」というタイトルにもあるように、経営層・マネジメント層に属する方にぜひご覧頂きたい本を紹介します。
もちろん、一般社員の方にもとても有意義な内容になることを願っています。

先日、noteセミナーにご登壇された、HAKUHODO DESIGNの永井一史さんのご著書です。


「デザイン経営」とはなにか

永井さんの定義する「デザイン」
文化性・社会性・経済性の3つの軸が交差する点を探る行為がデザイン

・経済性→商品を買ってほしい
・社会性→公共秩序に反してないか、街の景観を阻害していないか
・文化性→みる人に感動を与えられるか
経営におけるデザインに置き換えると、
・文化性→人々の暮らしにどんな新しい豊かさやライフスタイルを提案できるか
・社会性→企業側の倫理ではなく、社会に対して提供できる価値を考えること
・経済性→利益の追求


パーパスが大事

【パーパス】
社会における企業やブランドの存在意義。前進する先の目的。「ビジョン」や「ミッション」とも近い概念だが、大きな違いはそれが第三者からの視点をより強く意識したものという点。
- 書籍より引用

経営層が「ビジョン」「ミッション」を掲げるものの、それがWHY(なぜ私たちの会社が始めるのか?)の視点を入れることが今後の時代で必要となってきたのです。なぜなら、「ビジョン」や「ミッション」は自社がどうなりたいかという一人称だからです。

パーパスを設定することで、自社が何者であるかを示すと同時に「自社は社会にどんなことを働きかけたいのか」を明確に示すのです。

ミッションやビジョンが通じなくなってきた背景には、SNSの普及に象徴されるように若者世代を通じて”企業の社会に対する姿勢”によって商品やサービスを購入・利用する考えが浸透しているからです。

▼若者世代(ミレニアル・Z世代)のマーケティングに関する考察記事


「顧客志向」と「ブランド」の違い

デザイン経営、デザイン思考のことばだけが走っているように感じます。それはきっと、時代のニーズからして「顧客志向」が必要なことは皆分かっているものの、先ほど述べた自社という一人称の文脈に感じることが多いからだと私は考えます。

「お客さんにこういう価値を届けたい」という送り手側の思いと、「こういう価値を提供している(から手に入れたい)」という受け手側の期待。それが重なったときに、その企業の提供する製品やサービスは、お客さんの中で他に替えられないもの、「ブランド」となります。
- 書籍より引用

書籍で取り上げられている「顧客志向」と「ブランド」の違い。ブランドは前述した通りですが、「顧客志向」は送り手側から受け手側のことを考えるスタンスだからです。つまり、一方通行です。

消費者に「共感」する、という考え方ともまた異なります。
企業よりも消費者の方が情報をたくさん持っている時代になりました。「主従関係」が逆転しているから、「共感」というのは消費者を若干上から目線で見られているような気がして、離れていってしまうのではないかと思うのです。

▼下記note記事に分かりやすく簡潔にまとめられています。


自社で新しい価値を創造するには

では、どうしたら消費者のニーズを把握できるのか。書籍でも書かれているように、価値創造のデザインにおいて3つポイントが挙げられています。

1. 人々の見えていないニーズの発見
→本人も分かっていないようなニーズを引き出す
2. すぐに具体的なカタチにし、顧客に問いながら行きつ戻りつする
→全工程の予定を固めて実行せず、すぐカタチにして顧客からのフィードバックをもらって、改良するトライ&エラーのプロセス
3. 最初の段階からデザイナーが参画する
→見た目を整えるだけでなく、広義のデザインを事業に生かしていく。そのためにコンセプトづくりや計画の時点からデザイナーを入れる

消費者ニーズを見つけることの重要性は多くの方が提唱されている通りですが、自社で活用・実践することはとても難しいです。

組織全体を変えるにはやはりそれなりの役職についている人が動かない限り、動ける範囲に限界があります。ですが役職についている方々は今までのやり方で成功を収めてきた、という自負があるので考え方を変えるのは到底難しいです。

ではどうするか。
・経営層が「デザイン経営」についての知識を深める
or 
・平社員が「デザイン経営」の重要性について経営層に考えを訴え続ける

実際、私は現場で経験していて、私がいくら勉強をして上司に伝えても理解してもらえないことが多々あります。その原因の1つとして、私が平社員だから(役職がついていないから)だと考えています。つまり、後者だと限界があります。

なのでこのnoteで少しでも前者についてアウトプットをして、経営層が納得できるように実績を作るにはどうしたらいいのかを考えてみたのです。

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ここまでご覧いただきありがとうございました。

本を読む時間がない方、少しでも早く結論を知りたい方は、博報堂HPに掲載されている下記インタビュー記事をご覧下さい。

本をご覧になった方もインタビュー記事でさらに理解が深まるかと思います。

デザイン思考について振り返りたい方は、この記事がおすすめです。

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