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チーム内でデザインとは何か?を考えてもらうために
こんにちは。
先日、こんなツイートをしました。
このリストと、「みんなではじめるデザイン批評」という本を見比べながら考えてみよーっと。 https://t.co/C4ph87A8tP
— ひとみ|創作の面白さを伝えていく (@ichito0123) October 28, 2021
デザイナーの方々のツイートを見ていると、よく話題に挙がるのは組織でデザインをどう理解してもらうかという論点。
「デザインはよく分からないから、お任せするよ」
「なんとなく、B案の方がかっこよくない?」
「もっと、A社のようなかわいいデザインにしてよ!」
「かっこいい」「かわいい」は、主観が反映されたことばであり、デザイナーにとってはどう表現したらいいか悩むときもあります。
以前書いたnoteでは、デザイナーの役割についてスキル評価方法の視点から書きましたが、今回は組織においてデザインのフィードバックをどう行ったらいいのかについて考えます。
▼参考書籍:「みんなではじめるデザイン批評」
デザイナーの立場が組織でどう捉えられているか
デザイナーの立場といっても色々あります。実働部隊としてデザインをする人もいれば、デザインを統括する人もいます。小さな組織では、統括する人とデザインする人のコミュニケーションがしやすい(もしくはデザイナーと統括する人が兼任しているかも)ですが、大きい組織になれば分業制になり、与えられたデザインをつくるデザイナーも少なくはないのでしょうか。
一方、デザイナー以外から見ると、デザイナーは見た目をつくる仕事、と捉えている人が少なくありません。
デザイナーが引き出しを作る
私はデザイナーは見た目をつくるだけ、と捉えられるのはとても不思議に思っています。チーム内で完成させていくんじゃないの?って。
でも、それは「私にはデザインは分からないから」で一掃されてしまう。
それがとても悔しかったのです。
そこで1つの打開策として、デザインに対する敷居を無くし、話し合いをできる場を作っていくことを考えました。
デザイナーの金子さんのツイートから。
デザインはユーザーが誰なのか達成しようとしているゴール、そしてそれはなぜなのかを理解した上で進めていく必要があります
— かねこつよし (@tsuyoshi_osiire) November 11, 2021
一見簡単そうに見えることでも実はとても難しいことです
そのためにリサーチがあるのですが、多くの組織ではデザイナーにリサーチをさせないのですhttps://t.co/BzNsy2HyYB
私はこのご意見に賛成です。なぜなら、デザイナーは組織(クライアントの場合はクライアント)に対し、複数案を出して調整を図る立場だと思っています。
となれば、さまざまな視点を提供する力が必要で、そのためにはリサーチをすることが必要だと思うのです。
例えば、noteデザイナーのイグチさんは、毎朝30分リサーチをされているそう。事例をたくさん見つけて、引き出しを増やす1つの方法ですね。
他にも、BASEさんではデザインチームで勉強会を開催されていて、テーマを決めて分析されています。とても参考になります。
デザインに対して批評することはなぜ大切か
さて、冒頭に紹介した書籍の内容も絡めて書きます。
ここでの「批評」は「否定」と異なります。批評はデザインに対していいか悪いかを判定することではありません。もっとデザインをよくするためにデザインを分析することです。
ことばやフレーズが何を意味するかについてグループ内で共通の理解を確立していれば、私たちは本能から同じ意味の別のことばでなく共通の言葉を使うようになる。グループのほかのメンバーが簡単に理解できないことばを避けることで、会話を合理化し、質を高めるのだ。
特に大きな組織になればなるほど、部門ごとに独立した「共通言語」が存在しコミュニケーションが難しいと感じる場面があります。部門という壁を越えて批評をし、目的達成のための最も効率的なデザインについて、意見を一致させていくことでデザインが強化されると言います。
デザインを批評し合える組織をつくるにはそう簡単にできることでもなく、1度にチーム全員で参加する必要もないです。まずは、2, 3人の少人数から始め、チームでフィードバックを言う習慣をつくるのです。小さくはじめることで、素直に話をしてくれるメンバーを積極的に巻き込み、定期的に開催するように設定します。そうして多くの人を巻き込んでいくことで、チーム全体、部門を越えて、批評を行うことが可能になります。
チームで動いてもらうための、起爆剤となる役割は、私はデザイナーだと思っています。そこから「批評はデザイナーの仕事だ」と誤解されることのないようにするために、まずは数人から批評を始めていくことが鍵を握るのだと思っています。
▼参考:私自身、事業の方向性についてファシリテーションを行っていた経験もあります。人を動かすことは難しいのですが。
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