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これから求められる編集力のはなし

「inquire Cast」というpodcast番組の要約を交えながら、エディターシップ(編集力)について私なりの考えをまとめています。


このnoteの要約

・編集力は、職業で求められる力と、能力として求められる力がある
→能力としての編集力が今後求められる
→なぜなら、誰もが編集して発信できる時代だから

・私の考える編集力とは

編集力とは

「編集力」と書きましたが、一般的に定義づけられているものではなく、podcastの中でもぼんやりとまとめられています。
皆さんの考えるきっかけになればと思います。

podcastの中では、

・職業としての編集力
例)出版、編集者
・能力としての編集力
と分ける仮説

とまとめられています。
例えば、経営・マーケティング・広報について考える際、「編集」が必要なシーンは多々あると思います。キャッチコピーを考えたりするシーンが最もイメージつきやすいかもしれません。

それは編集者(=職業としての編集力を持つ)である必要があるでしょうか?
と問われると、皆さんの答えはいかがでしょう?

podcastでは答えは「NO」でしたが、私もNOだと思います。


なぜ能力としての「編集力」が必要か

人に興味を起こさせるために、どんなアプローチが必要かあらゆる面で考える必要があるからだと、私は考えます。

先ほどマーケティング・広報・そして経営の場面でも、職業としての編集力を備えた編集者である必要はない、と私は書きました。

言い方を変えると、マーケター・デザイナー・営業マンの垣根を越えることがこれからの時代に求められていると感じています。

戦略を考える×ライティング得意×専門領域がある
といった、自分独自に「スキルの掛け合わせ」ができていると、その人の指名で依頼がくるので単価が上がる…という構造になっていると考えています。
つまり、仕事における付加価値の出し方が変わってきているということです。

黒澤友貴さん「二刀流が当たり前に求められる時代」


SNSが浸透し誰もが自分の考え・作品を発信しやすくなり、発信を補助する簡単なツールもたくさん誕生しています。
例)notion、canva…

外部人材をプロよりも安い金額で採用しやすい時代になりました。

だからこそ、果たしてプロの「編集者」に依頼する必要があるのか?という問いから始まり、プロってなんだ、プロでなくても各個人が価値を高めて新たなスキルを習得することも可能になりました。

そこで改めて、今求められる「編集力」について考えてみましょう。


今求められる編集力

・言語化ができる

言語化とは、相手が求めていることをの言い換えができることだと私は考えています。
言い換える方法は、言葉でも画像でも動画でも音声でも良いです。

また、

言語化力=質問(検索)力+解釈力+構造化力+仮説構築力+伝達(表現)力

桜井さん「ビジネスにおける審美眼について。」

という考え方もあります。この考えに私もとても共感します。

なぜ言語化する力が必要なのか。
単に流れてくる情報をシェアするだけでは、誰でもできるからです。AIにでもできます。
一方、流れてきた情報に対して「こういう風に受け取った」と感想をSNSに投稿するだけでも、言語化の力だと私は考えます。


・質問力がある

インタビュアーもインタビュイーも予想していなかった質問にたどり着くには、入念に準備した質問の答えを裏切る答えが返ってくるときがある。そのとき、インタビュイーは驚いている。その驚きの瞬間(「鉱脈」)を逃さない。
1回の取材で1回の鉱脈が分かればそれで十分。

書籍「三行で撃つ」

こちらのnoteで書籍「三行で撃つ」の要約をしながら考えをまとめました。
インタビューという公的な場に関わらず、勤務先の同僚においても、互いに質問する場面はあります。

相手がどういう思いでその言葉を発しているのかを考えながら、より深い思いを汲み取る力が求められていると思います。

なぜなら、私が本業でも副業においてもデザイナーとして働く上で、決してデザインのスキルに限らない力が求められることが分かったからです。

結論

編集力は、プロでなくても求められる力だと私は思います。


合わせて読みたい

2月下旬に開催されたnoteイベント「CXOCDO超会議」にて、デザイナーの働き方について登壇者の方々のご意見がありました。
とても勉強になるお考えばかりでした。
ぜひ見逃した方、ご覧ください。

podcastに取り上げられていた書籍です。


読んで下さった皆様の背中を押せるようなコンテンツを発信し続けます。ありがとうございます。