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【GAT】幸せって、なに?(hitomi)

こんにちは、広告代理店で働くhitomiです。

アラサー男女6人が2週に渡って共通テーマで日記を書く「GOOD AT TOKYO」、今回のテーマは

『大事にしている言葉』


突然ですが、広告代理店勤務のアラサー女子と聞いて、皆さんどんなイメージを持ちますか?
きっと、髪をかきあげながらガツガツ働いて、グルメ偏差値は高め、トレンド知識は豊富な、いわゆる「港区女子」っぽいイメージを持つ人が多いんだろうなと思います。(就活中は私もそういうイメージを持ってたし、そういう人も実際多いです)

私はというと、毎回高級な店なんて疲れちゃうし、最近はなんなら会社にスニーカーで行く時もあったりで。
華やかで煌びやかなものよりも、もう少し肩の力を抜けるものが好きだったりします。

そういう価値観を持つようになったのには様々な要因がありますが、
1つ、確実にいまの自分を形成してるものとして深く記憶に残っているのは、大学生の時フィリピンで卒論を書くためにインタビューをしていた時に聞いた、下記の言葉でした。

お金はなくても、家族が笑って過ごしていれば、それで幸せでしょ?


いまは、購買意欲を煽るのが生業の広告代理店で働いている私ですが、
皮肉なことに、学生時代は発展途上国の開発問題を真剣に勉強していました。
研究対象に選んだフィールドは、フィリピンのとある島。
国連の定めた貧困線の半分以下の現金収入で人々が暮らす場所でした。
「国連の定めた貧困線の半分以下」がどんな感じかというと、
例えば当時電気は通ったばかりで夜明かりが付けられるのは島内の数カ所のみ。水道は通ってないので雨水を溜めて数日に1回シャワーを浴びる、子供の服は穴だらけ、島内には病院も交番もなし。
そんな、日本の恵まれた環境と比べると足りないものだらけの環境だったのですが、でも不思議と島民がものすごく幸せそうに笑っている島でした。


物質的な豊かさ=先進的とされる資本主義の大きな流れの中で、
どうしてそんなに幸せそうなのか、物質的に豊かでないと幸せを感じられない日本とは何が違うのか、社会の在り方ってどうあるべきなのか、、
自分の中に湧いた疑問に答えを見つけたくて、3週間弱島に滞在し、島民たちにインタビューをして周っていました。

島民といろんな話をする中で、最後に必ず「あなたは今幸せ?」という質問を盛り込んでいたのですが、
驚くことに、インタビューをしていた人全員から

お金はなくても、家族が笑って過ごしていれば、それで幸せでしょ?ヒトミは幸せじゃないの?

そう答えが返ってきたのでした。

当時の私には「そうだね、私も幸せだと思うよ」そう笑って答えることしかできませんでしたが、
日本に帰って、なんだかじわじわと自分に沁みてきたのが上記の言葉でした。
うまく言葉にするのが難しいけれど、きっとそれが本質なんだろうなって。そう、感じたんです。
東京で働いて、暮らして、いまの環境だからこそ欲はたくさん出てきてしまうし、お金もモノも、あるに越したことはないけれど、
きっと幸せってもっとシンプルなことで。

無いなら無いで、お金が無くても過ごせる環境に身を移せばいい。
自分の本当の幸せも、きっと島民たちの心と同じところにあるような気がしています。

それ以来、私の夢は「幸せな家庭を築くこと」。

お金はなくてもいいから、家族が笑って過ごせる家庭を作って、小さな幸せを見つけて過ごしていきたい、それが夢になりました。
20代前半だとなんだか少女じみてるし、20代後半だとなんだか重みが増してしまいますが、
アラサーの今も、聞かれるタイミングがあれば迷うことなくそう答えています。
都会の煌びやかな世界で背伸びしながら過ごすよりも、家族で笑って過ごしていきたい。
ちょいと派手な広告業界で働いて6年目が終わろうとしている今も、変わらずそう思っています。


皆さんにとって幸せってなんですか?


hitomi

★次は美容師のshotaroにバトンタッチします。

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