成功はアート?失敗はサイエンス?
こんにちは!人育LABOという活動を主催している錦織(にしこり)と申します。
このnoteでは人事担当者として日々、様々な社員と接し、面談や育成などに携わっている私が、「実際に我が子を0から育てたらどうなるだろう?」ということをテーマに、実体験から得た気づきをリアルに書いていこうと思います。
今日は「成功はアート、失敗はサイエンス」というテーマで書いてみようと思います。
成功事例に再現性はない?
本日の表題についてですが、これは「破天荒フェニックス」で有名なOWNDAYS田中修治社長の言葉です。
私もこの言葉を聞いた時には、「なるほど!確かに!!」と膝を打った記憶があります。
改めて世に溢れているセミナー、ビジネス書などを見渡しても「これをやったら成功する!」みたいなのって非常に多いんですよね。
でも、そういうキャッチってなぜ多いんでしょう?
恐らくそれは「みんな手っ取り早く成功したいから」だと思います。
成功者は自分が知らない魔法のような秘訣、コツを隠し持っていて、きっとそれをやっているから成功しているんだと、そう思いたいんだと思います。
もしかしたら「そう思わないとやってられない」という表現の方が正しいのかもしれませんね。
そうじゃないと自己を正当化できないので。。。
しかし、どうでしょう。
実際にこれだけ成功事例の情報が溢れているにもかかわらず、なぜ一向に成功者の数が増え続けないのか。
それは、「成功事例に再現性がない」のが理由ではないでしょうか。
例えば成功者の自伝を読んだとしましょう。
その時に人は出来るだけ、自分の日常に落とし込み転用しようと考えます。
勿論、本質を見抜き抽象化することで上手く転用できる方もいらっしゃると思いますし、そういう人は成功している場合もあります。
しかし、そのようなことをどれだけの人が出来るのかと言われれば万人が出来るとは言い難いのではないでしょうか。
多くの凡人(私を含む)は出来るだけ楽をしたいのです。
これだけやっていれば簡単に成功できる魔法のような方法を知りたいのです。
でも、様々なビジネス書を読めば読むほど、「自分には無理だ」「この人だから出来るのだ」と諦めてしまいます。
※私も同様の経験があります
そして、ここで色々と考え抜いた上である結論に行き着くわけです。
「成功に近道はない」
成功というのは、その時の時代背景、環境、人間関係、タイミング+日々の努力量によって決まるんじゃないかと思います。
よってそれを真似しようと思っても「真似ようがない」それが成功事例が再現性がないと言われる理由です。
失敗は説明可能
逆に皆さん、失敗について真剣に考えたことはありますか?
実は成功と違って失敗というのはいかなる場合でも殆どが「説明可能」なんです。
その理由は大抵失敗する時って大体「同じ」だからなんです。
例えば、会社を倒産させてしまった社長の場合、その理由は、社長が会社を私物化してお金を使い込んだり、よく分からない事業に投資したり、女性関係だったり、と言った感じです。
失敗は我々の日常にも沢山あります。
例えば、家族間の雰囲気が悪くなってしまった場合。その理由は大抵コミュニケーション不足だったりします。
「あれをやっておいてと頼んだ」「いや、聞いていない」みたいなことってよくありますよね。
要は「失敗することは毎回説明可能」なんです。
育児における失敗と再現性とは
この考え方は勿論、育児にも転用することが出来ます。
育児における成功の定義というのは、それこそ人によって異なるので再現性がないのは容易に想像できると思います。
しかし、失敗については大体傾向として共有できるものばかりです。
例えば、◯歳までは〇〇は食べさせてはいけない、乳児の薬の処方はこの寮まで、こういう泣き方をしたら危険→すぐに病院へなど
先人たちがトライアンドエラーで得た知識が未だに通用するのです。
再現性があるのは何も一般的な知識だけではありません。
自らの子供の育児に特化して考えた場合も失敗から学ぶことは多々あります。
例えば、この子は昨日、お昼時にとにかく泣きじゃくって理由がわからず苦労をしたけど、抱っこしたらすぐに寝た。
もしかしたらお昼寝が抱っこしないと寝付けない子なのかもしれない→明日からは最初から抱っこしてみよう。
といった形で、過去の分析、傾向から事前に育児に仮説を立て→検証することが失敗を減らす方法だと思っています。
実際に私自身も我が子をとにかく観察し、表情、目の動き、汗のかき方、泣くときのトーン、時間帯などを分析した上で、過去の傾向から照らし合わせて対処方法を考えることを実践しています。
結果は今の所10ヶ月ですが、比較的我が子の素直な性格にも助けられ、大抵の仮説は当たっており育児は順調に進んでいます。
一番難しいのは「子供の成長期」で突然今までの仮説が全く通用しない時は数ヶ月周期でやってきます。
そういう時はさすがに焦りますが「大丈夫」
まず大きく深呼吸。
また改めて我が子を観察することから始めます。
もしかしたらその繰り返しが育児と向き合うということなのかもしれません。
失敗しなければ負けない
ここまでお話ししてきたことを踏まえると「成功には再現性がない=アート」「失敗はすべて説明ができる=サイエンス」ということがお分かりいただけたと思います。
では我々がとるべき手法は何か。
それはまず最初に「失敗しない=負けない」方法を徹底的に学び実践することです。
かの有名な「孫子の兵法」にもありますが、まずはいかに戦わずして、失敗をしないかということが重要視されています。
失敗しない方法というのは一見地味に見えるかもしれませんが、サッカーでも野球でも点を取られなければ負けることは絶対にないんです。
「これをやれば絶対に失敗する」という情報はもうあるので、やることは必然的に決まってきます。
失敗に注意し、来たる成功のタイミングまで努力し続け、牙を磨いておく。
もうこれしかないと思います。
外から見ると華やかに見える成功者も、過去に沢山の挫折と失敗を繰り返している方が多いことに気がつきます。
それでも諦めなかったからこそ、最後に成功を掴めたんだと思います。
私の考える成功というのは、世間的に見ると小さな成功かもしれませんが
人事として、従業員のコミュニケーションが失敗しないようにサポートする→チームとして価値あるシナジーを生み出す
父親として、育児、家族との接しかたを失敗しないように気をつけ、幸せな家庭を持続し続ける
これが今の私に考えられる「成功」です。
皆さんも是非、「自分の成功とは何か?」を考えてみて下さい。
それではまた!
錦織 ゆうき
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