見出し画像

深夜限定開店バー「お酒の記憶(1)」(※お酒にまつわるエッセイです。未成年者・断酒中の方はご注意ください)

こんばんは、高塚アカネです。

noteで、素敵なクリエイター様たちと交流させていただいているのですが、お酒、スキなのかな?と思うクリエイター様に出会いました。

お酒。不肖の私め、統合失調症を患いまして、薬を飲んでいる故、本来ならお酒飲んじゃだめよ、の一人です。ですが、お酒への愛と未練(9:1くらい)で、たまにコーヒー酒などを飲んでいる、とは、こちら記事の通りです。

なにかイベント(新年、など)があるときには、理由をつけて飲みたがり、実際に飲んできたのですが、どうにも頻繁に、とはいかないのが持病持ちのからだです。

お酒が好きな理由は、酔って肩の力が抜ける感覚、というのももちろん好きでした。ですが、いちばん好きだったのは、お酒そのものの背景を知って、味わって、価値を実感することでした。
この「酔い」が好き、より「お酒」が好きの一心があったので、これまで相当に飲んできましたが、おぼれずに、良い距離感で付き合えているのかな…と振り返るところです。

とはいえで、大好きなお酒。あまり飲まなくなっても、脳のどこかに、その鮮烈な香りであったり、味であったり。けっこう薄れずに残るものですから、また飲みたくなってしまう、ちょっぴりの依存性があるのもうなずける飲み物だよな、と、思っています。

その記憶に残っているお酒の味の話を、深夜限定(起きているときに限り)で、お話していきたいな、と思い、こんな企画めいた記事をアップさせていただいています。

さて、バー「お酒の記憶」、開店しますが、今日は「ジン」を語ります。

ジン

代表的なご紹介は、より詳しい専門家様のURLをご紹介させていただきます。

私が、20歳になった瞬間、いちばん最初に飲んだお酒がこの「ビーフィーター」でした。

なんでこれ?について触れたく思うのですが、私が14歳、まさに「中二病」たるこじらせ黒歴史年代の代表、ともいえる年に、洋楽のロックバンドにドはまりしていたんです。ボンジョビ、エアロスミス、ニルヴァーナ、マリリンマンソン…と、どんどん闇落ちしていく、あきらかな中二病罹患者でした。

ロックバンドが好きだと、退廃的なライブハウスで、お酒を飲んで…なんて、当たり前のように見る光景で。ウィスキーのジーンズのポケットに入るように湾曲した形に進化したミニボトルなんて、憧れ意外何物でもなかった、と覚えています。

ただお酒はまだ、飲めませんから、このバンドの人たちがなにを飲んでいるのか? と知りたいがため、興味本位で「カクテルレシピ図鑑」を購入しました。この図鑑が、私をお酒マニアに育て上げてくれました。

まず憧れたのがやっぱり、マティーニ!

その「カクテルレシピ図鑑」にはコンペティション(大会)の優勝レシピと、その作者のインタビューも掲載されていました。

その記事を読んでいるだけで、まったくのド素人にもかかわらず、

・マティーニだけで成り立つコンペの部門がある
・マティーニだけで300種類以上ある

…みたいなことが、わかってくるんですよね。

マティーニ、レシピだけでお話すれば、「ジン」と「ベルモット」でできていますが、このカクテルレシピ図鑑に掲載されていた記事で、こういう知識も身につくんです。

イギリスのかの有名なチャーチルは、マティーニをこよなく愛したが、そのスタイルはベルモットの瓶を眺めながらジンを飲む、というスタイルだった。

こういう記事をみると、味のことは未成年、わかりませんから、マティーニのきもは「ジン」だ!…と思うわけでして…。

マティーニが飲みたい!の願いを拗らせまして、20歳になった瞬間に手に取った瓶が、「ビーフィーター」だった、というわけなんです。

ジンの味の話をしますと

「消毒液」(笑)。プロの皆さんは、ジュニパーベリーの芳醇な香りが…とおっしゃるのですが、いちばん最初にジンを飲んだ、未成年のゴールテープを切ったばかりの小娘の感想です。

飲み方をまったくわかってなくて、とにかくその原液の味が知りたかったものですから、グラスに注いで、ストレートであおっての感想が、「消毒液」(苦笑)。当然ですよね、香りも味も、全くわからなかった記憶です。

結局ストレートで飲んだせいで飲みすぎまして、二日酔いになりにくい、と言われるジンとは思えぬ悪酔いをし、20歳早々にお酒で痛い目を見ておりました。

なのですが、実は香りの良さに気が付いたのは、その2日目だったと記憶しています。お酒が残っているので、何か香りがするな、と思ったんですよね。香水でもないし、でも華やかな。ちょっとだけの気持ち悪さを我慢するなら、鼻の奥に抜ける香りがすごくいいこと、と気が付き、何かと深呼吸をしてみたりして。

その香りに気が付いてしまってからです。すっかり、ジンのとりこで。(こりないなぁ~と思いますよね(苦笑))
飲み方をしっかり学ぼう!と思い、バイト先に居酒屋を選び、カクテルの飲み方、作り方を、店で叩き込んだ、という流れで成長してきました。

バーでマティーニにトライ

憧れておりますから、21歳くらいだったと思うんですが、バーでマティーニ、やりました。(今思うと、無謀な…)

ショートスタイルのグラスで出てくるマティーニを目にしたときは、ちょっと泣けたのを覚えています(笑)

味はやっぱり強烈なアルコール度数ですから、20歳で失敗したときとは異なり、ゆっくりゆっくり、いただきました。

いま思うと、この時の私がいちばん優雅(所作がゆっくりしていた)だった記憶があります。いまは…そうですね、せっかちになってしまって、と反省しますから、あの頃に本当に戻りたい思いがしています。(せっかちにはマティーニは似合わないよ…)

14歳で「カクテルレシピ図鑑」を熟読していましたので、初のバーにも関わらず、1杯1500円くらいくらいするがゆっくり飲み、3~4杯なら5000円くらいで楽しめる、と、バーの基礎のようなものは知っていました。
その図鑑に習いまして。私が初のバーで飲んだのは、14歳の闇落ち期にあこがれた「ソルティドッグ」「マティーニ」「ブラッディメアリー」です。
これでも5000円程度で、1時間半、楽しめました。
(ソルティドッグ、ブラッディメアリーはウォッカベースです。お酒に強くない方は、気を付けて!)

この、最初に飲んだチョイスが良くなかったな、と思うのですが、ソルティドッグは塩がグラスの淵についているもの、マティーニはピンの先のオリーブ、ブラッディメアリーはトマトジュースなので、全体的にしょっぱくできているものを選んだんですよね。

これを最初に飲んでしまってから、あとから女子は「カシスオレンジ」や「カルアミルク」がかわいいのだ、ということに触れてしまい、モテ路線からは大きく脱線した、という酒豪伝説は余談です。

この3杯で滞在したバーの時間は本当に素敵で、今でも「オーセンティックバー」と呼ばれるバーは、大好きです。

お金にはあまり余裕がなかったので、ここぞ、という時にしか行けなかったのですが、やっぱりバーで飲むカクテルは大好きなものになりまして。

何度か通った結果、スピリッツの味の好みは「テキーラ」「ラム」より、「ジン」「ウォッカ」。そんな好みと同時に、ワインも、日本酒も、泡盛も、焼酎も…とどんどんお酒の世界にはまり、いろんなやらかしもしながら、なんとかここまで生きながらえてこられたお酒好きでございます。

今好きなものはジントニック

10年前とくらべ、トニックウォーターが手に入りやすくなりましたよね。サイゼリヤのドリンクバーにもございます。ちょっとほろにがで、レモンサワー、ハイボールに並ぶ飲み物になるんじゃなかろうかと期待しているジン好きです。(ライムがちょっとハードルありますが)

サントリー様の企業努力に預かりつつ、今後のジンの成長を全力応援したい、と思い、本「お酒の記憶」、閉店させていただきたく思います。

次があれば、ウォッカはお話したいです。あの無味無臭なアルコールは……大好きです(苦笑)

またのご来店、お待ちしております。


(2021年1月24日追加)

「お酒の記憶」(2)公開中です。よろしければこちらも、よろしくお願いいたします。テーマは、「ウォッカ」です。

◆  ◆

タイトルまた来てね








ここまでお読みくださり誠にありがとうございます。いただいたサポートはnoteの活動に役立てます。クリエイターとして独り立ちする日を夢見て、今後も活動してまいります。日頃のご支援、本当に感謝しております!