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映画を英語でレビュー#15 ファーゴ Fargo (1996)

このシリーズでは映画のレビューから、一文を英訳して、使える表現を紹介したいと思います。

すれ違いから生まれる悲劇を描いた喜劇!

車のディーラーでマネージャーをしているジェリーは、お金にとても困っています。そこで、妻の誘拐をでっちあげ、義父(そのディーラーの社長)からお金を身代金としてせしめようとします。しかし、自分一人ではその計画を実行できないため、2人のチンピラに誘拐を依頼しますが、このチンピラがとてもポンコツで、計画がどんどん崩れていきます。

実際妻は誘拐されますが、計画では、妻を含め、誰もけがせずに身代金を手に入れるはずが、なぜか、次から次と殺人が起きていきます。
罪のない人が殺される悲劇を描いた、喜劇なんです。
なぜ喜劇なのか?それは、まさに次に紹介するキャラの濃い登場人物のすれ違いのせいです。

濃い登場人物たち


もともと義父に好かれてはおらず、気弱なジェリー。
顔色一つ変えず人を殺すチンピラのゲアと、とにかくよくしゃべる相棒のカール。
そして、この映画を一番面白くする、警察署長のマージ。
(ちなみに、マージは妊婦、しかも臨月です)

この3人をメインに、ほかの登場人物も皆キャラが濃く、このすれ違い映画を盛り上げてくれます。
ここまで登場人物一人一人が面白い映画も珍しいと思います。
ちなみに、私はこの映画がきっかけで、マージを演じているフランシス・マクドーマンドのファンになりました。

何回も見たくなる映画

この映画、無駄がないというか、それぞれのシーンにちゃんと意味があり、何回見ても、新たな発見がある映画です。
ラストがなかなかの衝撃で、見終わった後変な余韻が残り、また見たくなるという、中毒性のある映画ですね。
ぜひ、皆に見てほしい映画の一つです。
この映画の監督のコーエン兄弟の作品は、結構皮肉と残虐性が聞いた映画が多いのですが、ユーモアも効いてるので、当たりが多いイメージです。

私が留学していた時、私が映画好きなので、自然と友達も映画好きの人が多かったのですが、私の友達もほとんどの人がこの映画が好きな印象でした。

「悲劇」と「喜劇」を英語で

”罪のない人が殺される悲劇を描いた、喜劇なんです。”
を英訳すると、
It's a comedy that depicts a tragic event in which innocent people are murdered."
となります。
「悲劇」=tragedy(上の文では形容詞のtragicを使っています)
「喜劇」=comedy


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