見出し画像

[DX事例89]タクシーの配車や経費精算という”タクシー利用の煩わしさ”をなくす_株式会社Mobility Technologies

ITコンサル×パートナーCFOのタナショーです。

このnoteではDX事例やIT活用事例の紹介を通して、経営者の方がITを身近に感じたり面白いと思ってもらえることで、企業の成長に役立つ情報をお届けしていきます。

今回はタクシー業界からです。日本最大手の日本交通株式会社と株式会社DeNAによる事業統合で生まれた会社である株式会社Mobility Technologiesのタクシー配車アプリを使ったDXです。


タクシーでの移動をもっと便利に簡単にする。MOTのDX事例

株式会社Mobility Technologies(MOT)は前身はJapanTaxi株式会社という名称でしたが、2020年に株式会社DeNAのタクシー配車に関する事業と統合することでMOTへと商号変更しました。

事業統合に伴い、JapanTaxiが提供する「JapanTaxi」アプリとDeNAが提供する「MOV」アプリも統合し、2020年9月からタクシーアプリ「GO」をリリースしています。今回はGOも含めたMOTのDX事例を紹介していきます。


①スマホで簡単、「今ここに」タクシーを呼べるアプリ「GO」

MOTの代表的なアプリサービスであり、「JapanTaxi」と「MOV」を統合したこともありタクシー配車アプリとしては国内トップの利用率を誇ります。

GOの大きな特徴として、スマホのGPS機能と連動しているため自分が今いる場所への配車依頼ができることです。
アプリを開くと現在地の地図が表示されますので、地図の好きな場所を選ぶことで簡単に配車場所を指定することができ、そのまま配車予約をすることができます。またGOで配車予約をしたタクシーは、MOTが用意しているアプリ決済機能「GoPay」での支払いにも対応しているため、支払いから領収書の受領までの処理をスマホ一つで完結することが可能です。

GO HP「ABOUT GO」より抜粋


GOのメリットとしては、スマホで簡単にタクシー配車できることにあります。
・駅周辺ならともかく、道端でタクシーを捕まえようにもタクシーが見つからない
・電話で配車を依頼しようにも地域のタクシー会社を知らず、どこに電話したらいいか分からない
これらの問題をスマホ1つで解決するGOのメリットはとても大きいです。

また、GO PAY利用が必須にはなりますが、最大7日先まで時間指定ができる配車予約「AI予約」や、車両指定など配車する車種・機能を選べる「こだわり条件」などのオプション機能も用意されています。
対応エリアは現在20都道府県を超えており、今後もエリア拡充を予定しているとのことです。


②タクシーの経費生産の手間を大幅カット「GO BUSINESS」

タクシーの使い道といえば、仕事上での移動で使うシーンが多いのではないでしょうか?タナショーもタクシーを使う場合、ほぼほぼ仕事での利用が多いです。経費節約のため電車移動がメインではありますが、どうしてもタクシーでの移動が必要な場合もあります。
今回はそんなタクシーの経費精算サービス「GO BUSINESS」について紹介します。

タクシーを法人利用する場合、利用者(従業員)はその場ではタクシー代を立替えし、後日社内の経費精算を行うことで立替金が返金されます。経費精算は領収書も必須ですが、「領収書をもらい忘れて経費申請できなかった」「昔のことすぎてタクシーの利用目的や経路を忘れてしまい、申請却下されてしまった」という経験のある人も多いのではないでしょうか。

これらの問題を解消するのが「GO BUSINESS」です。
まず「GO BUSINESS」でのタクシー代は請求書払いが可能なため、従業員による立て替えが不要になります。
また管理画面で、利用日時、利用者、乗車場所、金額等のタクシーの乗車履歴をリアルタイムで確認することができます。タクシー利用者である従業員が利用目的を記入することもできるため、従業員による経費精算をなくすことも可能です。

GO BUSINEE「機能紹介」より抜粋

タクシーの経費精算は「いつ、どの移動でタクシーを使ったのか」という情報が必要ですが、利用者本人の記憶に頼ることしかできませんでした。領収書・レシートには乗車位置が書いておらず、経理や管理者側での正確な情報把握や真偽確認が難しい状態です。GO BUSINESSでタクシー乗車記録を確認することで、適正な管理が可能になりました。
また、GO BUSINESSは経費精算システムにも一部連携可能となっているため、経費精算業務の効率化とペーパーレス化に繋がります。


まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回はMOTならびに親元である日本交通株式会社においてDXに関連したIR情報等が乏しかったため、いつもの経営戦略とDXの関連性については省略させていただきました。

今回の取り組みはタクシーの配車に関する煩わしさをなくす配車アプリや、タクシー利用時の経費精算の煩わしさをなくすという「タクシー利用に関する煩わしさをなくす」取り組みでした。
電車やバスと違い、顧客にあわせて個別具体的な移動ができるのがタクシーの強みです。ただしそれはあくまでもタクシーに乗っている間の話であり、「タクシーを捕まえるまで」の間や「タクシーから降りた後の経費精算」という状況では不便なことも多いです。
今回はそんな自社サービスの弱点をITで補うという事例だったかと思います。モビリティサービスはやはりIT活用と相性が良いですね♪ 次回も楽しみにしていただければと思います。

タナショー

#経営 #経営者 #DX #デジタルトランスフォーメーション #タナショー  
#経営者のためのIT活用  #DX事例 #タクシー #GO #Mobility_Technologies #タクシー配車アプリ

参考にさせていただいた情報
GO HP「ABOUT GO」
https://go.mo-t.com
GO BUSINEE「機能紹介」
https://go.mo-t.com/business/features
JapanTaxi「日本交通ホールディングス、DeNA タクシー配車アプリ等に関する事業を統合 新体制で10万台規模※1、さらなる事業展開の加速へ」
https://japantaxi.co.jp/news/pr/2020/02/04/0127/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?