恋の基本と結婚のカタチ
#「ホモとアル中の夫婦」なんて自嘲的な呼び方。「夫がゲイで妻が依存症患者」ではなく「ホモとアル中の夫婦」。1991年に書かれた江國香織の小説「きらきらひかる」の主人公・笑子が自分たちを表現する時の言葉だ。時代的にこの呼び名にデリカシーのなさを感じなかったのだと見做すことも出来なくはないだろうが、普段、ものの名称にこだわっているこの作家が、なんの頓着せずにこの呼び名を選んだとも考え難い印象的な呼び方。
読書会はいつものように、年齢もバラバラ、結婚観や夫婦観、生活感などもバラバ