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インドで空舞う大量の花びらの正体は?医療従事者へのユニークな感謝の伝え方

先日インドで、上空から『大量の花びら』が降ってくるという出来事がありました。

これはインド軍が、コロナと戦う医師や看護師、救急隊員などの医療従事者に対して感謝の意を表す目的で行ったものです。複数の病院にヘリコプターから、大量のバラやマリーゴールドなどの花びらを散りばめました。

医師たちはソーシャルディスタンスを取った状態でグラウンドに集合し、ヘリコプターが来るのを待ちます。花びらシャワーが上空から降ってくると、操縦士に向かって拍手をしたり手を振ったりして喝采を送りました。

インド人にとっては、お花は生活・宗教・伝統等あらゆる場面で最も重要な意味を持っているそうで、有名なお祭りでも花びらを散りばめる伝統があります。

EX)ヴリンダヴァンのケシ・ガットで行われたホーリーの祭典

インド人に多いヒンドゥー教では、花や花輪が神様に供えられます。大きな寺院の前や路上では、マリーゴールドの花や花輪がいつも売られています。花輪は聖なる意味合いがあり、神様に飾られたり、コンサートの時に演奏者を祝福したり、結婚式などの大切な時に使用されたりするそうです。

今回の医療従事者に浴びせられた花は、バラやマリーゴールドだったようです。(バラは記事より引用、マリーゴールドは知り合いのインド人より)どちらの花も、神にお供えしたり、神聖な意味でも使用される花なので、これらの花びらが使用されたのではないかと推測しています。

医療従事者に対する視線などもニュースで取り上げられているのを見かけますが、今回のインド軍の取り組みはインドの大統領もツイッターで発信しており、世界各国でも記事で取り上げられています。インドも大変な時期の中で、国の軍という組織が行った大胆なこの発想は、医療従事者にとって自分たちのたえまない努力が認識されていることを実感し、大きな励ます力になったのではないでしょうか。また、現地の人々だけでなく、このニュースを見た全世界の人々にも、医療従事者への感謝の意を高めてもらうきっかけになったと考えます。

2020年5月27日時点で、インドの新型コロナウイルス感染者は14万5380人、死者は4167人との情報が出ています。日本も、緊急事態宣言が解除され、完全な終息と経済活動の再開をいかに両立させていくかが問われている状況ですが、大変な中でも他人を思いやる気持ちを忘れずに、協力して終息に向けていきたいところです。

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引用、参考記事:

https://www.youtube.com/watch?v=Q95w96a71j4
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/27-14.php
http://conniegoestoindia.blogspot.com/2015/02/about-india-marigolds.html





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