社会探究型課題研究バラモンプラン(2)インキュベート編[1年生の取組その1] ♯4
2017年(平成29年)度がスタートしました。2年生がNIEで探究学習を進めていることとは別に1年生はテーマを何にしようかと考えながらスタートしました。NIEのときと同様に、運良くいろいろなところから声をかけていただきました。
財政教育プログラム
まずは、財務省です。6月に財政教育プログラムというものに参加をしました。
財務省の方が国家予算について講演をしてくださったあと、予算編成のシュミレーションをするプログラムで問題解決の勉強になるものでした。
特別編成チームを組む!
次に声をかけてもらったのは文科省です。7月末に県教委から連絡が入り、「実社会との接点を重視した課題解決型学習プログラムに係る実践研究」の指定を受けるために申請をしないかというものでした。しかし、資料の提出期限がなんと1週間後。かなりのドタバタぶりで、すぐにワーキングチームを編成して毎日放課後に1時間会議を行いました。時間がないので、「出すか、出さないか」ではなく、「どうやったら審査が通るか」のための議論を続けて内容を詰めました。
バラモン講演会
ちょうどその時期、2年生はNIE関連で探究学習のテーマを決めている最中でした。テーマの一覧を見て驚きました。なんと、昨年の発表のテーマとほぼ同じなのです。まるで五島市にはその課題しかないように同じだったのです。もちろん、そんなことはなくそこで気付きました。高校生は世の中を知らないんだなと。何よりまずは視野を広げることをしないといけないなと思いました。この考えは今でも変わらず思っています。高校生は世の中をあまり知りません。隣町さえよく知らない感じです。それはそうだろうなと、そんなことに関心がなくても生きていけるわけだからです。きっかけがないと関心をもつ理由さえないから仕方ないと思います。と、いうことで2学期は「バラモン講演会」と題して、社会人の講演会をしまくりました。
幸いなことに五島高校にはメモリアルホールというキレイなホールがあるので、そこで講演会ができます。設備も整っています。
なんと2ヵ月ちょっとで13名10講座を開くことができました。
ここでよかったことは、学校では絶対に学ぶことのできない話を聴けたこと。普通の講演とは違い、もっと近い距離で、その方の仕事やこれまでの人生のストーリーを話してもらうことで臨場感を得ることができたことです。そうすることで、生徒も前のめりで話が聴けるし、共感を得やすい状況が作れたと思います。反省としては、終わるたびにリフレクションをすべきでした。今回は講演を受けっぱなしで終わったので、一部の生徒しか講座の核心的なところまでたどり着けないということがあったのではないかと思います。探究ではリフレクションが生徒のメタ認知を助ける取組になります。そこをしっかりできなかったことがもったいないなというところでした。
指定校決定!
3学期に入り、このタイミングでなんと、「実社会との接点を重視した課題解決型学習プログラムに係る実践研究」の指定の通知が来ました。予算も出たのですが、今年度一杯で使い切ってねというお達しも。単年度会計のよくないところですね。すでに予定していたものはできない状態で、お金だけは使えと。しかも、費目は変えるなと。無理ゲーです。いや、実際はできたので無理ゲーではなかった。無茶ぶりだったわけですね。すぐに研修にあちこち行きましたし、行ってもらいました。このとき、大船渡高校へ行けたのは大きかったです。バラモンプランが大きく加速した出来事でした。あちこちで活躍する講師にもあらためて数名来てもらいました。それもいい機会でした。
ところで、この3学期に行った授業はというと、大船渡で学んだ「問い」が全てであるということから「問い」を考える時間にしました。結論から言うと、この3学期の3ヶ月間はあれやこれやで「問い」を考えるだけの時間になりました。でも、それがよかったなと思います。
下のリンクの大船渡高校を参考にしてください。
五島高校もこのずっと後に取材を受けました。
ファシリテーターの力を磨きました!
3学期の授業は基本的にワークショップ形式で行いました。ファシリは樫本と学年の総探担当です。
先ほども書きましたが、3学期は様々な講師の先生にも協力してもらい生徒の視野を広げる活動が進みました。2年生は、実際のアクションにつなげていきます。
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