hIto

喫茶店店主です。 父から継いだ2代目です。 想いの溢れるこの店であったあれこれを 書き…

hIto

喫茶店店主です。 父から継いだ2代目です。 想いの溢れるこの店であったあれこれを 書き残していこうと思います

最近の記事

GW突入

「素敵なお店ですね。ときめきます‼︎」 今日の夜喫茶に来てくれた旅行中のカップルの男性に言われた言葉。 ときめきます ときめきます ときめきます またしても牛の反芻のように心地で繰り返して うれしさを噛み締める。 東京の人は何て素敵な言葉をすらりと言うんだ⁉︎ (東京かは分からんけど) 東京から来た人は何でひと目で分かるほど垢抜けてるんだ⁉︎(東京じゃないかもしれんけど) ココアとシナモンコーヒーとホットケーキのオーダーだったけど途中でイタリアンスパゲティーを追加。(うちの

    • 向き不向き

      絶対商売向いてないよな、と思う瞬間がある。 1週間ほど前の夕方ある常連客がやって来て 「お腹がすいたなあ。何食べろうかなあ」 と呟いている。 レジ横の冷蔵庫を覗いて 「サンドイッチか。サンドイッチにしようか...」 と言いつつメニューを見て 「焼きサンドもええなあ。どっちにしよう。 野菜が多いがはどっち?」と聞いてくる。 閉店まで1時間。 心の中では作ってあるサンドイッチ食べてくれると嬉しい。けどあからさまに勧めるのは売れ残りを勧めるみたいで言いづらい。 親しき中にも礼儀

      • 植物の日

        昨日24日は植物の日らしい。 早朝5時半娘からのLINEにびっくりして 「朝早いなー」と返したら夕方返事がきた。 部屋の植物に水を上げなきゃって目が覚めたらしい。 後に牧野博士の誕生日で植物の日だと知る。 植物たちが起こしてくれたんだろうなー。 という尊いLINE。 実は私も知らずにこの日のケーキに萌えに萌えたローズマリーを添えたし 枯れずに頑張るコーヒーの木の写真を初めて撮った。 何て素敵に育った我が娘。 もう自慢しかない。 今日も良き日になりました

        • 連休までに

          今月のミッション 「ふるさと納税返礼品のシフォンケーキを 22台発送する」 を昨日クリアした。 来る日も来る日も営業後2台焼き 朝型から外して梱包発送。 1台だけ外すのに失敗して3台焼いた夜は厳しかったな。でも全てに心を込めて作業にならないようにと自分に言い聞かせながら。 あまりにうれしくて夜元スタッフのYちゃんに付き合ってもらう。色んなお礼も兼ねて。 毎年そこそこ忙しい連休を前に流石にワンオペは無理だと思い、連休中入ってもえることになっていた。 これで今年の連休は安心だ

          ついに

          ああ ついに 作ってしまった オリジナルTシャツ。 構想5年 再び作りたいと思った時 テキパキと話が進み あっという間にできてしまった。 自己満足かもしれないけどめちゃくちゃかわいい。 何で作るのか⁇ 店のファンの気持ちをカタチあるものにしたい。 もうひとつ ワンオペとなるとこなせる量に限界があるので 物販部門も増やして行きたい。 発送の依頼があると飛び上がるほど嬉しい‼︎ そして マリちゃんのイラストなしには始まらなかった ウチのコシリーズ。 始まりは市内のチャレンジシ

          ついに

          あんかけ卵焼き

          パシャパシャと料理の写真を撮るのが恥ずかしく無駄なことに思えた。 高校からの親友Yちゃんと飲むのは3年いや4年ぶり?彼女は写真を一枚も撮らずグビグビ生ビールを飲む。そして私もスマホをバッグにしまう。 波瀾万丈で可愛くてしっかり者の彼女は私の憧れ。でも彼女のようにはなれない。 私は何にもできんけん、っていうけどなんでもできるしどこでも生きていける逞しさに憧れる。 堤防にチロの散歩に行った時何も言わずリードを持ってくれたその心遣い。 彼女の娘が大学卒業したのは1年前。 今か

          あんかけ卵焼き

          ワンドリンクの壁

          3月営業再開の際メニューの裏面に 「おひとりさまワンドリンクのオーダーをお願いします」と書いた。 ワンドリンク問題は以前からあった。 トーストだけのお客さん ケーキだけのお客さん コーヒーゼリーだけのお客さん 時には「何もいりません」と言うお客さん。 その人の事情もあるしいいか、とやって来たけど やはりワンドリンクのオーダーはお願いすることにしようと思う。 再開後はきちんとワンドリンク注文の方100%だったけど、雰囲気に慣れてきたせいか注文しない方も増えてきた。 自主性重視

          ワンドリンクの壁

          はじめての

          この日ふたつめのミッションは ヤンチャなつけSOBAゴクツブシさんへ1人で行くこと。店名からヤンチャ。 よく行くラーメン屋モンクさんが仲良くていつも武勇伝は聞いているし一回ダンナと食べに行ったことがある。 その時は普通盛りが通常の大盛りサイズで(→量多めとは書いてあったが)病み上がりのダンナはリタイアしてしまった。麺の上に盛った具材が半端なくひと目で「やばい」と思うやつだ。 11:15到着してドアの前に立つもまだ開店してなく あっと思っていたら店横に停めた大きな車から男性が

          はじめての

          予約

          後輩をご飯に誘う。ご飯とは飲みのこと。 ちょっと込み入った話しがあるので店選びは慎重に。 いつものザワザワしたとこや顔見知りの店は避けて 去年行って美味しかった居酒屋以上の料理屋さん、個室で落ち着いて話せるのであそこにしようということになり予約の電話入れてみた。 日にちと時間人数を言って「予約できますか?」と聞く。 「○日2名カウンター席でお取りします」 と言われたのであっ!と思いダメもとで 「ひょっと座敷の席は空いてないですか?」と聞くと 「ウチは2名様はカウンター席から

          次のラッシュ

          きんちゃんとまったりしている暇もなく 次のラッシュがやって来る。 来週某書店での催事に声かけていただき コーヒー缶と焼き菓子のセットを販売していただく。 できますできますと言ったものの これは売れるのだろうかという不安有り。 木曜日から開催なので 発送ではなく車に乗せて挨拶がてら持って行こうと思う。 ドキドキ 普段通り心を込めて焼くだけさ。

          次のラッシュ

          距離

          私がこんなだからふざけた店のようだけど 実はウオッチは超正統派喫茶店。 先代の父はとにかく厳格で自分にも私にもお客さんにも厳しかった。 その頃床は絨毯で、汚れた靴で来店のお客さんがいたらタオルを持たされてその足元まで拭かされた。子供が走り回ると注意しに行かされたし、カーテンを勝手に引っ張ったりする客の元へはすぐ駆けつけ直したりもしていた。 閉店後の掃除もきちんと毎日隅から隅までお客さんが唸るほど磨き上げていた。 そしてお客さんとの距離も一定以上縮めず例え同級生であってもきちん

          誕生日に鰻

          お釈迦さまと同じ誕生日のダンナのリクエストで鰻を食べにゆく。 「こいちご飯」さんは静かな川辺にある夫婦で営むお店。 思い切って鰻重を2つ注文。 隣では小さな子供連れの旅行者が楽しそうに食事している。 ひとつ目のお膳が運ばれてきて 「誕生日おめでとう」と割り箸を渡した時 ふたつ目のお膳が運ばれてきた。 奥さんがハッとした表情でにこっと笑い頷いた。 わざわざ言う必要はないけど 誕生日のお祝いで来ましたよという気持ちが伝わった。お祝いで来たいお店ですよという気持ち。 お店の方もオ

          誕生日に鰻

          ワンオペの決意

          3月から ワンオペでやると決めたからには泣きごとは言わない。いくら忙しくても。 6日土曜日 今週思うより暇だったのでちょっと油断してしまう。開店直後から2人のお客さん。そして焼き菓子を箱に詰めて欲しいというお客さん。お渡しを午後にしてもらってお菓子とドリップパックを選んでもらう。 コーヒー豆3種類を200g欲しいという方。他にサンドやコーヒー缶など。 のち ホットケーキに焼きサンドにコーヒーに紅茶。 チーズトーストに焼きサンドにチャイにコーヒー。アイスコーヒー2つに焼きサン

          ワンオペの決意

          次のラッシュ

          先週の焼き菓子ラッシュが終わり 軽い腑抜け状態になっていたけど また次が押し寄せて来た。 今月の波ははシフォンラッシュ。 四万十市のふるさと納税の定期コースにウオッチのシフォンケーキのホールを入れてくれていて、気軽に返事したものの今月中に22台発送となった。 これが相場として多いのか少ないのかはわからないが小さな個人店で普段の営業とは別に21センチホールを22台焼き梱包して発送というのは心を込めすぎる私にとっては大変な数だ。 しかし千里の道も一歩から。今日は第一便で2台発送し

          次のラッシュ

          4月1日

          息子が入社式。 大阪の企業だ。 長らくの子育てにやっと終止符を打ち 今日は肩の荷が降りた軽い身体と心でダンナとお花見に行ってみた。 明日からは自分達のために仕事をし 楽しみを見つけて行こうということになった。 大型の免許を取得して父の遺したBMのバイクにサイドカーを付けて乗ろう‼︎とかキャンプに行ってみよう‼︎とかいつになく前向きな話。 復帰後の私は細かいことが気にならなくなり 心底腹が立っていてもそんな時間が勿体無くてさらっと流して前向きに行こうと思えるスペシャルなスキル

          4月1日

          ギフトギフトギフト

          最後のひとつを今日渡し終えほっとする。 今週は焼菓子ギフトラッシュで数えてみると24個のギフトを作った。前代未聞の数。 1000円から4000円まで。 これとこれが入って〇〇円。という基本形がないので1000円でドリップパックも入れて、とかドリップパック4つとおかしで2000円で、とか小さいクッキー30枚入れて4000円で、とか全てオーダーメイド。お菓子もお任せにしてもらって焼き立てを詰めるように。 それで任せてもらえるということは信頼されているということで大変ではあるがかな

          ギフトギフトギフト