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誕生日に鰻

お釈迦さまと同じ誕生日のダンナのリクエストで鰻を食べにゆく。
「こいちご飯」さんは静かな川辺にある夫婦で営むお店。

思い切って鰻重を2つ注文。
隣では小さな子供連れの旅行者が楽しそうに食事している。
ひとつ目のお膳が運ばれてきて
「誕生日おめでとう」と割り箸を渡した時
ふたつ目のお膳が運ばれてきた。
奥さんがハッとした表情でにこっと笑い頷いた。
わざわざ言う必要はないけど
誕生日のお祝いで来ましたよという気持ちが伝わった。お祝いで来たいお店ですよという気持ち。
お店の方もオーバーアクションはせずにっこり笑顔で気持ちは伝わる。
それだけでよかったなという気持ちにさせられる。静かな気持ちのやり取り。

鰻重さま
養殖でも四万十川の水での養殖は全然OK

サービスとは何だ?
過剰でなくても心は伝わる。
このスタンスを大事にしたい。

そう思ったダンナの69回目の誕生日。
父が癌で亡くなったのが69歳だった。
生きているのが当たり前ではない。
感謝。全てに感謝だ。

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