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2018年7月の記事一覧

未発売映画劇場「サント対ゾンビ軍団」

未発売映画劇場「サント対ゾンビ軍団」

お待たせしました(誰も待ってないか)「サント対悪の頭脳」「サント対地獄人間」につづくサント映画第3弾、「Santo contra los zombies」の登場です(英題「Invasion of the Zombies」をはじめ、複数の別タイトルあり)

入手したDVDのジャケットは豪華両A面仕様。リージョンフリーの英語吹き替え版でした。

先にも書いたように、前2作はキューバとの合作で製作された

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500円映画劇場「女子高生ロボット戦争」

500円映画劇場「女子高生ロボット戦争」

天才で優等生でオタクでリッチなブリトニーと、スポーツ万能でアメフト部のランニングバックで喧嘩無敵で熱血なアニーは親友同士。ところが二人が通う田舎のハイスクールに、LAからイケメン野郎が転校してきたことから、恋のさや当てが大勃発。二人の大喧嘩は学校中を揺るがす大騒動に!

と、どこにでも転がってそうな学園コメディ「女子高生ロボット戦争」(2001年) もちろん例によっての誇大広告商品であります。この

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未発売映画劇場「ワンス・アポン・ア・タイム/黃飛鴻傳」

未発売映画劇場「ワンス・アポン・ア・タイム/黃飛鴻傳」

2014年に書いたこちらの記事「きみは真の黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)を見たか?」をたくさんのかたに読んでいただいています。ありがとうございます。

で、そのなかで元祖・黄飛鴻の関徳興(クワン・タッヒン)が主演した黄飛鴻映画について「100本ほどもある」「その大半は散逸して見られない」とか書きましたが、書きっ放しで気になったので、チェックしてみました。

まずは「100本ほどもある」の検証。

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トレイン映画〔戦争編〕

トレイン映画〔戦争編〕

最近は鉄女とか鉄ガールとかも多いようですが、やはり鉄道といえば、男の子が大好きなシロモノ。

そこでもう一つの男の子大好きアイテムである「戦争」と鉄道の組み合わせもまた、男の子映画にはたくさんあります(誤解ないようにいちおう言っときますが、ここで男の子が好きな「戦争」というのは、あくまでフィクションの材料としての戦争のことですよ)

たとえばその名も「脱走特急」(1965年)

第2次世界大戦末期

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トレイン映画〔停車編〕

トレイン映画〔停車編〕

前回のトレイン映画〔疾走編〕はこちらから

ということで、疾走する列車のうえで繰り広げるアクションが面白いという原稿を書いたあとで、なんなんですが、じつは疾走していない列車の映画も面白いんです。

有名なのは、ミステリの女王・アガサ・クリスティー原作の「オリエント急行殺人事件」 1974年のシドニー・ルメット監督版が、私にはマストアイテムだったんですが、2017年のケネス・ブラナー(名探偵ポアロも

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トレイン映画〔疾走編〕

トレイン映画〔疾走編〕

映画史上、最初のアクション映画にして、たぶん最初の西部劇といわれているのが、「大列車強盗」(The Great Train Robbery/1903年) わずか12分の短編ですが、ロケ―ション撮影、並行描写、パンといった技法が初めて取り入れられ、いわばアクション映画の基本を作ってみせた作品です。

この最初のアクション映画が鉄道ものだったというのは、その後の映画史で映画と鉄道の相性が良かったことの

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