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子育て中に一念発起!会社員からフリーの取材ライターに転向したわけ。|仲奈々さんインタビュー

こんにちは!hitch+編集部の八木です。

hitch+クリエイターさんの仕事内容や弊社との取り組みを紹介するプロジェクト「Creator Story」!
今回インタビューしたのは、2年ほど前に会社から独立し、フリーの取材ライターとして活躍する仲奈々(なか なな)さんです。

「ライターに興味はあるけど、どう一歩を踏み出せばいいか分からない」という方にも必見のお話をたくさん伺ってきました!

ぜひ最後までご覧ください♪

仲奈々さんってこんな人!プロフィール紹介

早稲田大学教育学部国語国文学科卒業後、生命保険会社で企画→人材派遣会社で営業事務→アプリ制作会社でコミュニティ運営と3社で正社員を経験。
現在は、2人のお子さんを育てながら、フリーランスの取材ライターとして、生き方・働き方をテーマにしたインタビュー記事をメインに執筆。その他、採用インタビュー、イベントレポ、プレスリリースも執筆するなど、ライターとして幅広く活躍されています。

Twitter:@nanapan0728
note:仲奈々|ライター

【取材ライター「仲奈々」ができるまで】

周りとの熱量差を感じた学生時代。
出版社への就職を諦め、保険会社に

―――仲さんはこれまで様々なお仕事を経験されていますが、そんな中でフリーライターを目指そうと思ったきっかけを教えてください。
 
「ちょっと複雑なんですが、学生の頃から遡ってお話しますね。

もともと学生時代からライターみたいに「書くこと」には興味があって、大学は国文科に在籍していました。そのため、周りの友達は出版社や新聞社への就職を目指している子が多かったですね。でも、私は漠然と書くことに憧れていただけなのに、出版業界でインターンをしていたり、自主制作をしているような強い熱意のある人たちが多かった。「競争率の高い業界で働ける人ってこういう情熱のある人なんだろうな」と思って、諦めてしまったんです。

結局普通に就職活動をして、生命保険会社に新卒で入社しました。最初の配属先がマニュアルを制作するところで、意図せず「書く」部署への配属に。
そこから「やっぱり書くのって面白いかも!」と感じて、また沸々と出版やライターのお仕事への意欲が生まれたんです。」(仲さん)

2回の転職を経て辿り着いた、
ライターという“自分がやりたかったこと”

そうして始まった転職活動。とはいえ、ライター経験が全くないことを理由に全然内定をもらえなかった……という仲さん。ライターを目指して2回転職したものの、2回とも縁がなかったと言います。  

「しばらくライターとは関係のない仕事をしていたんですが、2人目の子を妊娠して育休に入ったところでコロナが流行り始めて。ずっと1日中家にいて、何か始めたいなと思い、さまざまなwebスキルをオンラインで学べるスクールに通い始めました。」(仲さん)

スクールで学ぶなかで、どっぷりハマってしまったのがライティング講座。ライターになりたいとの想いを諦めきれず、その後副業としてキャリアをスタートさせました。

「副業としてライターを始めた時は、本職の方も育休から復帰していたんですが、だんだんと副業でお仕事をもらえるようになって、思い切って独立してみました!そこから今に至る感じです。」(仲さん)

「取材を通して自分自身が救われた気がした」
様々な人生との触れ合いで得た新たな気づき

―――今のご自身の取材ライターとしての大きなテーマに「生き方」「働き方」を掲げていらっしゃいますが、このテーマをチョイスした理由はなんだったのでしょうか?
 
「大学時代から、「ライターなんて自分にできるわけない、なれるわけない」とか、働き方についても「正社員じゃなきゃダメ」みたいな思い込みがあって。

自分自身が固定観念に囚われていたからこそ、取材を通していろんな方のお話を聞くうちに「こういう働き方・生き方もあるんだ」「こういうスキルが仕事になったりするんだ」ということに気づけて、自分自身が救われた感じがしました。」(仲さん)

ライターを始めた当初は、SEO記事の執筆などがメインだったという仲さん。そこから少しずつ取材のお仕事も増え始め、その楽しさに気づいていったと言います。

「人の話を聞くことで自分の価値観も広がっていき、ガチガチだった自分の固定観念がほぐれていきました。そういう自分の中の変化があったからこそ、読者にもその価値観や気づきを届けられるコンテンツをメインに書きたい!と思って今のテーマを掲げています。」(仲さん)

【仕事との向き合い方】

取材実績がないからこそ。
勝手に取材してポートフォリオにまとめた

―――SEO記事の執筆から徐々に取材記事をメインに書くようになった……とのことですが、取材記事の案件獲得ってハードルが高いイメージがあります。活動の幅を広げる際、どのようなことを実践されていたのでしょうか?
 
「最初は、SEO記事に応募するときと一緒で、取材記事もクラウドソーシングを使って応募していたんですが、取材記事の実績がないことで全然受かりませんでした。

だから自分のnoteに取材記事を勝手に書いて、ポートフォリオを作ることにしました。2~3件勝手に取材して、それをnoteにまとめたものをポートフォリオとして応募してました。」(仲さん)

しかし、最初は取材記事の案件に応募しても全然受からなかったそう。
そこで始めたのがTwitterを使った取材記事の公開。自分の取材記事を、自分のTwitterで宣伝していると、フォロワーから仕事の問い合わせが来るようになったと言います。

「フォロワーといっても、元々Twitterでつながっていた知り合いなんですが、これから取材ライターとして頑張っていきたいなら、うちの会社のメディアで書いてみない?と紹介してくれて。そこでクライアントワークの実績が2~3件できました。
実績ができたらポートフォリオに更新して…を繰り返していくと、だんだんと取材記事を任せてくれる方が増えていきました。」(仲さん)

取材だけど「取材ですよ感」は出さない

―――取材する際に意識していることを教えてください。
 
「ビジネスライクになりすぎないようにしています。
普通の会話みたいな感じでポロっと語ってくれたことが、その人の人生で重要だったり、ターニングポイントだったりすることも。

だからこそ、仕事なんだけどお互いに腹を割って話しましょうよ、と。人生を語ってもらうわけなので、楽しんで話してもらうことを意識しています。
読者に有益な情報を言わなきゃと相手に思わせず、その人の心の根っこの部分を聞けるといいかなと思っています。」(仲さん)

―――慣れないうちは取材ってすごく難易度の高いものだと思うのですが、初心者ライターさんが心得ておくべきことって何でしょうか?
 
「当たり前ですが、その人のことをよく知っておくことが大事です。事前の下調べはしっかりやるといいかも。私もしっかり下調べしてからインタビューに向かっています。著書を集中して読み込むこともありますが、YouTubeやSNSなどの発信を家事や育児の合間にチェックすることもありますね。かしこまったメディアよりも、その人の人となりや価値観をつかみやすいので、取材前の下調べにはオススメです。

あとは「世にまだ出ていない情報を得る」こと。過去記事とかに載っている情報ばかりを聞くんじゃなくて、「絶対に最低1個は未公開の情報を持ち帰る」という気持ちで挑むのが大切だと思います!」(仲さん)

【hitch+との出会い】

hitch+で得られる、
自分自身も楽しめる仕事

―――弊社との出会いについて教えてください。
 
「Twitterに掲載していたポートフォリオを見た宮川さん(弊社編集者)から声をかけていただいたのをきっかけに、hitch+でお仕事を始めました。」(仲さん)

―――実際にhitch+でお仕事をしてみていかがですか?
 
「主にLIFULL STORIES*さんの取材記事を任せていただいているんですが、「こんな活動されている方がいるんだ」「こんな価値観の方がいるんだ」というお相手をアサインしてくださるので、自分自身も楽しみながらお仕事させていただいています。取材も毎回楽しみです...!

LIFULL STORIESという好きなメディアに関われているのは嬉しいので、引き続きやっていけたらいいなと思っています。」(仲さん)

*株式会社LIFULL(不動産情報サービス事業、地域情報サービス事業などを行う企業)のオウンドメディア「LIFULL STORIES」の運用・コンテンツ制作を弊社が担当している。

【今後の展望】

「こうあるべき」を払拭したい。
ライターとして悩める人の選択肢を広げるような発信を

―――今後の展望を教えてください。
 
「いろんな方のお話を聞くたびに「私ってまだ固定観念に囚われているな」って思います。あとは「世間一般的にこういうのってまだ残っているよね」っていう古い考えや習慣がまだまだあったり。
取材をはじめて200人ぐらいにはインタビューさせていただいているんですが、それでも毎回新たな発見があるので、それは今後もずっとやっていきたいと思っています。

いろんなお話を聞きたいし、「こうあるべき」という固定観念に囚われている人に向けて、選択肢を広げるような発信を、活動している人たちに代わってライターとして発信していきたいです。」(仲さん)

担当者からひとこと

仲さんとは、LIFULL STORIESの現場でご一緒しています。LIFULL STORIESの取材本数が急増し、取材対応できるライターが足りなくなってきた中、制作体制を強化すべきタイミングにチームにjoinいただき、大変助かりました。質問項目作成の段階から、インタビュイーのリサーチもしっかり行い、取材に臨んでいただいています。LIFULL取材は質問項目が多いため、限られた取材時間で聞き出したい内容を引き出すのは難しい作業ですが、ここも漏れず対応いただいています。納品遅れもなく、安心して発注できるライターさんです。(宮川)

Twitter:@_hitchCLUB
運営会社:株式会社ファングリー

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