転職しようとしたら、オタ活にはまった日

新卒3年目の冬。
仕事に慣れ、会社の事が少しずつ見えてきたところで、悩むことが増えました。
行き当たりばったりな人事、共有されないヒヤリハット、上司不在で、誰でもできる単純作業を繰り返す日々。

私このままで良いのかな…?

そんな中、友人からは次々と転職報告が届きます。
私も転職したほうが良いのかな…?でもめちゃくちゃやりたいことがあるわけじゃないんだよな…
ただ、今のままぼんやり働き続けたら、将来万が一があったときに空っぽのまま世間に放り出されてしまう…

転職の準備として（?）自己分析のようなものをしてみたり、何がやりたいのかを回らない頭で必死に考えたり。そんなことを２ヶ月くらいぐるぐるとしていたある日

何かがプツン、と切れました。

もういい!考えるのめんどくさい!何もわかんない!遊ぼう!（もちろんお金がないと困るので思考停止で仕事は続ける）

で、オタ活にはまったんです。

もともと、物語の世界は大好きだったけれど、グッズを集めたりイベントに行ったり、誰かと感想を共有したりという"オタ活"には縁がなく、1人で密かに楽しむだけでした。
でも、オタ活、なんか楽しそう…

とにかく仕事とか将来のことを忘れて熱中したい。
そんな思いからオタ活が始まりました。

好きな絵師様が出してくださったネットプリントを壁に飾るところから始まり、公式グッズ売り場に行って着々とグッズが増えていきます。
定期的に絵を変えてみたり、場所を変えてみたり、ちょっとしたことだったけど毎日の楽しみが増えた気がしました。

そんな時、大好きな作品『ギヴン』の映画と、展示イベントが開催されました。他愛ない会話から友人も同作品を好きなことが発覚し、２人で映画と展示に通うことになりました。

映画を観終え、感想おしゃべりタイムが始まったのですが、なんとここでちょっとした（私にとってはそこそこ大きな）転機が訪れます。

「主人公（ちょっと違います）が先輩に相談に行ったところさ～、めっちゃ感動した！だって今までは悩んだら一人で抱えちゃうような子だったじゃん、、、！それに、相談に行ったのが、同じバンド組んでるメンバーっていうのもめちゃくちゃ良いよね！それって先輩のこと信頼してるし、メンバーが大好きってことじゃない？私、今会社のことについて悩んでるけど、社内の人に相談したいって思えないもん、、、なんでだろ、きっと尊敬できてないし、信頼してないし、好きじゃないから。なんで信頼できてないんだろ、主人公と先輩との関係と、私と上司の関係って何が違うんだろ、、、私にとって何が大切なんだろ、、、、」

・・・・・・。
あれ?私、自分のこと考えてる。
もしかして自己分析みたいなことしてる??

転職しなければと思い、焦って自己分析しようとしてた時は何も出てこなくて、自分と向き合うことが嫌だったのに、自然と自分のことを考えていると気付きました。

もしかして、これかも。
もしかしたら私はオタ活を通すことで、〇〇しなければいけない、〇〇でなければならない、という固定観念に縛られずに自分と向き合えるかも。
そう思えました。

まだ仕事や将来についてはもやもやを抱えたまま思考が止まっています。
ですが、オタ活が私にほんの少しの光を見せてくれたような気がしています。

私にとってはとても大切な気づきだったので、記録がてらnoteもはじめてみました。

これから、無理なく楽しめる範囲でオタ活を続けていきたいです。
そして、気づきがあったらnoteに記録していきたいなと思っています。