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「どうして勉強しなきゃいけないの?」に対する夢のない回答

 子供がいないので学校の勉強に縁がないっちゃないのだが、義理の姪の近況に触れたりすると、こういう質問に自分なら何と答えるだろうと考えることもある。

 毎日毎日学校で授業を受け続けなければならない子供たちが、なんで勉強なんかしなきゃいけないんだと疑問を持つのは当然のことだ。新しいことを知るのは本来楽しいことだが、椅子に座って興味もない科目の講義を聞くだけではつまらない。自分の将来に関係なさそうな内容なら尚更、勉強なんかしたくないだろう。

 それでも学校の勉強はやっておいたほうが良いと思う。ものを知らないと騙されるからだ。世知辛い。

 非常に単純な例を挙げるなら、計算ができなければ、物品を買ってお釣りを少なく渡されても気付かない。

 グラフが読めなければ数値的な裏付けのないデマを信じてしまうかもしれない。経済がわからなければ詐欺に引っかかるかもしれない。歴史を知らなければ極端な思想に染まってしまうかもしれない。日本は一応民主主義国家なので、政治を知らなければとんでもない政治家を選んで政府を暴走させてしまうかもしれない。

 ある程度の基礎的な知識を身につけておくことで、嘘から身を守る力を手に入れることができる。退屈な授業も無駄ではないと思う。

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