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「も! もり! もりあ!
盛り上がりが足りない!」

こんな大声をみんなで出す応援が
今年の高校野球、甲子園大会の
地区予選でよく聞かれています。
おそらく、甲子園でも色んな高校が
この応援を採用することでしょう。

もっともこれは最近流行っている
応援で、中年世代である私は
初見でした。初めて聞いた時には、

「ダー! オレィ! オリャア!
気合いが足りない!」

と空耳して、何のこっちゃ、と
思った次第です(汗)。
フラメンコ? スペイン風味だな…と
勘違いしたりして。

後からググってみると
「ああ、盛り上がりが足りない、と
言っていたのね…!」
と納得しました。
ぜひ読者の皆様も検索してみてください。
すっごい応援の動画がアップされています。

いやでも、みんなで楽しそうに
踊りながら絶叫しているので、球場では
正確に聞き取れなかったんですよ…。
というか、十分、盛り上がってます。
盛り上がり、足りてますやん…。

ちなみにこの応援を始めたのは、
茨城県の明秀日立という高校だそうです。

サッカーも盛んな高校であり、
サッカーの応援で使われてたものを
アレンジして野球で使ったら、
Twitter(X?)やTikTokで流布して
全国で使われるようになったとか…。

それはさておき、いよいよ
盛り上がって参りましたね。

各地区、各都道府県での予選!
強豪校も途中で姿を消したりの波乱もあり、
いよいよ各地で代表校が決まっていきます。

本記事では、茨城県の決勝戦を戦う、
「霞ヶ浦高校」と「土浦日大高」について。

霞ヶ浦高校のエースは木村優人選手!
彼は、すごい。えぐい。グレート。
150キロの快速球、変化球もキレキレ!
スカウトがどっと押しかけて
日本の11球団とメジャーのスカウトも
わざわざ茨城県まで来たとか…。
(ちなみに来てない球団は楽天だとか)

もともと霞ヶ浦高校は
プロにスカウトされる投手をたくさん
輩出している高校です。

もちろん全員が全員、プロで活躍できる
わけではないですけれども、
広島カープに入った遠藤投手など、
プロが注目する高校でもあるのです。
ここでエースになれば、凄い!という高校。

しかも、この木村投手、
決勝の相手の土浦日大とは因縁があった!

(ここから引用)

『甲子園切符は木村家の悲願だ。

3兄弟は全て霞ヶ浦野球部。

最後の夏、長男で現日本通運の
翔大内野手(24)は決勝で、
次男の瑛二さん(22)は
準決勝で土浦日大に敗れ、
聖地行きを阻まれた。

その長男もドラフト候補に挙がり、
W指名も夢ではない。

「勝って甲子園に行きたい気持ちは、
誰よりも強いと思う」と木村。
まずは茨城の頂点へ。
家族の夢も背負い、強い気持ちで
右腕を振り抜く。』

(引用終わり)

長兄も次兄も土浦日大に敗れた。
リベンジです。
何と燃えるシチュエーションであることか!

…ただ、準々決勝、準決勝と
彼は投げ抜いていまして、
決勝まで全部投げるかはわかりません。
しかしエースで四番でもありますので、
その打撃もホームランをかっ飛ばす
素晴らしいものです。
仮にマウンドには立たなくても、
バッターボックスでその因縁を
振り払うのではないか
、と思います。

さて、対する土浦日大。
この二校、先ほど書きましたように
因縁の高校同士。

特に悲願の初優勝がかかっていた
霞ヶ浦高を決勝の延長で破った試合は
伝説に残る試合ともなっています。
(おそらくここで木村選手の
お兄さんは敗れたのでは)

土浦日大を率いますのが、
小菅(こすげ)監督。

彼は「木内マジック」で有名な
故木内幸男さんが取手二高を率いて
PL学園に決勝で勝って優勝した時の
メンバーでもある。

その後、公立高校の監督になりまして、
その高校を茨城県で優勝させて、
乞われて私立の土浦日大の監督となり、
あっという間に強豪校にした人物!
県内では木内マジックならぬ
「小菅マジック」とも言われている。

しかし、彼自身はマジックでも
何でもない、と思っているでしょう。
一人ひとりの選手に向き合い、
しっかり個々に合った指導をしてきた結果。

(ここから引用)

『昔は高校野球はこうあるべきだと
型に当てはめて考えがちでした。
ひと山いくらで見ていたといいますか、
一人一人に合った指導を
していませんでした。

しかし自分に子供が出来て、
子供の成長と共に
考え方が変わってきました。

やはり一人一人を
親御さんから預かっている訳ですから、
自分も親になってそういう感覚が
分かるようになりました。

また、昔は親御さんとは
一線を画していましたが、
今は親御さんとも
一定の距離感は保った上で
積極的にコミュニケーションを
図っています。

毎年12月のオフシーズンに選手と親、
私の三者で面談を行うのですが、
本人からはこれからどういう風に
高校野球に関わっていくかの
未来像を話してもらい、それに対して
親御さんの意見を伺います。

私からは選手の現状や課題、
学校生活、育成方針などをお話しし、
ざっくばらんに意見交換して
コミュニケーションを図っています。』

(引用終わり)

これ、できるようでなかなかできない
指導だとは思いませんか?
小菅監督は、この選手たち、
保護者の方たちとの縁を、
「球縁」と呼んでいます。

野球が結んだ縁。その縁を元に、
強い結びつきの土浦日大チームが、
リベンジに燃える
絶対的エースで四番の選手がいる
霞ヶ浦チームと決勝で戦う…!
これも素晴らしい「球縁」と
なることでしょう。

最後に、まとめます。

本記事では茨城県決勝、7/26予定で
激突する二校の一端を紹介しました。

盛り上がりは十分に足りていますが、
おそらく決勝の応援席でも
「盛り上がりが足りない!」という
応援が聞かれると思います。

球児たちに負けないよう、私も
己を鼓舞し、気持ちを盛り上げて
暑い夏を頑張りたいと思います。

ぜひ読者の皆様も、
盛り上がってお過ごしくださいませ!

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