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複数の人数が集まっていることをあらわす
日本語には、何があるでしょうか?

集団、団体、組織。協会。企業(会社)…。
カタカナ英語まで含めれば、
グループ、チーム、コミュニティ…。

これらの言葉は、少しずつ意味が異なり、
それぞれの場面に応じて使い分けられます。

本記事では、これらの言葉を題材に、
「複数の人数の集まり」について考えてみます。
あくまで私の「イメージ」を元にしており、
法律や広辞苑的などの厳密な定義ではない、と
最初におことわりしておきます。

◆集団

文字通り、集まったひとかたまり、
というイメージですよね。
何をするかわからないけれども、
とにかく集まっている。
人だかり、大衆、などにも通じます。

◆団体

これが団体、となると、
「体」という言葉がつくこともあってか、
機能的な、分業的な、そういう
イメージに変わってきます。

◆組織

さらに機能分化していくイメージです。
代表がいて、判断する脳があり、手足がいて、
かっちりとみんなで、働いている。

◆協会

これも人の集まりなんですけれども、
「会」という言葉が付くと
組織の中でも、ルールに則った
きちんとしたもの、という感じがしますね。
「協力」の「協」ですから、
力を合わせているイメージです。

◆企業(会社)

これが企業(会社)になると、
「協会」とは一線を画します。
どこで線引きがされているのか、というと
「利益(利潤)を求めるか否か」。
協会、だと金儲けはあまりしないイメージですが、
企業(会社)だと、ビジネスなイメージです。

…はい、ここまで五つ挙げてみました。

◆集団:ただの集まり
◆団体:機能分化
◆組織:さらに機能分化
◆協会:ルールに則った非営利団体
◆企業:ルールに則った営利・ビジネス団体

無理やりまとめると、こういうイメージ。

では、次のカタカナ英語に行きましょう。
グループ、チーム、コミュニティ。

…この三つ、ぴったりと当てはまる
漢字の日本語に変えにくくありませんか?
無理にあてはめると、意味がずれてくる。
だからこそ、カタカナのままで使われている。

◆グループ

強いて近いものを挙げれば「集団」でしょうか?
ただ、人が集まっている。
ただし、何をする人たちなのかわからない。
しかしながら例えば「グループ会社」と
いうように、「ネットワーク」的な
つながりも感じるような言葉です。

◆チーム

すぐに思い浮かぶのは「野球チーム」などの
スポーツに関するイメージですよね。
試合をする。相手がいて、勝つために。
何かの目的を持って集まる集団。
外部に対して何かの行動をする。

強いて言えば「目的集団」でしょうか?
団体、組織、協会、企業とはちょっと違う。
むしろ、その中で
「プロジェクトチームを結成した」など
限定的に何かの目的を持ってつくられる集団?

◆コミュニティ

…チームとは違いますよね。
外に対して明確な目的を持ち
行動をする期間限定の集団をチームとするなら、
コミュニティは、居場所、というか、
そこにあるつながり、というか、
中にあって文化を形成していくようなイメージ。

無理に訳せば「共同体」になると思います。
何らかの「縁」があって、集まっている。

しかしながら、企業=コミュニティとは
はっきりとは言いづらい。
自然発生的に生まれる「地域コミュニティ」、
また、人為的に生み出されるような
「オンラインコミュニティ」などによく使う。

はい、ここまでを、まとめます。

◆グループ:集団
◆チーム:目的集団…?
◆コミュニティ:共同体…?

では、これらのイメージを踏まえて、
「個人」の行動とからめて書いていきます。

私たち人間は、おぎゃあと生まれて
何かしらの集団に属すことが多いですよね。
赤ちゃんや幼児の間は、
何かしらのサポートがないと生きづらいから。

まずは家族、ファミリー、と
ともに生きることが多い。
また、地域とともに生きていきます。
ある一定の年齢になったら、
学校に通い出すでしょう。
同じ年齢層の人たちが集まる集団。

この場合の集団は、
協会とか企業とかチームでは、ない。
「コミュニティ」が、しっくりきますよね。

ただ、じきに学校の「部活」とか、
習い事の「サッカー」などを始めたりする。

この場合は、そこで「生活」することが
主になれば「コミュニティ」とも言えますが、
団体スポーツの場合は「チーム」です。

ただ、個人競技、個人学習、例えば
公文などは「チーム」とは、言いません。
個人別にやるものですから。

このように、幼少期から学生期を通して、
それぞれの「コミュニティ」で「生活」しつつも
期間限定で複数の集団を経験したりする。

さて「新卒就活」して
「団体・協会・企業」等に入ったとします。
個人の生活とは別に、その「集団」の中で
働くことになりますよね。
その際に、どう働くか(働かさせられるか)は、
それぞれの「集団」の文化による。


もし、ワンマン社長の「体育会系」の
年功序列、ピラミッド的な「組織」であれば、
新卒のうちは手足となって働くでしょう。
「チームのために自己犠牲」が必要かも。
そうではなく、フラットな組織、
「サークル」的な集まりであれば、
「チームの一員」として働くかもしれない。

はい、どちらにしても私は
「チーム」という言葉を使いました。

そう、特にビジネス的な「企業」では、
外の世界に働きかけて利益を追求する、
という目的があるわけですから、
「目的集団」としてのチームが組まれる。
「チームビルディング」などが企業向けに
よく説かれるのは、これがゆえ、ですよね。

対して、公務員的な組織、
村役場的なイメージの組織では、
コミュニティのほうが、しっくりくる。

…長々と書いてきましたが、一言で言えば、

◆コミュニティ→チームに移行するのが、
新卒就職で多いパターン(すべてではない)

と言えるかと思います。

最後に、まとめます。
本記事では、日本語の私のイメージを元に
「複数の人間の集まり」について書きました。

さて、読者の皆様は、いま、
「どんな集まり」に属しているでしょうか?
「いくつの集まり」に飛び込んでいるでしょうか?

集団? 団体? 組織? 協会? 企業(会社)?
グループ? チーム? コミュニティ? その他?


その「ワン企業」「ワンチーム」だけで、
果たしていいのでしょうか、今後の人生は?

世の中には様々な「集まり」があり、
「ネットワーク」も作りやすい時代です。
選択肢が少なく、ほぼ半強制的に
コミュニティに属していた幼少期ならともかく、
これからの人生は、実は、自由、ですよね。

どんな人と、つながりをつけますか?
…どんな集まりを、つくっていきますか?
…社外のつながり、ありますか?

これは人それぞれ、性格や思考にもよります。
強制されるものでもありません。
「キャリア」が色濃く出る問題です。

本記事は結論を出さず、
オープンに呼びかけたままで、終わります。

(↑私のイメージばかりだと申し訳ないので
参考までにこちらの記事もぜひ)

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