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淀瀬 博行 さんと Risa Takashima さんの
「HUG&SHAKE」のLinkedIn上の会社ページにて
連載中の『LinkedIn週刊小説』、
「Time Flies」(タイムフライズ)!

もう読みましたか?

2024年の6月7日から連載開始、
毎週金曜の朝9時に最新話公開。
「1ヶ月・全4話」のオムニバス形式で
物語が完結する形、とのこと。

しかも、この小説上では、何と!

◆小説に主人公として出演して
自分のストーリーを元に物語をつくり
タイムリープできる「タイムリープ権」

◆小説内にサブキャラとして登場して
自分の活動や商品・サービスの
PRができる「小説に出演できる権」

などの「特別なスポンサープラン」が
用意されている、とのこと!
「タイムリープしてみたい」
「小説に出演してみたい」という方は、
淀瀬さんや高島さんに
アクセスしてみてはいかがでしょう?

…さて、ここで出てくる
「タイムリープ」という言葉。
「タイムスリップ」とはどう違うの?
という疑問が思い浮かびます。

本記事ではこれらの「タイム〇〇」
違いを書いてみたいと思います。

…私は中年世代ですので、
「時空を超える」話と言えば
ネタは古いのですが、

◆ドラえもんの『タイムマシン』
◆ドラゴンボールの『トランクス』
◆映画『時をかける少女』
◆映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』

などが思い浮かびます。

まず、タイムリープを英単語で言えば
「time leap」ですが、
これは「和製英語」なんです。
正式な英語に無い概念…。

それもそのはず。
この言葉は1968年の筒井康隆さんの小説、
『時をかける少女』で出てきた造語。
…ええ、実は造語なんです。

◆自分自身が意識・身体ともに
時空を移動すること

ただ「時間を旅する」ということで、
この小説の中では
「タイムトラベル」の意味でも使われていた。

一方、1995年の高畑京一郎さんの小説
『タイム・リープ あしたはきのう』では、

◆自分自身の「意識だけが」
時空を移動して、過去や未来の
自分の身体にその意識が乗り移る

これを「タイムリープ」と呼びます。

ゆえに、例えばタイムマシンで移動した先で
過去の自分に出会ったりすることは、ない。
あくまでこの定義においては、
「過去や未来にいる自分」に
現在の自分の意識が「乗り移る」ことです。

テレビドラマで言えばフジテレビ系列の
『プロポーズ大作戦』が有名でしょうか?

2007年、山下智久さん、いわゆる山Pと
長澤まさみさんが主演のドラマ。
キャッチコピーは「大ッキライスキ♥♥」。

このドラマでは三上博史さん演じる
「時間を操れる妖精」が、
ハレルヤチャンス!という言葉とともに
山Pを「タイムリープ」させます。
あらすじはこんな感じ。

『主人公の岩瀬健(山下智久)は、
幼なじみの吉田礼(長澤まさみ)に
ずっと想いを寄せていましたが、
気持ちを打ち明けられず
学生時代を過ごしてしまいました。

礼は、大学時代の講師である
多田哲也(藤木直人)と恋に落ち、
結婚式を迎えました。

複雑な思いで式に参加する健。
二人の生い立ちを語る
スライドショーを見て、
激しい後悔に苛まれます。

…過去に戻ることができれば、
やり直せるのに!

そう強く念じた時、
不思議な妖精(三上博史)が現れ、
過去に戻る呪文を彼に教えました。
妖精の告げた呪文
「ハレルヤチャンス」を唱えると、
健は高校時代を過ごした思い出の場所・
野球場に戻っていたのです…』

ただ、山Pは1回戻るだけでは
ハッピーエンドになりません。
「何回も」「色々な場面に」戻ることで、
恋の成就を図っていく…というドラマ。
うん、まさにタイムリープ!
(ただ、このドラマでは
タイムスリップという言葉を使っている)

…さて、ここまで読んできて、ますます
こんがらがってきた方もいるのでは。

「結局、どう違うんでしょう?」

この「時空を超える」行為は、
様々なカタカナ英語で表現されます。

◆タイムリープ
◆タイムスリップ
◆タイムトラベル
◆タイムトリップ
◆タイムワープ …ほか多数

順番に解きほぐしていきましょう。

まずは、タイムリープから。
leapとは「跳びはねる」「跳躍」の意味。
躍動、飛ぶように行く、という意味もある。
すなわち「時空跳躍」です。
自分の行為として、跳んで移動するニュアンス。
(ちなみにjumpは「跳ぶ行為そのもの」、
leapとは「跳んで移動する」という違いがある)
先程から書いている通り、
「自分自身の『意識だけが』時空を移動する」
「過去の自分や未来の自分に『乗り移る』」

ことを意味するケースが多いようです。

次に、タイムスリップです。
slipとは「滑る」「ずり落ちる」の意味。
バナナの皮でツルっとスリップ!ですね。
ゆえに「自分の行為として」スリップする、
というよりも、
「自分の意志とは無関係に」
不意に、制御不能に時空を瞬間移動してしまう、

そんな現象を指すことが多い。

では、タイムトラベルとは何か?
…travelですからね。旅行です。
すなわち、時空を旅すること。
旅では「乗り物」に乗ることが多いですよね。
ドラえもんやドクの「タイムマシン」など。
これはタイムトラベル。
タイムトリップも、だいたい同じ意味です。
ゆえに「自分の意志とは関係ない時空移動」は
タイムトラベルとはあまり呼ばない。

タイムワープも考えてみましょう。
ワープとは、宇宙空間のSFなどで
一瞬にして移動するアレです。
warpとは、歪み、ひずみ、ねじれ!
つまり時間の形が「崩れ」て、
それを利用して別の場所や時間に
「一瞬で」移動すること
を指します。
これにタイムがつくから「時間の瞬間移動」。
つまり、旅するとか移動する過程とか、
そういったものは含まれない。

…まとめれば、次のようになります。

タイムリープ:跳んで移動
→自分の意志で「跳ぶ」「時をかける」
タイムスリップ:滑る
→自分の意志とは無関係に「ツルっと行く」
タイムトラベル:旅行する
→自分の意志で「時空を旅していく」
タイムワープ:瞬間移動する
→とにかく「瞬間ですぐ移動する」こと

ただ、作品や作者によって定義が変わるために、
一概に分けられるものではないようです。
(ちなみに、同じ時間を何度も繰り返す物語は
『タイムループ』と呼ばれます)

最後にまとめます。

本記事では
「HUG&SHAKE」のページで連載されている
「Time Flies」(タイムフライズ)を
紹介しつつ、こんがらがりがちな
「タイム〇〇」について書きました。

…では、タイムをフライする、とは?

この謎が気になった方はぜひ、
下部のリンクから
「HUG&SHAKE」の会社ページで
第一話を読んでみてはいかがでしょう?

どこかで見たような人たちが
登場してきて、面白いですよ!

※「HUG&SHAKE」のホームページも
合わせてぜひ↓

淀瀬 博行 さんとRisa Takashima さんの
「HUG&SHAKE」の会社ページで読める
小説『Time Flies』の第1話はこちらへ↓

※フジテレビ系列のドラマ
『プロポーズ大作戦』のあらすじは
こちらの記事を参考にしました↓

※『「タイムリープ」の意味と
タイムスリップ・トラベルとの違い』の記事↓

※『タイムループ』つまり
同じ時間を何度も繰り返す物語については、
浅羽通明さんの『時間ループ物語論』をぜひ↓

合わせてどうぞ!

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