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大崎博子さん ~いくつになっても挑戦を~

後期高齢者/高貴香麗者。

…同じ音でも漢字が違えば
全く感じが違う、と思いませんか?

先日、自称「高貴香麗者」の方が
お一人、亡くなりました。
1932年(昭和7年)生まれ。
90歳を超えての大往生…。

大崎博子さん、です。

「…えっと、どなたでしょうか?」

と、私は思いました。
恥ずかしながら、存じ上げなかった。

しかし、特にX(旧Twitter)では
インフルエンサーと呼ばれるほどの
有名な方だった
んですね。
フォロワー数、何と、20万人以上!
読者の皆様の中にもこの方を
ご存知だった方が多いのではないか?

本記事では、大崎博子さんのことを
紹介してみよう、と思います。

(ここから引用)

『博子の娘です。
23日の夜に母が永眠いたしました。
ここでたくさんのフォロワーさんたちから
毎日元気をいただいておりました。
お礼を申し上げます。
ありがとうございました。
取り急ぎご連絡いたします』

(引用終わり)

多くの彼女のフォロワーが、
娘さんのポストによって
彼女がお亡くなりに
なったことを知りました。

とても驚いていた。

というのも、博子さんは
2024年の7月22日の21時台に
「おやすみなさいませ」という
記事を投稿していたからです。

日常の、ありふれたふつうの記事。
そして生涯で最後の記事を…。

7月23日の夜に、亡くなられた。

その前のあたりでは、
ご自身の「晩酌の友」を並べた食卓や
自撮りの画像も投稿されていた。

ぜひ、彼女のXアカウントを
検索してみると良い、と思います。
本当に、何も変わったことは無かった。

ふ…と、旅立たれたような印象です。

2011年からX(旧Twitter)で
投稿を続けてきた方。
Twitterを始めたのは80歳前後の頃で、
78歳の頃にMacと出会い、
初めてパソコンを始めた、とのこと。

私は今、40歳代なのですが、
おそらく、というか間違いなく、
今から40年後には、想像もできないような
「新技術」が生まれていることでしょう。

(もちろん、それまで生きていればですが)
その時になって、それまで扱ってこなかった
新技術を使い始められるだろうか…?


自問しても、私には自信がありません。

しかし博子さんはそれを始めたのです。
別に、IT業界にいた、とか、
機械にとても詳しかった、とか、
そんな方ではない。
「機械オンチだった」とおっしゃっている。

人間、何歳になっても
その気になれば新しい挑戦ができますよね。
何かを始めることができる。

…そのことは頭では分かっていても、
つい億劫になって、
なかなか始めないもの、です。

私も、自分に向けて言い訳をしたりして、
なかなか始めない。
そのハードルを博子さんは軽く跳び越え、
インフルエンサーにまでなった方なのです。

彼女はSNSを運用するにあたって
気を付けていたことがある、と言います。

(ここから引用)

『人を傷つける投稿はしません。
読んだ人が共感してくれるような、
"ああ、自分もそう思ってたんだ~"
と感じたり、納得してくれるような
つぶやきが、私にとっては
良いツイッターですね』

(引用終わり)

…うん、いたずらに人を傷つけたり
誹謗中傷やエアリプをしたり
なんとかゾンビと言われたり、

そんな人たちに
煎じて飲ませたいようなセリフです。
もちろん私も、肝に銘じたい。

あくまでSNSは
「コミュニケーション」のツールです。
自分の憂さ晴らしではなく、
読んだ人がどう思うか、
読んだ人とどう共感し、交流するか、

そういったことこそが大事、なのですから。

もちろん、博子さんのつぶやく内容、
そのすべてが読者全員の
賛同を得るものでは
なかったことでしょう。
…それは、誰の運用でも同じです。

いわゆるアンチもいた、と思います。
しかし博子さんは、少なくとも自分からは、
彼女の主観においては、
人を傷つけるような投稿は慎んでいた。


そんな彼女の生活は、まさに
自立、自尊、自活、そのような
言葉が似合うものだったそうです。

練馬区の2DKで一人暮らし。

元夫とは、娘さんを産んでほどなく離婚。
娘さんは24歳でロンドンに留学し、
そのまま国際結婚をされた。
「一人になると強くなる」
その言葉通り、彼女は
しっかりと自分の足で生きてきました。

韓国ドラマが大好き。
いい男を肴においしいお酒を飲むのは
至福の時間で最高の老化防止、と語った。
毎日ぬか床をかきまわして、
自作したぬか漬けを晩酌のおともにする…。

そんな博子さんは
太極拳を積極的に行っていた。
毎日、8,000歩も歩いていたそうです。
毎週水曜日には麻雀。
体も使えば、頭もしっかり使う。

そんな彼女は、90歳近くになって

◆『89歳、ひとり暮らし。
お金がなくても幸せな日々の作り方』
◆『90歳、ひとり暮らしの知恵袋
お金をかけない素敵な毎日の過ごし方』

という書籍を世に出しています。
(下部にリンクを貼っています)

(ここから引用)

『ごく普通に生きてきた
おばあさんのつぶやきを、
聞いてくれる人が世界中にいる。
これはとてもうれしいこと。
生きる活力になるってかんじ』

(引用終わり)

何かを思い、それを言葉にする。
とてもシンプルなことです。
言葉に出して、誰かに届ける。
シンプルであるがゆえに、
意外とできないこと、でもあります。
そして誰かに届くことで、
自分自身も活力を得る…。

博子さんは、それを2011年、
80歳前後で始めて、
まさに亡くなる「前夜」まで
ずっと続けてきた方なのでした。


最後にまとめます。

本記事では、大崎博子さんのことを
少しだけ紹介してみました。
さて、皆様はどう思われたでしょう?

「高貴香麗者か。うん。漢字が大事ですね」
「自らの尊厳を自らで保つ。大事なことだ」
「80歳頃にPCを使い始めて、
インフルエンサーになるのは、凄い!」
「うん、やはり健康には気を付けよう…」
「生きがいややりがいが長寿につながる」

それぞれにご感想はある、と思います。

しかし、その皆様のご感想もまた、
博子さんの挑戦、行動、ひょいと
Twitterを始めた、そのことから
世の中に問いかけられ、
生まれてきたものなのです。

誰かの挑戦、誰かの言葉が、
他の誰かに影響を及ぼす。


現在は、SNS全盛時代です。
昔と違って、スマホやPC一つで
世界中に向けて発信し、
世界中の人と交流ができる時代。
改めて、どう使うべきか。
自分をどう表現していき、
他人とどう交流していくべきか…?


そんなことを考えさせられた
ニュースでしたので、
皆様にシェアをしてみた次第です。

末筆ながら、大崎博子さんのご冥福を
お祈りいたします。

※こちらの記事も合わせてぜひ↓
『Xフォロワー20万人超の
〝高貴香麗者〟
大崎博子さんが亡くなる 娘が報告』

※大崎博子さんの著書はこちらから↓

◆『89歳、ひとり暮らし。
お金がなくても幸せな日々の作りかた』

◆『90歳、ひとり暮らしの知恵袋
お金をかけない素敵な毎日の過ごし方』

※大崎博子さんのXのアカウント↓

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