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【イジンデン】イジン紹介 レオナルド=ダ=ヴィンチ


イジンデン記事part3です。
今回から「美と知の革命デッキ」に出てくるイジンの紹介に入ります。このデッキは世界史で出てくる人物がたくさんいるので、眺めていてとても楽しいです。

今回紹介するのはレオナルド=ダ=ヴィンチ。「美と知の革命デッキ」のパッケージを飾るイジンです。

名前

なぜか「ダヴィンチ」と略されることが多いこの方。
でもダヴィンチって人名じゃないんですよね……。この「ダヴィンチ」の部分について解説していきます。

結論から言うと、「ダヴィンチ」とは、「ヴィンチ村生まれの」という意味になります。英語に直すと「from Vinci」でしょうか。
よって、「レオナルド=ダ=ヴィンチ」は分かりやすく言うと、「マサラタウンのサトシ」と一緒です。「ヴィンチ村のレオナルド」です。

私はFGOが好きで、かなり史実を反映しているところが気に入っています。しかし、ダヴィンチちゃん呼びは未だに違和感があります……。日本語に直したら「ヴィンチ村生まれちゃん」ですからねえ。

ヴィンチ村

さて、ヴィンチ村とはどんなところなのでしょう?
Googleマップでその場所を調べてみました。

赤いマーカーの所がヴィンチ村です。

住所で言うと、トスカーナ州フィレンツェ県になります。

トスカーナ」という地名は世界史でイタリア=ルネサンスを学習する際に必ず出てきます。
それはダンテ作『神曲』がトスカーナ語で書かれたという文脈で登場します。イタリア=ルネサンスより前は文書といえばラテン語が主流だったのですが、『神曲』は庶民でも読める口語であるトスカーナ語で書かれた点でとても画期的だったのです。このトスカーナ語は現在のイタリア語のベースにもなっています。
レオナルド=ダ=ヴィンチもまた、このトスカーナ地方ゆかりの人物なのです。

フィレンツェはイタリア旅行でも定番の名所です。ピサ、ボローニャ、ラヴェンナなども現在の行政区画でいうとフィレンツェ県の中に含まれます。
県の中心となる都市はフィレンツェです。そのままです。
都市の方のフィレンツェの話をします。
中世では、毛織物生産、イスラーム世界などとの貿易、金融業などで反映を極めました。その中でも特に富を築いた大富豪がメディチ家です。このメディチ家がイタリア=ルネサンスの立役者です。
彼らは金融業で大成功し、富を蓄えました。どれくらいすごかったかというと、当時都市国家であったフィレンツェの君主となるほどです。金の力ってすげー!
このメディチ家は、蓄えた富で文芸や美術の庇護者となりました。要するにパトロンです。お金を出して援助をしたのです。その結果、フィレンツェはイタリア=ルネサンスの中心地となったのです。
レオナルド=ダ=ヴィンチが活躍したのはイタリア=ルネサンスの中心地がフィレンツェからローマに移った後の時代ではありますが、メディチ家による芸術への庇護がなければレオナルド=ダ=ヴィンチが活躍する素地は生まれなかったかもしれませんね。
ちなみに、現在も分家ではありますがメディチ家は続いているそうです。

万能人

レオナルド=ダ=ヴィンチの才能は絵画に留まりません。天文学や物理学、解剖学などの科学にも精通していました。
このことから「万能の天才」とよく呼ばれます。イジンデンのフレーバーテキストにも書いてあります。
イタリア=ルネサンスでは、芸術や科学など、あらゆる分野で才能を発揮する「万能人」が理想とされていました。その典型例として、レオナルド=ダ=ヴィンチはたたえられています。

終わりに

レオナルド=ダ=ヴィンチは有名人なのですが、ミケランジェロやブルネレスキのように世界史の文脈と関連付けられる項目が少ないのでこの辺にします。これは私の力不足です……。
時間があれば勉強します!!


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