仕事はぜったいうまくいく
今日は、タイトルを自分に言い聞かせて。
自戒を込めて、書いておく。
ずっと中学生相手の学習塾でやってきた仕事は、
・顧客(生徒・保護者)から信頼を得て口コミで生徒数を増やす
・生徒の様子を常に注視し変化を察知し、タイミングよくよい方向に変化するようアクションする
・分かりやすい伝え方、網羅性のあるコンテンツ、効率よく定着させられるカリキュラムを研究し、常にブラッシュアップする
・教科書や入試問題、学習指導要領などを研究し、常にアップデートする
・学校教育、入試制度など教育に関わる情報収集と情報整理をする
ということであり、
生徒自身(あるいは保護者)が成績をあげたい、志望校に合格したいが「足りない」「どうすればいいか分からない」という「困り事」に対して、代わりにこちらが汗をかき、本人しかできないことだけに集中してもらう環境を提供することだった。
自分自身が5科目指導できる学力があるなら、ある地域で50人ぐらいの「困り事」を抱えた顧客を相手に一生懸命汗をかいて、困り事を解消して差し上げて、その対価として一人当たり月に2万円頂戴すれば、100万円の収入が継続的に入ってくることになる。
つまり、誰かの「困り事」を解消するスキルを持ち、正しく努力さえすれば十分に生計を立てるスモールビジネスは成立するのである。
これは、現職を何かしらの理由で継続したくない人に対して、別のキャリアをマッチングさせる人材紹介業やキャリアコンサルタント業だと、月に1・2名の困り事を解消すればいいことになる。個人事業主として生活が成り立つと言えるのは、こういう原理だと思った。
しかしこれを、スーパースターが個人で億単位を稼ぐ以外に、億単位の売上をあげるとなると、組織を組成する必要があり、別の仕事や分業が発生する。学習塾で言うのであれば、
・新人研修や採用
・校舎の管理
・科目ごとのコンテンツ管理者などなど
事業を継続させ、1社員当たりの売上を伸ばし、新規の校舎開校などの投資できる資金力をつける必要が生じてくる。スタートアップや大企業がむちゃくちゃ忙しくなるのはこういう事情だろう。
次に、「困り事」を解消する仕事だけではない。他に分類するとすれば、「欲を満たす」ための仕事があると考えている。ゲームとか漫画とかが分かりやすい。スポーツで一流を目指す人も強い欲求からくるものだと思う。どちらもこういう根源的な部分に立ち返ると、仕事のやりがいが見えてくるような気がする。困り事を解消する最前線、欲を満たす最前線の仕事に対して、それを補助する広告業や運送業など、これもまた困り事を解消しようとしている人の困り事を解消する仕事なのだ。
つまり、相手がどんな困り事や強い欲求を抱えていて、自分に何ができるかを考えれば、何事も仕事になるのである。忙しさや面倒なことに囚われ、相手の立場に立って物事を捉えられなくなると、とたんにビジネスはうまくいかなくなってゆく。自分自身の価値がどんどん落ちていく。
目の前のタスクや出来事を、どうすればだれかが喜ぶのか、どうすれば困り事が解消するのか、を考えてから取り組もう。だれか、は一人とは限らない。そこに関わるすべての人を想像しよう。
常にだれかのために、働き続ければ、きっと大丈夫。きっとうまくいく。