優しくて真面目な30歳職歴なし友人歴なしでもやりたいことはある


何でこんな大人になってしまったのだろう。勉強も嫌いではないバイトも言われたことはきっちり真面目にコツコツこなしてた、他人に悪口を言った事も無い、ただ他人との関わりに興味が無くて友人は作らなかった。自分が満足すればそれでいいので楽しそうにしている他人を見ても別世界で恨みや妬みは感じないし、自分の内面に籠れば1人でいつまででも過ごせる。交流の無さとコツコツ積み上げる真面目さをいかしてひたすら勉学に打ち込んでいれば今そこそこの社会生活を送れていたのかもしれない、職業適性では必ず研究職を提示される。

人間との関わりにおいて転機は2度あった1度目はいじめのせいでコミュニケーションを完全に断絶したので若さで一番楽しいであろう時間を丸々失った事。30歳を過ぎて2度目の転機でもう一度コミュニケーションが取れるようになるまで対人ストレスで地獄の日々だった。失った時間は大きいが貧乏人が十数年も休暇を与えられ自由に過ごせたのだから後悔はしない。

30歳を過ぎてそんな自由も難しくなり将来を考えなければいけなくなった。普通は入試や就職活動のライフイベントで嫌でも考えさせられる課題だがそんなものはなかったので仕方ない。色々考えた末に行きついたのがイラストレーターというニート思考全開の職業である。

今まで絵を描いた事も無い30歳の自分が今から絵を習いフリーのイラストレーターで成功を目指そうとしている、明らかに無謀であり実際3年練習したが画力は微力伸びただけで全く売れるレベルではない。でも何故だろう、とてもワクワクしている。理想の一枚が描ける日を誇大妄想している。才能ないまま絵を描き続けても何にも残らないし、将来困窮するかもしれない。それでも描きたい。もっと上手くなりたい。そして人生2度目の転機を与えてくれたイラストレーターのあの人に感謝の気持ちを伝えたい。

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