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ひすみの短歌集:先生(きみ)、想ふ 恋のうた ~贅沢な願い~

はじめに


こんにちは。ひすみです。
先生と生徒の恋をテーマに自作した短歌集動画「https://youtu.be/j1e629WA1PE」に載せた歌をこちらにも載せようと思い、はじめました!
よろしくお願いします!


題『贅沢な願い』

大好きな君の背中を見つめてる一番前の特等席で

赤い糸の行方をいつも探してるチョークを持った小指の先の

君からの「頑張ってるね」それだけを聞くためノートを綺麗にまとめ

放課後の二人きりの授業だけ呪文もすべて憶えていられる

吾にとってこの三年は青春であなたにとってはただの三年

片道の切符いつから持っていた? 叶わぬ恋の乗車の旅に

誰にでも優しいからこそ好きになり嫌いになりたい恋になったの

縮まらぬ距離と年齢、身長も 全てが空を切る遠い君

自転車を挟んで帰る夕日など「もしも」ばかりが膨らんでいく

教室の温度にひたる放課後は今日のあなたを記憶する時間

独り占めしたいと思う感情の暴走を知る初恋のふち

筆箱の中身も私服の色味さえ君のベストの藍色になる

少しだけ触れた手のひら思い出し赤いモミジと握手してみゆ

迷惑と分かっていながらわざとして許される時の特別に酔う

これ以上堕ちぬと決めた心さえ壊してしまう笑みは呪いだ

好きなのはただの憧れなんでしょと見下す本気を知らぬ人たち

「本気じゃん」嘲笑まじりのいじりには「当たり前じゃん」と笑ってあげる

叶わない恋だと笑いたけりゃ笑え青春賭けて闘えるなら

許されぬ恋だと決めた知りもしない賢い人を恨めしく思う


君といる幸せありて我といる不幸せある片恋の刻

朧気になってはいけない禁断の境界のふちに立っている我

踏み込めば砕けてしまう関係にヒビを入れたくなる在学中

我の世は君を核として廻ってる地球を見つめる太陽のごと

そばにいるだけで他には望まない謙虚なようで贅沢な願い

戻れない春想う君、今の恋願う君もみな間違ってない


おわりに

この短歌たちは在学中に作ったものもあれば、在学中に作ったものをリメイクしたものもあれば、卒業後に作ったものもあれば、普段見てくださっているリスナーさんの相談やコメントなどから気持ちを考えて作ったものもあり、先生と生徒の恋をテーマに色々な気持ちを詠んだものです。
私は比較的悲観しがちな歌を詠む傾向にあるので、おう…ってなっちゃった子もいるかもしれないけれど、こういう気持ちになるときもあるよね!くらいに思っていてください(*_*)

自分の気持ちを31音にのせて詠むのは面白いですし、人の短歌を読むと自分には言葉に出来ないだろう感情が記されていて「私はきっとこの言葉を探していたんだろうな」と思えるのが、短歌の魅力だと私は思っています。
この25首の短歌のなかにみんなの心があったら私はとっても嬉しいです。
また、歌がたまったら動画にしてnoteにもまとめます!

それじゃあまたね~!

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