どうしようもなく情けない物語。神戸出身・バッファロー吾郎Aが主演「舞台 みなとの子」作品解説
舞台 みなとの子
燃えよhishidas 特別番外公演
神戸市 ライブハウス等におけるイベント企画支援事業
2024.3/22(Fri)~24(Sun) 神戸三宮シアター・エートー
【作品解説】
「みなとの子」たちは坂を上る時、
いつも海風に背中を押されてる―。
舞台「みなとの子」は、2022年10月22日、NHK FMシアターにて私(劇作家・菱田信也)のオリジナルラジオドラマとして放送された作品「みなとの子~なぁ親父、見ててくれ。俺もまだまだ戦っていくからな。~」 をべースとした、神戸を舞台としたヒューマンストーリーです。(ラジオドラマ出演者/辰巳琢郎、藤井夏恋、みやなおこ ほか)。
【ラジオドラマ放送時の紹介記事/神戸新聞】
コロナ禍の中年にエール 劇作家菱田信也、自身の葛藤重ね再生の力描く 神戸舞台のラジオドラマ | 文化 | 神戸新聞NEXT (kobe-np.co.jp)
ラジオドラマ放送時より「この作品をいつか舞台で上演したい」と考えておりましたが、今回、神戸市による“まちなかの賑わいの創出のほか、市外からの誘客及びナイトタイムエコノミー・滞在型観光の推進・促進につなげることを目的”とした「ライブハウス等におけるイベント企画支援事業」唯一の演劇作品として、2022年ラジオドラマ版を全面的に改訂し「舞台 みなとの子」として上演の運びとなりました。
舞台 みなとの子 劇作について/菱田信也
「ラジオドラマ版「みなとの子」では”コロナ禍”で追い込まれた、海際の小さなライブカフェを経営する中年男の苦悩と葛藤を、それでもとにかく必死に前進していこうとする「前向きなストーリー」として描きました。
しかし「舞台 みなとの子」は、どうしても前向きになれない人間たち、前向きであろうとしながら本当は無理を重ね、本心を押し殺しながら日々をただダラダラとやり過ごしていく「どうしようもなくグダグダな人々」の滑稽さを描き出したいと思いました。
1995年1月17日の阪神淡路大震災。あの日、三宮のど真ん中で被災した私は、そこから常に聞かされ続けた「がんばろうKOBE」のスローガンが大嫌いでした。
がんばりたくてもがんばれん、そもそも人間そないにがんばれるもんやないと、思い続けて今までなんしか生きてきたのです。
だからこそ私は「どうしようもないみじめさ、泣けてくる滑稽さの中にこそ”本音”が隠されている」、”おもろうてやがて哀しき”物語を見ていただきたい。
「舞台 みなとの子」は、ダダもれの情けない大人たちのお伽噺になりそうです。
ご予約(当日精算)↓
舞台『みなとの子』 | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!
(神戸ゆかりのキャスト、個性豊かなゲスト陣)
「舞台 みなとの子」は神戸市垂水区出身のお笑い芸人「バッファロー吾郎A」を主人公・ヨシ郎に迎えます。
主人公の“ヨシ郎”は生まれも育ちも神戸。三宮一の繁華街「東門街」でスナック“みなと”を営んできましたが、58歳にして「中年男性特有の更年期障害」を訴え、店は妻・敬子に任せきりで最近は自宅にこもりがち。
そんな時、長く東京で暮らしていた一人娘・美沙(サーシャ)が、いきなり神戸に戻り、店に現れ「中国で新しい事業を興す」と宣言します。
ヨシ郎は美沙の行動を一切認めようとせず、ヨシ郎に会って話したいと願う美沙をひたすら避け、一切、顔を合わせようとしません。
バッファロー吾郎A/主人公・榎木ヨシ郎
サーシャ/ヨシ郎の娘・美沙
1997年・神戸市中央区出身。
芸能プロダクション│Dプロモーション (d-promotion.com)
NHK 土曜ドラマ「ひきこもり先生シーズン2」保護者役 (2022年)/TBS 日曜劇場「 Get Ready! 」第3話 若い女 役 (2023年)
映画「ミックスモダン」(作・監督:藤原稔三・2024) ヒロイン 幸杷(ゆきは) 役
娘に会おうとせず、自宅に引きこもったままのヨシ郎の代わりにスナック”みなと”を一人で切り盛りし、ヨシ郎と美沙の間を取り持とうとする、ヨシ郎の妻・敬子は、松竹新喜劇の座員として舞台のみならずテレビや映画でも活躍、コメディエンヌとして高い評価を得る実力派俳優・泉しずか(ラジオドラマ版/みやなおこ)が演じます。
泉しずか/ヨシ郎の妻・敬子
平成3年 新生松竹新喜劇に入団。以後、劇団公演にはすべて出演。
泉 しずか | 劇団員 | 松竹新喜劇公式サイト | 松竹 (shochiku.co.jp)
物語はヨシ郎と美沙、そして敬子の3人家族の葛藤を軸に、スナック「みなと」に集まるクセと個性の強い客~「みなとの子たち」が巻き起こす騒動の数々をコメディタッチで描きながら、戦災や震災の苦難を乗り越え、そのたび立ち上がってきた神戸の街と人々の姿を重ねていきます。
JR三ノ宮駅に残る戦争のあと−『火垂るの墓』と機銃掃射 (yonezawakoji.com)
神戸の街から羽ばたき、未来に前進していこうとする娘を認めず、自分自身の人生までも捨ててしまおうとする主人公・ヨシ郎が抱える苦悩と隠された秘密、そして結末は……?
「舞台 みなとの子」は、KOBEの新しい笑いと涙の物語。
今日も海風を浴びて明るく息づく神戸の街で
「みなとの子たち」が繰り広げる、“大人のおとぎ話”です―。
燃えよhishidas番外特別公演 舞台「みなとの子」|燃えよhishidas/hishidas shinya (note.com)
【ものがたり】
生粋の神戸っ子・58歳の榎木ヨシ郎(バッファロー吾郎A)は妻・敬子(泉しずか)と、三宮の繁華街・東門街でスナックを経営しているが最近、体の不調を訴え、ひきこもったまま店に出てこない。
店では、かつて東京で華々しい活躍をしていたという自称ミュージシャンの中戸(国木田かっぱ)を筆頭に、売れない芸人(竹下ポップ)、事故物件専用不動産屋(華井二等兵)、謎の風俗店経営者(咲良綺蝶二)、アル中医者(旭堂南龍)、ストーカーのニューハーフ(谷山知宏)……。男性更年期をこじらせた40~50代男たちが毎夜集まり、店のチーママ(宇野結菜)にウザがらみ、若いバイト青年(貴史)をいびりながら朝まで酒を飲むという地獄絵図が繰り広げられていた。たまに営業に現れる地元演歌歌手(大滝秀子)も老害たちの狼藉ぶりには開いた口がふさがらない。
ある日、ヨシ郎の一人娘・美紗(サーシャ)が長く住んだ東京から神戸に舞い戻り、起業のため中国に移住すると宣言する。しかしヨシ郎は頑として許さず、美沙とまったく会おうとしない。美沙は、店に集まる常連客らのグダグダっぷりにイラだち、ついに八つ当たりを始める。美沙の暴走を止められず悩むヨシ郎の前に、かつてヨシ郎の父に命を救われたと語る老人(岩佐好益)が現れ……。
【ゲスト】
国木田かっぱ /「自称ミュージシャンの中戸」役
俳優。ドラマ出演2023「遺留捜査スペシャル」(ANB)、連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK)2022正月時代劇「幕末相棒伝」(NHK)、木曜ミステリー「遺留捜査」(ANB)ほか多数。12年間活動した劇団「かっぱのドリームブラザーズ」を97年に解散後、コントユニット/バンド「PETE ROSE」で活動中。
国木田かっぱ|株式会社リコモーション (ricomotion.com)
谷山知弘/ストーカーのニューハーフ
平成18年、「ザ・隅田川」より花組芝居に研修生として参加。平成19年「かぶき座の怪人」より正式に入座。ダンスで鍛えた柔軟な体と独特の感性で男役、女形の両方をこなす。
「ワラッチャオ!」メタホン役(声の出演)(平成25~29年 NHK BS)、松本清張ミステリー時代劇「役者絵」寅吉役(平成27年 BSジャパン)、山本周五郎時代劇 武士の魂「失蝶記」吉川十兵衛役(平成29年 BSジャパン)、「無用庵隠居修行3」(令和元年 テレビ朝日)
花組芝居 - 谷山知宏 (hanagumi.ne.jp)
【燃えよhishidas レギュラーメンバー】
咲良綺蝶二/謎の風俗店経営者
19歳で大衆演劇の世界へ入る。所属劇団では「花形」として活躍し、新開地劇場(神戸)で大衆演劇劇団の有望若手役者を招待して毎年開催されていた「一番星特別公演」にも出演。その後は活動の幅を広げ、商業演劇や映画、TVドラマなどへも出演。
NHK歴史秘話ヒストリア
NHK朝ドラ 「おちょやん 」108話 吉田家亭主 役
NHK終戦ドラマ「しかたなかったと言うてはいかんのです」中佐 役
芸能プロダクション│Dプロモーション (d-promotion.com)
旭堂南龍/アル中医者
講談師。1980年 生まれ。2019年(令和元年)、大阪市「咲くやこの花賞」受賞。2021年(令和3年)、第76回「文化庁芸術祭」新人賞。
旭堂南龍 (きょくどう なんりゅう)講談師 - 霜乃会(そうのかい) (sohnokai.com)
W刑事(竹下ポップ・華井二等兵)/
売れない芸人(竹下ポップ・左)
事故物件専用不動産屋(華井二等兵・右)
松竹芸能所属。竹下ポップと華井二等兵からなるお笑いコンビ。
2023年6月 TBS「ラヴィット!」つかみ‐1グランプリにて優勝。
W刑事 |松竹芸能株式会社 (shochikugeino.co.jp)
岩佐好益/かつてヨシ郎の父に命を救われたと語る老人
俳優。主な出演歴~アマゾンプライム『湯道への道』、BS TBS『武士とその妻』、NHK BS時代劇『雲霧仁左衛門5』、NHK総合 土曜ドラマ『ひきこもり先生』第2話、WOWWOW 連続ドラマ『大江戸グレートジャーニー〜ザ•お伊勢参り〜』ほか多数。
ホーム | LEFT ROCK (レフトロック) (iwasa1973528.wixsite.com)
宇野結菜/“スナックみなと”のチーママ
2017年より燃えよhishidas全作品に出演。岡山県出身、神戸市須磨区在住。
宇野 結菜(@uina_un)さん / X (twitter.com)
大滝秀子/たまに店に来る演歌歌手
神戸市東灘区出身。演歌歌手。2016年、デビュー。
2021年7月 日本テレビ「有吉反省会」出演。
2020年 神戸市「STOP!一斉帰宅音頭」
大滝秀子(@otakihydeco)さん / X (twitter.com)
貴史/スナック“みなと”のバイト青年
YPAよしもとパフォーミングアカデミー 2023年卒業。
貴史(@taka10927251)さん / X (twitter.com)
舞台 みなとの子 【公演日程】
① 22日(金)/19時
② 23日(土)/15時
③ 24日(火)/13時
*「みなとの子」開演前夜祭無料イベント(野外トークショー)を
3月20日(水)、神戸市内のオープンスペースで開催します。
【料金】
前売4500円・当日5000円
*学生(中・高・大・専門学校)前売3000円
*未就学児の入場はご遠慮ください
ご予約(当日精算)↓
舞台『みなとの子』 | 演劇・ミュージカル等のクチコミ&チケット予約★CoRich舞台芸術!
【チケット電話予約】
神戸三宮シアター・エートー ℡078-231-0011
(平日10時~18時)
神戸三宮シアター・エートー
神戸市中央区琴ノ緒町5丁目6-9
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