「全員店長～熱湯聖戦編」公演直前ギリまでネタバレありのあらすじです。皆様ぜひ劇場にお越しください。

燃えよhishidas／hishidas shinya

2022年8月12日 00:09

燃えよhishidas vol.8
全員店長～熱湯聖戦編　
道頓堀ZAZA　HOUSE にて

２０２２年８月２６日（金）～２８日（日）
全四回公演

燃えよhishidas 劇団化して２年、はじめての大阪公演です。大変な時期ですが、控えめに６０％動員を達成したいと切に願っております。

今のところご予約数が全体のまだ３０％……。

目標達成できなかったら二度とオオサカ出ません！生田川も武庫川も一生、越えません！！

しかし、どうか成功させてください！！

初日まで２週間切ってしまいましたので、ここは思い切ってギリまでネタバレありのあらすじをご紹介したく存じます。ご興味持っていただけましたら……

公演詳細＆ご予約はこちらです！👇

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【きわめて粗いあらすじ＊変わる場合アリ】

注／この物語はフィクションです。劇中に登場するお風呂屋さんはすべて架空のお風呂屋さんです。

稲妻が闇夜を引き裂く嵐の夜。とある古びた湯屋に現れた一人の少年、せんだみつお、１８歳（Yumi）。

みつおは応対に出てきた、この湯屋を取り仕切るナツキ・マリ（岩佐好益・２役）と、名を「まん」に改めることを条件に就労契約を結ぶが、まんは思い付きで、隙を見てナツキを斬り捨てる。雷鳴が轟き、抗うことのできない運命が激しく動き出したことを知る、まん。

ナツキを亡き者としたまんは湯屋に潜入を果たす。湯屋の中ではかわいらしい「ととのいシスターズ」が舞い踊り、

１７歳の声が小さい昭和歌謡アイドル歌手・火野正子ちゃんとか

空気を読むことを前世に置き忘れてきた演歌歌手・大滝秀子とか

見えないところでずっと何か食ってる蟹江敬子とかが、なぜか時間差（大人の事情）で交互に歌い狂い

人類史上いまだかつて誰も見たことのない奇妙な楽器を操る「笛吹魔妖怪」（にしね・ザ・タイガー）や

サルが人間になって以来、誰も経験したことのない髪型をした怪奇ハゲツル人間（華井二等兵）たちが各種風呂に入り、ロックンロールな乱痴気騒ぎを繰り返していた。

湯屋は、日本全国のスーパー銭湯店長たちが集い、業界トップ企業の年間総売り上げが１００億円にも達する巨大な「日本スパ泉界」における、莫大な利権を秘密裏に調整する謀略の場として利用されていた。

つまりここはいわば「スパ泉界の赤坂料亭」なのだった。

しかし保守系の議員さんは立ち入り禁止だ。

むろん左派も入れない。

弱小政党なんかおとといきやがれ、だ。

とにかく政治家は立ち入り禁止の聖域である。

湯屋の奥の間では、新今宮の「せかいのだいおんせんちゃん・１８歳」（岩佐好益）と、三重から出てきた「ながしますぱわーちゃん・１７歳」（竹下ポップ）が生々しいマウント取り合い自慢合戦を繰り返していた。

せかいのだいおんせんちゃんは、ながしまちゃんに、舎弟として迎え入れたまんを紹介する。実はまんは、京のこってりラーメン屋さんが琵琶湖の近くで経営しているスパ泉から送り込まれてきた、突破者、いわば鉄砲玉だったのである。一触即発となる、ながしまちゃんと、まん。

互いを「桑名のはまぐり温泉」「京都の屋台ラーメン風呂」と罵り合う、ながしまちゃんとまんだったが、

その場に関西一円から次々と乗り込んできた「平清盛ちゃんが愛したみなとやまおんせんちゃん・１５歳」（宇野結菜）やら

年がら年中、だんじりのこと考えてるから風呂屋もだんじりにしちゃったイタい「だんじりゆちゃん・１４歳」（なち）とかが現れ、不穏な空気と湯気が一気に流れ始める。

大手スーパー銭湯店長たちに牙をむく町風呂のザコどもをあざ笑うかのように、西宮市の税金を投入した第三セクターとしてラグジュアリーな温泉アミューズメントを展開する「りぞなるおはまちゃん・１８歳」（阿部七海）が姿を現す。

驚愕する、まん。それは、２年前まで高校野球部でともに黄金のバッテリーを組んでいた、超高校級エースピッチャー・若トラちんぺいだったのだ。

思いがけない再会に、共に戸惑いつつも心の中で互いの名を呼び合う二人。
「……ちん！」「……まん！」

写真はイメージです。

ちんは、年間約7500万円とされる施設使用料はすべて市税で賄われ、さらに厚生労働省指定運動療法施設のフィットネスクラブも併設していることを吹聴し、親方日の丸に睨まれたくない民間企業スパ泉たちは一気にちんの手下になるかと思われたが―

お調子者のながしまくんがちんから脇腹つつかれてヘラヘラ喜んでいたその時

どこからともなく現れた「昭和の日活映画に出てたっぽい」人。
彼はかつて読んだ神戸新聞に掲載されていたとある記事を、皆の前で突如、読み上げ始める。
いわく、
「……西宮市と阪神電鉄などが出資し、施設を経営する第三セクター「なるおウオーターワールド」は１２月下旬に解散し、精算手続きに移行する」

「昭和の日活映画に出てたっぽい」人（１９歳・旭堂南龍）のガーシー砲によって、すでに事業が破綻していた事実を突きつけられた「りぞなるおはまちゃん」こと、ちんは窮地に追いやられる。

「昭和の日活映画に出てたっぽい」人は、奈良のよくわからない場所から送り込まれた「♪な・ら・けんこ～ら～んど」の人だった。その正体を知ったやさぐれ店長共は、ならさんの弱点を突くことで一致団結。「奈良は奈良公園のシカが払う市民税で運営されている」と、いわれなきデマを流されダメージを負う、ならさん。

聖徳太子の怒りに触れるぞと怒り狂う、ならさん。みんなで盛り上がっているときに現れたのは、誰も話を聞いてくれない「こうべくあはうすちゃん・１２歳」（おはる）だった。

テレビが絶対映してくれないエキセントリックな環境保護団体の人ではありません。

混乱の極みに達した湯屋にさらに現れ、いきなり舞い出す綺麗な人。それは「みのおすぱがーでんちゃん・１６歳」（咲良綺蝶二）。みのおちゃんは「美人の湯」を武器に、一気に女性陣の支持を得ようと暗躍する。

みのおちゃんに牙を剥いたながしまちゃんは、育毛に良いとされる「箕面の湯」の威力に圧され、自身の毛髪の危機に愕然となるのだった。

だけど打ちひしがれた薄毛のながしまちゃんは

伝説の熱波師（石田アキラ）による熱波責めで元気を取り戻した！

一同が盛り上がる中、最後に現れたのは必要以上に阪神電車をディスり倒す謎の女・ゆーばすちゃん・年齢不詳（伊勢美琴）だった。ゆーばすちゃんは、なぜかひたすら阪神電車の悪口を言い続ける―。自身は尼崎センタープール前に住んでいるのに。
果たして、その言葉の影に秘められた驚愕の真実とは……

町風呂ちゃんたちがすやすやと寝入った後、大手スーパー銭湯の４組だけが集まり、核心の問題について討議を始める。

せかいのだいおんせんちゃんの口から明かされたのは、ＪＲ元町駅下車、南側へ徒歩３分、元町商店街の玄関口にある老舗の百貨店がアフターコロナの影響を受け、元町から撤退するという驚愕の事実であった。これによって地下２階、地上１０階、売り場面積５０６５６平米、史上最大の居抜き物件が生まれ、その中に日本最大級の銭湯を出店させるという計画が持ち上がったのだ。