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チームリーダーは「宮廷道化師」をチームに入れよう

久津(@Nunerm)です。

先日とあるイベントで、ZOZOの田端氏とブロガーのイケハヤ氏の「脱・社畜」をテーマにしたトークイベントに参加し、面白い話を聞きました。

宮廷道化師の話です。

今回はチームのマネジメントにおいて、「宮廷道化師的な役割」の存在の重要性を考察します。

宮廷道化師とは?

道化師とは王や貴族などに使え、歌や音楽アクロバットなど、さまざまな芸で主人を楽しませるエンターテイナーです。
一見すると王や貴族に良いように使われる、地位の低いイメージですが、意外にも違います。
歴史や政治に精通し、冗談を交えながら風刺、警告、批判をし、王の良きアドバイザーとして活躍しました。
なぜ過去に宮廷道化師が賞賛されたのか?
それは民衆の良き代弁者だったからです。

宮廷道化師はリーダーである王に対して「その政策イケてないっすね」とか「民が怒ってますよ」とかをユーモアを交えて話せる、要はリーダーをイジることができる役割だったようです。

またWikipediaのこのエピソードにもあるように「言いにくいことを伝える」という役割もありました。

道化師は誰もが伝えたくないような悪い知らせを王に伝えることができた。最良の例としては、1340年にフランス艦隊が スロイスの海戦でイングランドに敗れた際の逸話がある。フィリップ6世の道化師は「イングランドの船乗りは勇敢なフランス人のように海に飛び込む勇気は持ち合わせていないでしょう」と語った

組織やチームに宮廷道化師的存在がいることのメリット

なんで宮廷道化師の話が「脱・社畜」がテーマのイベントで話されたのか、流れをちゃんと覚えてないのですが、サラリーマンを全否定するイケハヤ氏に対して「サラリーマンの面白さ」を田端氏が説明してた中で出てきた気がします。

要は企業における組織やチームのマネジメントでも宮廷道化師的役割は重要であると田端氏は主張していました。

その時の話と自分なりの考察を交えて、組織やチームに宮廷道化師的な役割が存在することによってもたらされる、リーダー視点のメリットを3つ挙げます。

1.リーダーの器の大きさを示せる

イジりや批判を受け入れる姿を見せることで、「あ、このリーダーは器が大きい」「意見を言っても大丈夫だ」とメンバーに心理的安全性を持たせることができます。

もちろん大前提としてリーダーがイジりや批判に対して怒ったり不機嫌になるようではいけません。笑いながら流すか意見として受け入れるかを徹底する必要があります。

ちなみにCAMPFIREの家入さんはTwitterでめっちゃイジられてます。本人もノリノリでイジられに行っている気がしますw

ただあまりにもイジりの度がすぎる場合は指摘しないといけません。バカにされてしまってはリーダーの面目を保てずに信頼を失っていきます。「バカにする」と「イジり」は違います。

2.メンバーの溜飲を下げられる

宮廷道化師は代弁者なので、溜まりに溜まった不満の吐き出し口になります。不満ってよほど信頼関係が構築されていない限りはリーダーに面と向かって言いにくいものです。

宮廷道化師的な人が代わりに不満を言ってくれることで、リーダーに直接言うというリスクを冒すことなく不満を伝えることができます。それによってメンバーの溜飲を下げることができ、不満の蓄積によるパフォーマンス低下を未然に防ぐことができます。

3.コミュニケーションスピードが早くなる

誰もイジってくれないチームでは、リーダーが間違っていても即座に指摘してくれず、しばらくしてから「あのー言いにくいんですが、これ間違ってません?」みたいな感じになります。またもっと酷いのは、何か問題が発生した後に「あの時間違ってると思ったんですよー」と後から言われるパターン。それまでの時間が非常に無駄です。

かたやイジってくれる人がいるチームでは「え、それ違くないっすか?」と即座に指摘してくれます。

この差は非常に大きい。

イジってもらえるリーダーになろう

このように組織やチームに宮廷道化師的な人がいてリーダーをイジってくれると、組織運営上多くのメリットを得ることができます。また宮廷道化師的な人は必ずしも一人である必要はなく、メンバー全員でイジっても良いはずです。

そのためにはリーダーは「イジってもらえるリーダー」になることが必要です。メンバーの意見や批判を受け入れ、自分の欠点をさらけ出し、常々明るく振舞うことでイジられるリーダーになることができます。もしまだメンバーにイジってもらえないのであれば、例えばミーティングや飲み会に仲のいい人を呼んで、イジられる姿を見せるだけで効果的だと思います。

逆に言うとプライドばかり高くてメンバーの意見を受け入れない、強権政治を行うようなリーダーが率いるチームでは、メンバーの不満がたまりリーダーへの信頼を失うリスクが高くなります。以前属していた組織の組織長はまさにこのタイプでしたね。誰も何も言い返せないので、次々と問題が発生し不満が溜まり組織へのエンゲージメントが下がる一方でした。

リーダーがイジってもらえるということは幸せなことです。

変なプライドを捨てて全力でイジられましょう。

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