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#84目的地となれ!「立地が悪い」は言い訳の時代に 狂犬ツアー報告記⑦

おはようございます。
袈裟や仏具の企画販売することを通じて豊かなものを拡げていきたい
久柳-くりゅう- の 昌子久晃(しょうじひさてる)です。

狂犬ツアーの締めくくりとして、ツアー参加者みなさんで宿泊したホテルの会議室で「ブリーフィングタイム」が行われました。

「ブリーフィング」って、、、知らん言葉ようでてくる・・・
「簡単な要約をまとめた報告会・会議」といったところでしょうか。

ツアー参加者さんによる活動プレゼンタイム

「スポンサー枠」という形で、ある参加者さんがブリーフィングタイムの一部を使って、活動のプレゼンをされる時間が設けられました。

東京のゲストハウス運営をされておられる方です。
大変興味深く、面白いお話でした。
Airbnbで上位5%程に与えられる「スーパーホスト」でいらっしゃいます。

その運営方針が明確で、興味深いものでした。

具体的には、、、
ゲストに極力関わる
モーニングコーヒーをおさそいする 場合によってはBARも(BARのあるゲストハウス)
ポイントとなる場面で関わって、あとは放置
距離感大事
インとアウト大事 (ゲストが来られた時と帰られる時は必ず関わる)

基本的に外国人をターゲットにしておられます。
日本人はなるべく来られないように、
英語オンリーのサイト、複数日以上の予約しかできない、価格引き上げ
等の工夫をされておられます。

なぜ日本人を避けるのか?
日本人は基本評価がネガティブなので。とのこと。
日本人の普通の評価は『3』。
外国人の間では普通が『5』の世界。

Airbnbで『3』なんかつけられた日にゃそれは『死』を意味するとのこと笑

日本が誇るおもてなしの提供としても様々な工夫をされておられました。

話しが面白くて、もっともっと書ける事あるのですが、ノウハウのただ売りになってしまうので、このへんで。

ゲストハウスは使ったことなかったのですが、大変興味深かったので機会あれば使ってみたいと思います。

いよいよ木下さんによるブリーフィングタイム

どんだけ交通の便がよくても
目的がないところにはいかない

逆の言い方をすると、
交通の便が悪くとも目的があれば、人は行く
ということです。

ましてや、数十年で高速道路網・幹線道路網・鉄道網は飛躍的に発達した。

1965年

交通関係社会資本施設整備の変遷(1965年)
出典:国土交通省 総合政策局
※プレゼン資料をそのまま写真撮ったので不鮮明ご了承ください

2012年

交通関係社会資本施設整備の変遷(2012年)
出典:国土交通省 総合政策局
※プレゼン資料をそのまま写真撮ったので不鮮明ご了承ください

私は、今の仕事をして、各地あちこち車で飛び回るようになって2013年から、10年を超えますが、その間にも高速道路・バイパス網の整備がどんどん進み、あちこち行きやすくなった実感は肌で感じます。
(一方、公共工事事業への投資の妥当性は政治的な背景も別の視点で語ることができそうですが、ここではいったん置いておいて・・・)

「地方は不便」は幻想。
日本人はまだまだ不勉強。

海外視察も経験豊富な木下さんが、
バスク地方(スペイン)を一つの例に挙げられ、大きな裁量が認められた自治州として、交通網不便だけど、目的があったら行く土地、として紹介されていました。
ちょっと調べたら、フランスとまたがった地域なんですね。
面白そう。
海外数えるぐらいしか行ってないけど、行きたい。

日本も地域文化性をてこにできる。
特に明治維新以前の地域文化圏を各地で持っていることは大きな強み。
「日本」という大きなくくりではなく、各地に無数の文化が散りばめられた、いわば、非常に高い魅力を持った中小企業が集積した国で、大企業が存在しないお国柄を言えるかもしれない。

このブリーフィングタイムは座学的な形式でしたが、
その前に、2日間かけて、
「地方の魅力」を体感してから、このプログラムに臨んだ、この流れは
企画として非常に秀逸で、心に刺さるものでした。

私のクライアントは地方の寺院が多く。
「地方の未来」という観点で悲観的な方も多く見受けられます。
そうじゃない、ということを今回の体験を踏まえて、
どんどん発信していきたいと思います。

目的地となる土地に。


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