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「ねがいごと短冊作り」という遊び

幼児期から小学2年の間に毎年行う七夕飾りの願い事短冊を作る経験を通して、読み書きに親しむ遊びを思い付きました。
その短冊の表には願い事を書き、裏に自分の氏名を書きます。
短冊に文字を書く場合は、自分の氏名や願い事を書く場合は、
①自分で書ける子の場合は初めから自分で書きます。
②自分で書けなくても、絵入り平仮名表(筆順数字の順番と各方向の矢印が添えられている)を参照しながら、自分が書こうとする音節の文字を見つけられる子の場合は、絵入り平仮名表の中から目的の文字を見つけて、それを参照しながら書きます。
③見本を見ればかける場合は、先生が見本を書いてあげて、それを見ながら書き写します。
④いくつかの文字が書ける子の場合は、かける文字は自分で書いて、書けない文字は平仮名表から目的の文字を探してそれを見ながら書きます。
⑤上記のようにして書くことができないこの場合は、先生がすべての文字の見本を書いてあげて、それを見ながら書きます。
⑥見本を見て書くことができないこの場合は、先生が鉛筆で薄く書いてあげて、その上をマーカーやボールペンなどでなぞります。そのあと、先生が書いてくれた鉛筆の文字を消しゴムで消します。
⑦そのどれもできない場合は、絵や文字らしき形を書ければそれで完成とします。
3歳児クラスから小学校2年生まで、毎年、上記の7段階のどのあたりにあるかを、子供一人一人と試行錯誤して見つけながら、子供一人一人が自分の短冊を仕上げて、七夕の竹に飾り付けます。
小学2年生では、漢字も取り入れます。
お手本どおりに書けなくても、文字らしき形がができていればそれでよいとします。その子の発達段階に応じて、だんだん文字が上手になります。
もし、それぞれの子の毎年の七夕飾りを写真にとって保存しておけば、書字能力の発達の道筋がはっきり見えます。
そういう長い視野で、子供に寄り添って、学びを支援し、発達を支援します。
それが、私がつい先程思い付いた、七夕の短冊を作る遊びを通した読み書きの学びの学習支援法です。
これも私が提唱する同時異学習的プロジェクトの一例になります。
友人の石村由里さんからのコメントをいただいて、同様のプロジェクトが中学校でもなされていることを知りました。レベルや分量を調整すれば、どの年齢でも、短冊作りで、楽しく学ぶことができると思いました。https://qr.paps.jp/gzUSv

20240522首藤久義

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