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二児父の育休日記②(退院後1週間)

二児父の育休日記①(産前から出産&入院)

前回から始めた育休日記の2回目。夫(僕)が妻の産前から約2ヶ月の育休を取った我が家の様子です。今回は妻と赤ん坊が助産院を退院した後、一週間の日記を綴っていく。

上の子の時は病院で出産して5日入院していた妻だが、今回の助産院では3日。延長もできたが、家に戻りたいとのことで3日で退院。まず、こんなに早く無事に退院できることに感謝しないといけない。

さて、退院日の夕方に帰宅し、家族4人での生活が始まった。最初の1週間、授乳はもちろん妻が担当、ミルクは概ね妻が担当し、妻ができない時は僕が担当。沐浴(赤ん坊の風呂)はすべて僕が担当。夜の睡眠は赤ん坊と妻が寝室で一緒に寝て、上の子(娘)と僕はリビングに布団を敷いて一緒に寝るスタイル(寝室とリビングは繋がって一つの大きな部屋にもなる)。家事はほぼすべて僕が担当。掃除、洗濯、3食、皿洗いなどはこなしている(どれもこなしてるだけで完璧ではない)。上の子の保育園送迎や家にいる時の相手もほぼ僕が担当。「ママ!」と言って甘えることもあるが、上の子が赤ん坊の頃から僕が育児もそれなりにやってきたので、寝る時も遊ぶ時もとりあえず父である僕がいれば問題ない。

▼夜の睡眠▼
産後の母のしんどさの一つ、夜の睡眠。妻は二人目の出産ということもあるのか母乳がよく出るようで、乳房が張って痛いと言っているが、寝てる時もそれは同じらしい。赤ん坊も2時間おきに泣くので、その度に起きて授乳するのは大変だと思う。夜中に赤ん坊が泣いているが、疲れてなかなか妻が起きれない時は僕があやしたりミルクをあげることもあるが、妻はほぼ一人でこなしてくれているため、今のところ僕は夜しっかり寝れている。夜に赤ん坊の泣き声でも起きない旦那さんの話を聞いたことがあるが、僕は上の子とはずっと隣で寝ていて、大きく寝返りを打ったり、寝言を言ったりすると、僕が起きてしまう習慣がついた。おそらくそのせいか、赤ん坊が泣くと、僕もすぐに起きるのは起きてしまう。ただ、妻が対応できそうだと思ったら僕はすぐに寝てしまう... 夜中に何もせずに朝を迎えるとどこか罪悪感を持ってしまう。

▼家事▼
実はここが僕にとって一番のストレスとなっている。僕自身、家事は嫌いではなく基本すべてこなせるので、任せてもらえればやる。しかし、妻のこだわりだったり、「産後の身体にはこうしてほしい」という要望があったりする。後者はしっかり聞いて対応したいという気持ちになるのだが、前者はこの産前産後関係なく、そもそも考え方や好みの違いで起こるため、時にストレスになる。妻と一緒に住み始めてから4年以上経つが、どうも妻の考え方や好みが理解できないことがある。逆に言うと、妻も同じ気持ちを持っていて、妻が僕に対して当たり前にやってほしいことを僕がやれないことが出てくる。ちなみに僕は家事に細かいこだわりがないため、掃除も洗濯も料理も皿洗いも、適当にやってるつもりはないが、やればとりあえず満足する。できたらよいという考えなので、妻がやる家事に文句は一つもつけたことがないと思う。僕は「やってもらってるんだから文句言わないのは当たり前」という考え方に近いかもしれない。しかし、妻は洗濯物の干し方、料理のバランス、どのような手順でやるかなど、僕のやり方だと、どうしても指摘したくなることがあるようだ。ちなみに、僕は妻がうるさいと言っているのではない。妻は「洗濯物がシワにならないように、乾きやすいように、料理のバランスで健康を考え、効率良くやれば早いし洗い物も少なくて済む」といったように良かれと思って言ってくれているのだ。そのありがたいお言葉に対して僕は日々ストレスを感じてしまう。妻の言う通りにできない自分に腹が立つし、「僕がやってるんだからイチイチ指摘してくるなよ」と心の中で思ってしまったり、妻の言ってる意味が理解できなくてイライラする。そんな器の小さい自分に一番腹が立ち、ストレスが溜まるのである。ストレスが溜まると上の子が言うことを聞かない時に少し声を荒げたり、少し家事がうまくいかなかっただけで、イライラが表情や声に出てしまって家庭を嫌な空気にさせてしまう。いつも「イライラしてごめん!」とすぐに謝るのだが、そんな自分に情けなくて落ち込んでしまう。でも、僕の気持ちとしては「俺がやってるんやから好きにやらせてくれよ」、「なんでそれやんのか意味わからん」といった感情がその瞬間に出てくる。指摘してもらう度にほんの少しずつ改善はしていると思うだが、妻と暮らす前までの期間の方が一緒にいる期間よりも圧倒的に長いので、奥さま方も旦那さんがそれらを矯正していくにはとっても時間がかかると思っていただけると幸いである。

▼自分の時間▼
まだ退院して1週間でバタバタしているものの、決して自分の時間がないわけではない。一番自分の時間ができるのは、家族が寝ている時である。妻は夜に何度か起きないといけないので、その分の睡眠を午前の空いた時間や昼間に睡眠を取って補っている。そのため、午前中や昼間に僕が一人になれる時間がある。しかし、そんな時間も育休中とは言え在宅で仕事をしたり、家事や役所の手続きをしたりと、最初の1週間は色々やることもある。家族が寝てる時だからこそスムーズに進む家事もあるので、完全な自由ではない。それでも、30分~1時間ほどゲームができる日はあるので、そこで息抜きさせてもらっている。
また、夜に家族が寝た後も時間があるが、朝は上の子が早く起きるので、僕もなるべく遅くならないようにすることと、何かあったらすぐ対応できるように、ゲームなど何かに集中しないといけないことはせず、夜はこのnoteをつらつら書いたりSNSを見たりする程度になっている。

『心身を壊さない程度に頑張る』
一人目が生まれた時は、育休を取らずに働き続けていた。コロナが流行し始めた頃で、当時は仕事でも全体的にIT知識が低い職場の中でオンラインを導入&運用サポートで孤軍奮闘状態だった。一人目の時も家事はこなしていた。妻の産前2ヶ月前あたりから往復3時間半の通勤でも定時で帰れる日は急いで帰って夕食は僕が作っていたと思う。毎日無我夢中だったからか、心身の疲労に気が付かず、上の子が生まれる2,3日前に体調を崩した。社会人になってから、大きなストレスを抱えた時に胃腸炎になることがあり、それがたまたま上の子が生まれる直前だった。幸いにも症状は軽く、2日ほどで復調したので、病院のご厚意のおかげでコロナ禍ながら立ち会いもさせていただいた。上の子が無事に生まれた後、妻の入院中は面会も不可だったため、静養も兼ねて仕事は1週間休ませもらった。その間に回復したため、妻と上の子が退院後に僕は仕事に復帰。そこからは仕事が落ち着く時期に入ったため、毎日定時で上がって帰宅してから僕が夕食を作っていた。他の家事はどの程度やっていたか覚えていないが、風呂やトイレ以外の掃除や洗濯は妻が日中僕が仕事に行っている間にやってくれていたと思う。今よりは家事の負担は少なかったと思うが、上の子が生まれて1ヶ月後にまた胃腸炎になった。今度はかなり熱も上がり、3~4日ほど寝込んだ。一人目の子育てはいくら調べたり聞いたりしたところで分からないことだらけなので、とにかくガンバらないと!という責任感みたいなもので動いていた気がする。結局2回目の胃腸炎以降、妻の体調が悪くなければ、夕食は妻が作ってくれている。それから僕は、仕事から帰ってきて出来たてのあったかいご飯があることが、どれほど幸せで恵まれていることかを実感した。それを実感するためには、疲れていても家に帰ったらしっかり家事をするという生活を一定期間こなしてきたからである。つまり家事や子育ても学びであり、大切なことを再認識するために必要な人生の経験なのだと思った。毎日仕事で朝早くから夜遅くまであるならともかく、19~20時に帰宅できるなら料理、洗濯、皿洗い、子供の風呂と寝かし付けは全てこなして22時就寝はできる。

ただし、無理はしないこと。1回目の投稿した後、SNSでも無理しないようにとお声掛けいただいた。子育て期にこの言葉を実践するのは難しいが、これはとても大事な言葉である。うまく手を抜いて心身のバランスを保たないと、家族のためにと必死にやったところで、体調崩せば逆に僕のために家族が動かないといけなくなる。本末転倒である。だから、うまく手は抜くべし。だからと言って、やるべきことをやらないのは言語道断。

結婚前から家族と生活する上での考え方は変わっていないが、再認識できたことがある。家族だからと言って、家事育児の一つ一つは当たり前にやっているのではない。毎日の家事育児は一つ一つがとても大事なことであるため、一つ一つの家事育児に感謝の言葉を掛け、互いに労い合うことを決してやめないことである。妻は僕がやる家事一つ一つに「ありがとう」と言ってくれるし、妻が作った料理に僕は必ず心を込めて「美味しい」と伝える。もちろん妻の料理は本当に美味しいのだが、それを言葉で表現することはとても大事なことではないだろうか。僕は家事をやらない日はないが、妻の感謝の言葉なしに続けていく自信はない。それくらい大変なことを毎日やっているのだと自分に言い聞かせ、やってくれた家事にしっかり感謝を伝えている。家族の話し合いで、夫は仕事、妻は家事という切り分けができていて、互いに納得しているなら良いのだが、他の家庭でもせめて感謝や労いの言葉は忘れてほしくないと僕は思う。

ただ、勘違いしてほしくないのは、僕は「仕事が尊くない」と言っているわけではない。仕事は家族でない人のためにも働いているので、理論的に言えば、家事育児よりも尊いかもしれないし、家族の誰かが働かなければ生きていけない。しかし、お金が払われなければ仕事は誰もやらない。でも、家事育児はお金が出ていくのにやらなければいけない。ここは大きな違いであり、仕事と家事育児は混在させてはいけないと僕は考えている。そもそも僕の稼ぎがそれほど多いとは言えないため、家事育児をやって当たり前だと負い目を感じてやっている部分はある。しかし、根本的に家事育児は、家族の喜ぶ顔が見れたり、家族と楽しく過ごすためにやることだと思っている。夫が家事育児ができないくらい仕事が忙しいなら他の家族のメンバーが家事をして頑張って支えてあげてほしいし、妻が毎日イライラしてたら休みの日に友達と遊びに行かせてあげてほしいなと思う。そのためには家族がそれぞれ自分のできる家事育児を普段から協力してやっていくことが何よりも大切なことだと思うのだ。

書きたいことありすぎて長くなった...
明日も早いのにもう日が変わりそう。
みなさん今日も1日お疲れさまでした。
また2週目の日記でお会いしましょう。
<次回に続く>

二児父の育休日記③(生後2週目)

二児父の育休日記④(生後3週目)

二児父の育休日記⑤(生後4週目)

育児休業日記締め

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