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英文の技術文書

先日社内で技術文書の読書会を開催することになり、私が主催者となり読書会の趣旨と進め方を同僚に発表する場がありました。

発表の場で読書の対象とする文書は決定しましたが、その文書は元々はUSの標準化団体が発行した文書で英語で記載されています。


とあるプロフェッショナルファームがその文書の日本語版を発行して、英語にアレルギーがある方でも日本語で読みこなすことができると評判です。

英語か日本語版かどちらを対象とすべきかの議論がありましたが、なるべく原文そのものを正確に理解すべきとの意見で英語の原文に決定しました。



私が所属している企業は、Contents Delivery Network(以下CDN)と呼ばれるコンテンツを安全快適に配信するサービスの世界的な先駆者的な企業です。

昨今はこのCDNのプラットフォームを利用してコンシューマからビジネスユーザまで様々なユーザにサイバーセキュリティサービスを提供しています。

サイバーセキュリティの世界は日進月歩で新しい攻撃手法が誕生するため、常に最新の技術動向を把握しながら防御策を検討し続ける必要があります。



最新の技術文書の多くは英語で作成されており、これらを正確かつ効率的に読みこなすにはコツが必要かと思っています。



先ず何のことについて文書でどんなプロファイルの人を対象をしているかを推測することが寛容かと思います。

これはAbstractやAudienceといったセクションに記載されていることがほとんどです。

この時点ではあくまで推測で構わないと思います。NGなのは "この文書ではこんなことについて書かれている" と思い込むことです。

思い込みがあるままで読み進めても、自分の思い込みの通りにしか理解できないかと。著者の意図しない理解が植え付けられてしまいますね。


次に大切なのは自分の推測を常に疑いながら推測を修正し続けることかと思います。

文書を読み進めながら、初めに立てた推測が合っていることも間違っていることもあります。

合っていると感じても、れを鵜呑みにせずに "本当にこの理解で良いのかな?" と常に疑いの目を持ちながら繰り返し推測を修正し続けることです。

これにより推測の精度が上がり著者の意図に近い理解を得ることができるかと思います。

人は誰しも経験を有していて、初めてのジャンルでも根本にある考え方を探り当てて自分の過去の経験からそれと同等のものを探すかと思います。

この行動自体は否定しませんが、考え方が同じと尚早に決めつけないことが大切ですね。



最後に最低限の英文法と語彙力を持つことです。これは避けられないです。

私は英文法とは交通ルールと同じでほとんど議論の余地が無い決まりごとかと思っています。

最低限の交通ルールはある一定の年齢であれば誰でも守りますよね。守らないと命の危険にさらされることになりますので。

最低限の英文法を理解していないと、いくら文書に記載されている字面を追っていても正確に理解することは不可能かと。

単語もしかりです。日頃から意識して語彙力を増やすしかありません。現在はOnlineで質の高い教材がタダで手に入るので恵まれていますね。


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